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新潟県ホーム の中の健康・医療・衛生の中の【長岡】「健康になる!喫煙対策セミナー」(平成23年2月8日開催)の様子をお知らせします
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【長岡】「健康になる!喫煙対策セミナー」(平成23年2月8日開催)の様子をお知らせします

2011年04月12日
 健康増進法第25条では、施設の管理者は受動喫煙を防ぐ対策を取るよう努力義務が規定されています。また、平成22年2月の厚生労働省通知「受動喫煙防止対策について」では、今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、飲食店やホテルなど不特定多数の人が利用する公共的な空間は原則全面禁煙とするよう求めています。

 一方、平成21年国民健康・栄養調査結果(概要)によると、成人の喫煙率は男性38.2%、女性10.9%であり、そのうち男性31.7%、女性41.6%がたばこをやめたいと思っている、という結果が公表されています。

 そこで、長岡地域振興局健康福祉環境部では、企業や行政の施設管理・人事安全衛生担当者、喫煙者等の一般市民に対して、たばこの健康影響や職場等の受動喫煙防止対策について学ぶセミナーを開催いたしました。

セミナー概要

1.日時
   平成23年2月8日(火) 午後1時30分~4時30分
2.会場
   長岡市立中央図書館 講義室1
3.内容
   情報提供「長岡地域の喫煙対策状況について」
    (禁煙・分煙を推進する2つの制度と登録状況を紹介)
   講演1「あなたの知らないたばこの真実と最新の禁煙治療」
    講師:新潟大学医学部保健学科 教授  関 奈緒氏
   講演2「間違いだらけの喫煙室~正しい受動喫煙防止対策とは?~」
    講師:(社)新潟県労働衛生医学協会 教育研修部長  長沼 毅氏

セミナーチラシ(印刷用)はこちらからどうぞ(PDF形式  208 キロバイト)

講演1:あなたの知らないたばこの真実と最新の禁煙治療

関先生の講義の様子

◆講師プロフィール:関 奈緒(せき なお)先生◆
【略歴】平成3年  新潟大学医学部卒業、東京医科歯科大学第2内科入局
    平成4年~ 東京共済病院、他
    平成6年~ 新潟大学医学部公衆衛生学教室助手
    平成18年 新潟大学教育研究院医歯学系教授(医学部保健学科)

【研究内容】たばこ関係、麻疹・インフルエンザのワクチン効果、悪性腫瘍の疫学(特に肺ガン)、小児生活習慣病予防、産業保健

【社会活動】新潟県庁産業医、他

関先生の講義の様子

<主な内容>
・平成19年の都道府県別禁煙成功率では、新潟県はワースト1位で17.1%(1位は静岡県の47.1%)。新潟県人は一人密かに決意して独力で頑張る人が多いためか?
・禁煙できないのは意志が弱いからではない。ニコチンの作用と、長年培った習慣の作用があるため。禁煙が完了すると、イラッとしやすい性格が穏やかになる人が多い。
・たばこの煙には200種以上の化学物質が含まれており、そのうち40種以上は発ガン物質。空気清浄機では防げない(細かいフィルターも通り抜ける)。
・喫煙者の呼気中の一酸化炭素濃度の半減期は約5時間後(その間にまた喫煙したら濃度は下がらない)。
・におい:化学物質が鼻の粘膜から吸収されることでにおいとして分かる。においが届くのは化学物質が届いていると言うこと。つまり「においくらい…」ではない!
・成功者の体験・実感等を参考にするのも良い。「禁煙マラソン」等さまざまなものがある。
・実は「大人」になってから吸う人は少ない。6割が18歳未満で喫煙を始める。
・喫煙は健康を阻害するだけでなく、就職活動も左右する。「就業時間中は禁煙」や「喫煙者は採用しない」という考え方が出てきた(喫煙時間は一人年間40~50万円の損失という試算あり)。
・禁煙の方法はいくつかあるが、昔に比べて新薬も使用でき、禁煙しやすくなってきた。飲み薬、貼り薬等それぞれの長所を踏まえて、お医者さんと相談して選ぶと良い。医療の力を上手に借りて、楽に成功させよう。
・電子たばこは、日本で販売許可のあるものにもニコチンが含まれているものがあることが公表されている。周りに煙を撒かないだけでニコチンは体内に取り込まれるし、習慣という心理的依存の改善にならないのでお勧めしない。

