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完全ホモ魚を用いたニシキゴイ紅白の品種改良法

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0053942 更新日:2019年3月29日更新

要約

 染色体操作技術(雌性発生・雄性発生)により完全ホモ魚を作出し、完全ホモ魚(白無地)と普通魚(赤無地)との普通交配によつて高い紅白出現率と優良魚率が得られる。

背景・ねらい

 これまで紅白を生産する場合は紅白どうしの交配を行うことが普通であつた。この場合、紅自の出現率は60~70%であることが多く、選別を行うため一組の親魚から生産できる紅白稚魚には限りがあるとともに、生産コストが高くなってしまっていた。近年、海外輸出が大幅な伸びをみせる中、今後、新輿生産国との競合が予想され、産地間競争に打ち勝つコスト削減技術の開発が必要とされている。
 そこで染色体操作技術を用い完全ホモ魚(純粋種)を作出し、これを利用した紅自の品種改良法を検討した。

成果の内容・特徴

 「紅白卵×マゴイ紫外線処理精液=雌性発生」または「プラチナ紫外線処理卵×紅白精液=雄性発生」から得られた受精卵に、受精40分後、40℃・2分間の温度処理を行い完全ホモ魚を作出した。
 この完全ホモ魚は赤無地、白無地が多く出現した。また、紅白は斑紋が小さく白無地に近かった。(表1)。
 完全ホモ魚(白無地)と普通魚(赤無地)とを普通交配することで、普通魚どうしの交配に比べ高い紅白出現率と1次選別時の優良魚率(選別に供した魚のうち、優良魚として残した魚の割合)が得られた(表2、3)。また、この組み合わせは色調(赤色の鮮明度)にも優れていた(表3)。

具体的データ

具体的データの画像1
具体的データの画像2
具体的データの画像3

その他

研究課題名:染色体操作を利用したニシキゴイ養殖システム開発研究
予算区分:国補
研究期間:平成8~12年度
研究論文等:平成8、9、10年度バイテク利用養殖システム高度化事業報告書

内水面水産試験場 養殖課
Tel 0258-22-2102

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