■ インターンシップで大学生を研修生として受け入れました
当試験場では、日本大学生物資源科学部海洋生物資源科学科からインターンシップ制度の研修生を1名受け入れました。
研修の期間は平成22年8月16日から27日までの2週間で、研修期間中は、試験場の業務内容の講習を始め、河床材料や水棲昆虫の調査、水質調査やニシキゴイの選別作業、魚病など様々な業務について体験していただきました。本研修が、今後の学業や研究などに役立つことを期待しています。
ニシキゴイ稚魚の取り上げ作業
魚病診断の研修
■ 長岡東中学校の生徒が職場体験に来ました
長岡市教育委員会では、「地域の職業人を先生に、地域で学び、地域で育つ子どもたち」をテーマに職場体験を推進しています。
当試験場へも、平成22年7月29・30日の2日間、長岡市立長岡東中学校の第2学年2名が職場体験に訪れました。
職場体験では、まず当場の仕事の概要を聞いていただき、施設見学を行いました。その後、各課の仕事を体験してもらい、ニシキゴイの選別やコクチバスの魚体測定、魚病検査などで、当場が普段行っている様々な仕事を2日間で体験していただきました。
訪れていただいた生徒は、魚の解剖を行うのが初めてのようでしたが、次第に上手になっていく姿が印象に残りました。
コクチバスの胃内容物調査の体験
細菌検査の体験
■ 新潟県立長岡農業高等学校の「青空教室」を行いました
長岡地域農業教育機関連携推進会議では、環境問題を契機とした農業への動機づけを図るため、「青空教室」と名付けた校外研修を行っています。
当場では、水田地域に生息するドジョウの養殖技術の開発を行っていることから、平成22年7月26日(月)に長岡農業高等学校生産技術科第2学年を対象した研修会を行いました。
研修会では、最初に当場の中嶋研究員が水田に生息する魚の生態やドジョウの種苗生産について話をしました。その後、施設見学や、網どうを使ったドジョウの取り上げおよび雌雄判別の研修を行いました。
どうには、大型のドジョウがたくさん入っており、普段、生きた魚を捕ることがほとんどない生徒は、大きな声をあげながら、取り上げ作業を行っていました。
試験場の施設の説明
ドジョウの取り上げ研修
■ 平成22年度一般公開を行いました
内水面水産試験場では、「みて、ふれて淡水魚を知ろう!」をテーマに平成22年7月24日(土)に一般公開を行いました。
当日は暑い中、149名の多くの県民の方々にお越しいただきました。
本年度は、当場が開発した魚沼美雪マスの紹介コーナーを設け、県民の方々にその美味しさを体験していただきました。
また、川や湖の生きものたちに大きな被害を及ぼしているブラックバス類の駆除技術の開発の現状を紹介し、今後、駆除への導入が期待される電気ショッカーボートの展示を行いました。
さらに、ドジョウ養殖に関する指導を行っている新潟県立長岡農業高等学校の生徒らによる研究成果の発表も行いました。ドジョウ養殖への取り組みだけではなく、生息環境調査や新たなドジョウ料理の開発など、地域の実情を見据えた総合的な取り組みが伺える素晴らしい発表でした。
その他、ミニ釣り体験、タッチプール、ニシキゴイの選別体験では、多くの子供たちに楽しく淡水魚と触れ合っていただくとともに、顕微鏡での観察やお魚クイズ、名前あてクイズなど、水辺の生きものについて学んでいただきました。
魚沼美雪ますの紹介コーナー
電気ショッカーボートの紹介
長岡農業高校生による成果発表
ミニ釣り体験コーナー
■ コクチバスの採捕調査を行いました
資源課では、コクチバスの生息数を抑制する管理技術の開発を現在行っています。
調査を行っている水域において、地元の漁業協同組合と県内水面漁業協同組合連合会の主催で外来魚駆除大会が平成22年7月4日(日)に開催されました。
駆除大会には、漁協組合員、内水面漁連の職員の他、外来魚の駆除活動を行っている生物多様性保全ネットワーク新潟のメンバーも加わり、当試験場も、外来魚の生息および駆除の状況を調査するため、参加しました。
大会当日は、刺網と釣りによって外来魚の駆除を行いました。駆除作業の結果、大型魚から1歳魚までの様々な大きさのコクチバスとブルーギルが、120個体以上採捕されました。
当試験場では、ブラックバス類の生息個体数の抑制にむけて、今後も抑制管理技術の開発に取り組んでいきます。
刺網の取り上げ作業
採捕・駆除されたブラックバス類
■ 長岡市立黒条小学校の5年生が来場しました
長岡市立黒条小学校の第5学年では、社会科で「水産業のさかんな地域をたずねて」という学習を行っています。その学習の一環で、平成22年6月30日(水)に3クラス約100名の子供たちが当試験場へ施設見学に訪れました。
施設見学では、養殖課の佐藤主任研究員が「新潟県内水面水産試験場の仕事とニシキゴイの養殖について」というタイトルでまず話をしました。話の後には、子供たちから質問がたくさんでました。質問の一つには、「どんな色のニシキゴイの値段が高いのか」というものがあり、「値段は色ではなく、ニシキゴイ一匹、一匹で違いますが、値段が安く、飼いやすいニシキゴイもいるので、ぜひ飼って下さい」と答えました。