講演2:間違いだらけの喫煙室~正しい受動喫煙防止対策とは?~

長沼先生の講義の様子

◆講師プロフィール:長沼 毅(ながぬま つよし)先生◆
【現職】(社)新潟県労働衛生医学協会 教育研修部長
    (社)日本労働安全衛生コンサルタント会新潟支部 副支部長
    日本産業衛生学会北陸甲信越地方会 代議員
        同 新潟衛生管理者研究会 事務局

【資格】労働衛生コンサルタント(労働衛生工学)、第一種作業環境測定士、環境計量士
     
【社会活動】平成15年~ 独立行政法人労働者健康福祉機構 新潟産業保健推進センターの産業保健相談員(労働衛生工学担当)
      平成16年~ 国立大学法人 新潟大学の顧問労働衛生コンサルタント

長沼先生の講義の様子

 喫煙室の改善にかかる費用対効果を知ることで、喫煙室設置から施設内禁煙への転換推進を狙い、喫煙室を主とした受動喫煙防止対策のお話を伺いました。
<主な内容>
・職場の喫煙対策に関する法律やガイドラインは、その考え方とともに変遷してきた。今は非喫煙者の健康障害防止の観点で基準が定められている。最も効果が高いのは全面禁煙だが、空間分煙をするならば優先順位は1.喫煙室、2.喫煙コーナー(喫煙室の設置が不可能な場合のみ)。
・空気清浄機については「設置した場合には特段の換気が必要」と定めがあるが、特段の換気が可能ならば、始めから空気清浄機を設置せず屋外に排気すればよい。
・喫煙室のレイアウト:1.正方形より長方形、2.排気装置は出入り口の反対側に設ける(気流をショートカットしない)
・必要な排気風量を備え、汚れた空気を室内に漏らさないこと。排気装置は設置場所や必要風量に見合ったものを設置する。
・喫煙室のドアを密閉すると、排気抵抗が大きくなり排気性能が落ちる。排気する空気と同体積の空気を供給するルートを確保(ドアの開放、ガラリやのれんの設置等)して、排気抵抗を減らすことで改善できる。
・その他にも、ドアの形状や灰皿の位置、天井スクリーン、喫煙室の定員制等、喫煙室から煙が漏れ出ることを防ぐ工夫がある。
・喫煙対策前の状況把握、対策後の効果把握、維持管理として空気環境測定をする。喫煙室等はメンテナンスが必要。しないと効果が薄れる。
・煙が漏れ出る喫煙室の改善事例。排気装置の能力不足、空調の妨害、出入り口の構造等により煙が漏れ出る喫煙室だった。気流測定後、必要排気風量に見合った排気装置を増設、空調吹き出し口閉鎖、ガラリ解放、人感センサー等の改善提案を実施。しかし、それでもまだ風量が不足していた。
 →そこで、費用対効果の面と社会的使命等を踏まえ、現在は敷地内禁煙として喫煙室を廃止した。

参加者の声、アンケート結果

 本セミナーの参加者に、終了後アンケートを行った結果は以下のとおりです。
<講演1の主な感想>
・スライドが分かりやすかった。
・細かい点まで説明してもらえて十分満足しました。
・吐息からも周囲に害を与える点がわかったことは良かった。
・会社に戻りPRします。
・この話を聞いた人は禁煙できると思う。このセミナーに来ていない人が問題では…。
<講演2の主な感想>
・これから対策を考えている企業の方々には良い内容であったと思う。
・なかなか興味深い内容でしたが、時々難しい部分がありました。
・排煙が合理的に説明され分かりやすかった。
・測定の参考になりました。改善策が見つかりました。
・喫煙室の風量、漏れ等具体的数値で分かりやすかった。
<その他意見>
・昨年の厚労省通知を受け、県も自ら公共施設を全面禁煙にするとともに、市町村にも指導すべき。
・企業への出張セミナーなどあるとよい。禁煙教室など…
・喫煙に対する規制の動向に関する情報提供をお願いします。
<満足度に対する集計結果>
アンケート集計グラフ
参加者の多くが、満足度5ないし4と高い評価を下した

 
 健康福祉環境部では、参加者からの声などを参考に今後も喫煙対策を推進していきます。ご意見、ご相談などお気軽にご連絡ください。


 

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