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新潟県ホーム の中の農林水産業の中のニシキゴイの人工採卵法
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ニシキゴイの人工採卵法

2008年01月22日

 採卵日当日(午前中がよい)、採卵池(清水を張り、水温を親魚池より高めに設定)でオスとメスとを一緒にします。

      親魚のペアリング

 夜に入り、オスがメスを追いかける追尾行動が見られます。その後、採卵池に入れた魚巣(杉枝やヒゲノカズラ、人工魚巣)に卵を産み始めます。

      追尾行動

 このまま放置すると全て卵を産んでしまうので、オスを別の池に移し、メスを休ませます(1時間程度)。

       親魚

 親魚を採卵池から取り上げ、麻酔をかけます。

       麻酔中

 体表にリンゲル液(0.8%程度の塩水)をかけた後、水気をよくふき取ります。写真のようにタオルで頭部尾部をくるみ持ち上げ、お腹を軽く押します。卵がでてくるので、ワセリンを塗ったカップに受けます。卵に水分が付くと粘着性がでてしまうので、水が入らないように気をつけます。

         採卵

 メスと同様にリンゲル液をかけ、体の水気をふきます。お腹を絞り精液を出させます。はじめの液はふき取り、後からでてくる濃厚な精液をとるようにします。このとき、尿(透明な液)も一緒にでてくることがありますが、混ざってしまうと精子が動いてしまいます。水に触れても同様です。

        採精

 採った精液はすぐさま顕微鏡で見ます。もし動いていたならば、すぐにリンゲル液(または人工精しょう)で100倍程度に薄めます。動いていない場合は、水を少し加えて動くかどうか確認します。そしてリンゲル液等で薄めます。希釈した精液も、水を加え動くかどうか確認します。

       検鏡

 卵と精液とをあわせます。試験場では卵40gに対し、希釈精液20ml程度を加えています。実際は、精液がもう少し少なくても大丈夫であると思います。作業がしやすいように(卵を出しやすくする)、少しリンゲル液を加えます。

       媒精

 円を描くように、着卵器(カップの下に細い管が付いている)を回し、管の先を押さえた指をはなしたり閉じたりし、少しずつ卵をつけていきます。写真では、塩ビのパイプで枠を作り、そこに人工魚巣を巻いたものを用いています。卵と精液が着卵器から出て水に触れた瞬間に、精子が動きだし受精します。状態がよければ受精率ふ化率ともほぼ100%となります。

       着卵

 ふ化直前まではかけ流しで管理します。ふ化時は止水とします。受精卵は、受精8-12時間後に卵消毒します(水カビ等の防止)。組み合わせごとに、別々の水槽でふ化させます。

       ふ化管理

 試験場では卵の一部をプラスチックプレートにつけ、発眼率やふ化率を調査します。

       ふ化率の調査