企画振興部
冬なのに「チューリップ」、「アザレア」が満開です。
季節は冬まっただ中。でも、この時期に本来は春に咲く花「チューリップ」と「アザレア」が新潟市から出荷されているのをご存じですか?
今回は春の花の話題を紹介します。ひと足早く春を感じませんか。
新潟市南区(白根地域)はチューリップ王国なんです。
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JA新潟みらい切花部会長の吉澤さんにお話を伺いました。
昭和49年にJAから球根を分けてもらって栽培を始めたのが、この地域におけるチューリップ切花栽培の始まりです。 当初は試行錯誤の連続で決して平坦な道のりではありませんでした。親からは、「チューリップなんてすぐ球根が腐るからやめろ!」と言われました。チューリップの球根は冷蔵庫でしばらく冷やしてから植えるんですね。品種によって冷蔵期間が違いますから、扉を開けたら咲いていた!なんてこともありました。仕方ないので鉢売りにして売ったら、意外と売れたりして(笑) そのような期間が2・3年ぐらい続きました。 昭和50年から庄瀬切花組合を組織して、今、白根全域では1、000万本の出荷を行っています。
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JA新潟みらい切花部会長の吉澤さん
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チューリップ栽培は奥が深い!
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チューリップ畑といえば、外の畑で一面じゅうたん敷きのように咲く光景を思い浮かべませんか? 私の所ではウネではなくて、プラスチックコンテナでチューリップの栽培をしています。ハウスに出したばかりのチューリップは写真のように緑の葉を出していません。冷蔵庫の暗所で低温育成していたため黄土色の葉を付けています。これが少しずつ緑色となり、茎が伸びていきます。 チューリップは気温が高いとすぐに花が開いてしまいます。このため、ハウス内の温度を12度程度に保つようにしています。吹雪の日以外は、外とハウスの気温はそれほど変わりませんね。(笑)
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ビニールハウス内のチューリップ畑です。
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「赤・白・黄色」だけではありませんよ。
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この花は、ロナルドという品種で、黒みがかった花が咲きます。サッカー選手じゃありませんよ(笑) チューリップというと「咲いた咲いた赤、白、黄色」という歌詞のように、3色のイメージがとても強いですが、実は様々な色、品種があります。 中には、ユリのような花びらをもつものや、八重咲きになるようなものまで多種多様。全部で350品種ぐらいあるんですよ。 私の所では70品種。部会全体で200品種出荷しています。 東京市場でのチューリップ出荷量のうち新潟県産が30%、県内でも白根地区は全県産の40%以上を占めています。新潟市南区は全国有数のチューリップの産地なんですよ!
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黒っぽいチューリップ(ロナルド)です。
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チューリップをキレイに見せるコツ
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チューリップは、一輪差しではかわいらしさが、また10本から20本の束にするとボリューム感のある花の魅力を伝えることができます。 低温であれば、開花した花を買ってきてもまた花を閉じますから、冬場の玄関先などに飾れば1ヵ月は保ちますよ。 また、 ・水の入れ替えを毎日もしくは1日おきにする ・10円玉を入れて水を腐らせない ・チューリップの(茎の)切り口を水中で切る など、長く保たせるための工夫をして、かわいがることが大切です。
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チューリップを生けたら、早速咲きました!
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チューリップにかける想い
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チューリップは連作障害の影響を強く受ける品目です。このため、栽培する我々も知恵を絞って、効率的な栽培を心がけています。チューリップはバラエティーに富んだ色彩が「売り」ですから、皆さんの癒しとなるよう、いろいろな色彩のチューリップを栽培していきたいと思います。
近年の燃油価格や資材価格の高騰により、経費負担が大きくなっているため、切花生産を縮小する農家が増えていますが、 「白根地区は全国有数の産地として、チューリップを送り続ける地域でなければいけない」との責務を感じて生産に励んでいます。
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チューリップの育ち具合をチェックします。
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「アザレアはいい花です」
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次は、新潟市秋葉区でアザレアを栽培している本間さんにお話を伺いました。
アザレアの起源は、西洋人がツツジを本国に持って帰り、露地ではなく家の中で鑑賞できるように品種改良した花です。新潟県のアザレア生産は全国出荷量の95%を占め、中でも新潟市内(秋葉・南区)が主な産地です。 このハウスでは「ロマンスパール」と「クリスタルパール」、また隣のハウスで「紅姉妹」、「アンティークレッド」という品種を育てています。この4品種は私が命名しました。名前は酒を飲んでいるときによく思い浮かびますが、翌朝にはスッカリ忘れてしまって・・・。最近ではしっかりメモをとっていますよ(笑) アザレアという花は突然変異が多くて、クリスタルパールもロマンスパールが突然変異した花です。(淡いピンクがロマンスパール、オレンジ・ピンクに白い「ふ」がはいるのがクリスタルパールです。)
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アザレアを栽培している本間さん
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アザレアの栽培と育て方
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初秋から冬にかけての秋咲きのアザレアは、夏に一定期間低温処理をして、秋に花を咲かせます。 アザレアは、 ・花に水をかけると病気になりやすいので、株元に水をあげる ・暖かいところよりも玄関のようなところに飾る ・乾燥を嫌うので毎日水をあげる ・花が痛んだら花びらの付け根からすぐにとる
などが長く鑑賞するための秘訣です。 写真のアザレアを見てください。ティラノバという品種ですが、約3ヵ月間咲き続けています。 アザレアはある程度花が咲いているものを買って、きちんとかわいがってあげれば1ヵ月以上は花を咲かせますよ。
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なんと、9月から3ヵ月以上咲いているアザレア!
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アザレアにかける想い
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アザレアは種をまいてから最初の花が咲くまで3年かかります。交配で新品種を作り出すのですが、3年待って初めて選別を行います。そして4年目に第2回目の選別をし、残すか残さないかを判断します。いわゆる「ブリーダー」ということを生産のほんのごく一部でやっていますが、気の遠くなるような作業ですよ(笑) これから世に出ようとしている品種もたくさんありますのでご期待下さい。
私の場合は売れる品種に特化しているため30品種ほど栽培していて、東京、名古屋、北海道の市場に出荷しています。 なぜ北海道?と思われるかもしれませんが、北海道は外が寒いだけに家の中が非常に暖かい(笑)。だから、厳冬期でもすぐに開花するので好まれるようです。 また、産地で試験的にロシアの見本市に商品紹介したら大好評でした。ロシアの人は特に白い花が好きみたいですよ。
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本間さんのお話に聞き入ります。
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最後に一言
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新潟県が作り出した「ダンシングスノー」という品種は、一本の木に「白地に赤のしぼり」や「覆輪」、「赤単色」などといった色々な花が咲きます。 このようなアザレアを外国人の方が見ると、まさに「東洋の神秘」を感じるようです(笑)。
「お小遣いの範囲で買えて長寿命!」アザレアはいい花です。
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ダンシングスノーの写真
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冬の寒さの中、みなさんが少しでも心温まる情報を載せられないか?ということでチューリップとアザレアの花を特集しました。
チューリップもアザレアも春の花ですが、農家の方々は秋から春までフル回転で生産、出荷されています。主な市場は関東をはじめとする大都市圏ですが、どちらも市内のフラワーショップやホームセンターなどで購入することができます。
春は必ず来ます。春の花を眺めながら心を癒してみませんか?
新潟地域振興局農林振興部 田中 新津農業振興部 春川&野崎