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【長岡】腸管出血性大腸菌に注意しましょう
腸管出血性大腸菌感染症(O157など)について
流行状況(新潟県感染症情報)(新潟県健康対策課ページへリンク)
・大腸菌は、家畜や人の腸内に存在し、そのほとんどは無害ですが、人に下痢などを起こすものがあり、病原性大腸菌と呼ばれています。
・その中には、ベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎などを起こす、腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。
・腸管出血性大腸菌には、代表的なO157の他にO26、O111、O128、O145など多くの種類があります。
※毎年、夏になると感染する方が増える傾向があるので、注意が必要です。
症状
主な症状は、
- 下痢(水様便、血便)
- 激しい腹痛、吐き気・嘔吐
- 発熱(認めないか軽度) です。
・潜伏期間は平均2~5日です(1週間以上のこともあります)。
・重症の場合は、溶血性尿毒症症候群(HUS)になり、これは死亡することもある重篤な合併症です。HUSになると、腎機能悪化(尿が出ない)、脳症(傾眠、多弁、幻覚、けいれん)などの症状が出ます。
症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診してください。
特に、高齢者や小児(10歳以下)は重症化しやすいです。
予防のポイント
予防のポイントは、正しい手指衛生と食べ物の取り扱いです。
1.手洗い
・石けんと流水でよく手を洗いましょう。
・トイレ後、調理前、生肉を触った後、生で食べる食品を触る前などに手を洗いましょう。
2.食品の十分な加熱と洗浄
・肉は生で食べずに、しっかり中心部まで加熱しましょう(大腸菌は、75℃で1分間以上加熱することで死滅します)。
・焼き肉やバーベキューをするときは、生肉をつかむ箸やトングと、食べる箸を区別しましょう。
・生野菜を食べる場合は、流水で十分に洗いましょう。
3.調理器具の使い分けと洗浄
・まな板や包丁などは、肉用・魚用・野菜用など、使用目的別に使い分けましょう。
・使用後は、洗剤でよく洗い、乾燥させた後、保管しましょう。
※わき水の利用についても注意が必要です。
参考リンク