新潟県ホーム の中の観光・イベントの中の今年は春から縁起がいいぞ!

 今年は春から縁起がいいぞ!

2007年01月05日
企画振興部
今回は、新潟市月潟で作られている「舞玉飾り」についてのレポートをお届けします。寒い雪国の冬を明るくて華やいだ気分にさせてくれる「舞玉飾り」は、商人は商売繁盛、農家は五穀豊穣、漁師は大漁を祈って小正月に飾る縁起物で、材料は「もち米」からできています。県内でもこの彩色された「舞玉飾り」を作っているのは、月潟の多屋商店さんだけということで, 社長の堀さんに、お正月のめでたいお話を聞かせていただきました。

餅からできている「舞玉飾り」

堀さんの会社では普段、モナカの皮等の「菓子種」を作っていますが、新米が採れる秋からは、縁起物の「舞玉飾り」作りが始まり、正月過ぎまで続きます。
取材に行った日は、12月の中旬ということもあり「舞玉飾り」作りの最盛期で、パートの皆さんも含め忙しそうにされていました。
堀さんは何歳ですか?と尋ねると「私は歳を聞かれるのが嫌いなんだよ」と笑ってかわされてしまいました。

とっても気さくな社長の堀さん

とっても気さくな社長の堀さん

この「舞玉飾り」の由来をお聞きすると、昔、月潟で「角兵衛獅子」をしていた人が、長野県の豪農を訪れた際、正月に「まゆ玉」を飾る風習を見て、地元でも「まゆ玉」に似たものを作れないかと餅菓子で作り始め、「角兵衛獅子」の地元で作ったので「舞玉」と呼ぶようになったのでは・・・というお話でした
全国でも「舞玉飾り」を作る人はいますが、焼き上がった菓子に食紅で色を付けるのは珍しいそうです。

色鮮やかで、お菓子とは思えませんね。

色鮮やかで、お菓子とは思えませんね。

気になる「舞玉飾り」の制作現場に潜入!

鉄の型枠を熱し、つきたての餅を薄く伸ばし型枠に並べます。火にかけると直ぐに「プシュー」という音とともに、型枠の隙間から湯気が噴き出します。
ここからは堀さんの腕の見せどころ!頃合いを見て何度か裏返すと、綺麗に型抜きされた舞玉が焼き上がりました。
堀さんから「焼きたての舞玉は美味しいよ」と勧められ、割れた舞玉を食べてみるとまさに「焼きたての餅!」少し焦げたところがまた美味しかったです。

慣れた手つきで、いとも簡単に焼き上げてしまいます。

慣れた手つきで、いとも簡単に焼き上げてしまいます。

型抜きされた「舞玉飾り」を貼り合わせる仕事です。
同じ形で焼き上げたとはいえ、微妙に大きさや形が違っています。
「見てると簡単みたいだけど、上手く貼り合わせるのはめんどらいね。」と形を整えながら組み上げていく様は、熟練したみなさんの成せる技ですね

糊を着ける人に、貼り合わせる人と分業しながら丁寧に仕上げます。

糊を着ける人に、貼り合わせる人と分業しながら丁寧に仕上げます。

「今日はベテランの方がお休みで、私なんかまだまだなんだがね。」とい言いながら、仕事が忙しいにもかかわらず、色付け作業を見せてくれました。まず黄色?緑?赤と順番に色を付けていきます。赤は秘伝の色ということで見た目もとても鮮やかでした。「筆に色を付けすぎると、にじんだり、流れたりするので加減がめんどうだね。」と話してくれました。

「顔は写さないでね。手だけですよ」というお母さんは手際よく色付けします。

「顔は写さないでね。手だけですよ」というお母さんは手際よく色付けします。

新しい年を迎える縁起物

この「舞玉飾り」は新潟市の本町市場をはじめ、近郷の露天市、ゆうパックや堀さんの会社でも直接購入できます。
私たちも早速購入し、飾り付けた「舞玉飾り」を一足早く、新潟地域振興局の1階ロビーに飾らせていただきました。
職員からは、「懐かしいね」「小さい頃落ちたのを食べたよ」、「初めて見た」「綺麗ですね」と言う声があがるなど、それぞれ様々ですが、華やかな飾りに足を止めて見いっていました。

昔は子供のおやつがわりに「舞玉飾り」をちぎって食べたそうです。

昔は子供のおやつがわりに「舞玉飾り」をちぎって食べたそうです。

☆★☆★レポーターより☆★☆★
「舞玉飾り」は、昔から小正月に家庭の座敷に飾るという、越後に伝わる伝統行事で、近年は個人の家庭で飾る人は少なくなってきたそうです。
忙しい時期にも関わらず、快く取材に応じていただいた多屋商店の皆様に感謝申し上げます。
いつまでもお元気で、色鮮やかな「舞玉飾り」を作り続けていただきたいと思います。
新潟地域振興局 企画振興部 高野&高橋