話の後は、班別に分かれて、当場の施設を見学しました。見学では、ニシキゴイの卵や稚魚、稚魚の餌のワムシやミジンコを顕微鏡で観察したり、ニシキゴイの稚魚を飼育している池を見学するなど、当場の仕事や川の生き物のについて学習しました。
試験場の仕事の話を聞く長岡市立黒条小学校の児童
ニシキゴイの稚魚池にいる生き物の観察
■ JA越後おぢや養鯉青年部研修会で魚病の講演を行いました
平成22年6月16日(水)、小千谷市農協グリーンパークにてJA越後おぢや養鯉青年部研修会が開催されました。この研修会は、小千谷・長岡地域の養鯉組合青年部員を対象に開催しているものです。本年は4月1日に旧川口町が長岡市に合併したことに伴い、旧川口町養鯉組合員の方からも参加頂きました。
今回の研修会では、JA越後おぢや養鯉青年部からの講師派遣依頼を受け、当場病理環境課の的山主任研究員を講師として、“新穴あき病原因菌における薬剤耐性の近年の傾向について“と題して発表を行いました。
研修会に参加された青年部員の皆さんは、講義内容について、熱心に聞かれ、発表終了後には多数の質問・ご意見を頂くことができました。
研修会の終了後、引き続き懇親会が行われ、当場職員と青年部員との間で活発な意見交換を行うことができました。お忙しいところ多数の青年部員の皆様に参加頂きありがとうございました。
平成22年度JA養鯉青年部研修会
■ 第41回全日本総合錦鯉品評会が開催されました
平成22年2月6日・7日、新潟市・朱鷺メッセにて第41回全日本総合錦鯉品評会が開催されました。例年、この大会は東京で開催されますが、今回は中越大震災からの復興を発信しようと、初の新潟県での開催となりました。錦鯉の地元開催であり、出品点数は昨年より約150尾増加し1593尾となりました。
大会総合優勝(内閣総理大臣賞)には栃木県・加藤柾男氏の紅白(90部)が選ばれました(小千谷市・大日養鯉場作出)。また桜大賞(紅白・大正三色・昭和三色・白写以外の品種が対象)にはオランダ・Arno&Eliseの銀鱗昭和(A銀鱗・80部)が選ばれ、海外からの出品・入賞も多くありました。
大会総合優勝・90部紅白
桜大賞・80部A銀鱗
■ 第49回新潟県錦鯉品評会が開催されました
平成21年10月31日・11月1日、小千谷市総合体育館にて第49回新潟県錦鯉品評会が開催されました。出品点数は昨年より約100尾増加し702尾となり、中越大震災後に半減した出品点数も震災前のレベル(平成15年度・第43回=994尾)に近づきつつあります。
全体総合優勝一席(農林水産大臣賞)には小千谷市・大日養鯉場作出の紅白(80超部)が選ばれ、同二席(水産庁長官賞)には小千谷市・伊佐養鯉場作出の昭和三色(80超部)が選ばれました。いずれも大変すばらしく、審査・投票も接戦となりました。
来年2月6,7日には新潟市・朱鷺メッセにて全日本錦鯉振興会主催の第41回全日本総合錦鯉品評会があります。新潟県産錦鯉の活躍が期待されます。
全体総合優勝一席(大日養鯉場・紅白)
全体総合優勝二席(伊佐養鯉場・昭和三色)
■ 長岡山古志地区のホンモロコ養殖を技術支援
「やまこしモロコ養殖組合」では、長岡山古志地区の特産品をつくることを目的として、今年の春から山古志地区にある養鯉池を利用して「ホンモロコ」の養殖に取り組んでいます。
ホンモロコは、味が淡泊で、肉質が良い魚です。関西では高級魚として扱われ、日本産のコイ科魚類の中では最も美味しい魚と言われています。
当試験場では、ホンモロコ養殖の技術指導を行い、10月13日(金)には、試験的に養殖池からホンモロコを取り上げました。取り上げの結果、全長8cm前後のホンモロコが養殖池に数多くいることがわかりました。
今後新潟県では、ホンモロコを長岡山古志の特産品とすることを目指して、技術指導だけではなく、試食会の開催など、ホンモロコの普及や販路拡大も支援していくこととしています。
ホンモロコの試験取り上げ
ホンモロコ
■ 魚野川水系登川で実施したイワナのキャッチ&リリース効果調査報告
登川でのイワナ釣りのアンケートに対して、多くの釣人の皆様からアンケートのご回答をいただき、ありがとうございました。このデータを用い、イワナのキャッチアンドリリースの効果を明らかにしました。その概要を紹介します。
登川の沢口橋上流1.4kmの地点から長大橋までの約4.5kmの区間に、全長15cm以上のイワナが6月上旬で約2,600尾、9月上旬で約1,950尾生息していると推定しました。一方、この3ヶ月間に釣人によって1,760尾のイワナが釣られ、そのうち1,050尾がリリースされ、710尾が持ち帰られたと推定しました(リリース後の死亡率を10%と仮定すると、釣獲行為による死亡は815尾と推定できます)。
これらの結果から、釣られたイワナを全てリリースしたとすれば約2,400尾のイワナが生き残り、全て持ち帰ったとすると、840尾しか生き残らない(現状では約1,950尾)とシミュレーションできました。
本漁場は自主的にリリースする釣人が多いため、これだけの資源を維持できています。しかし持ち帰りが多くなると、イワナ資源はずっと少なくなることが予測されました。
釣人の皆さん。できるだけリリースして、持続的な釣りを楽しみませんか。