本文
【村上】刈払作業安全のため、「股バンド」着用をお奨めします
刈払機による事故原因で多いのは、「転倒」と「キックバック」です
刈払機が関係した事故を「林業・木材製造業労働災害防止協会」のウェブサイトで検索すると、2000年(平成12年)以降27件起きています。これを原因別で見ると「転倒・転落」が10件、「キックバック」が8件、などとなっています。
その際、従来の肩掛け腰バンドでは、刈払機の「ずれ上がり」が起こり、足が刈刃に接触してケガを負うことが多いようです。刈払機における事故防止のために、転倒・転落とキックバック時での対策が必要です。
写真:刈り払いされた造林地
林業・木材製造業労働災害防止協会<外部リンク>
「股バンド」着用が、転倒・キックバック時の事故を防ぎます
昨年(2009年)行われた林野庁の国有林野事業業務研究発表会にて、民間企業より「刈払機作業時の股バンド着用」について発表があり、その後「日本農業新聞」で取り上げられ、反響を呼んでいます。
ここではその発表内容(抜粋)を紹介します。
図:刈払機での転倒による災害
「転倒」による災害では、刈払機の「ずり上がり」により「刈刃への接触」が発生します。
図:刈払機でのキックバックによる災害
「キックバック」による災害でも、やはり刈払機の「ずり上がり」による「刈刃への接触」が発生します。
図:「股バンド」による刈払機「ずり上がり」の防止
「股バンド」の着用により、「刈払機のずれ上がり」による災害発生が防げます。
図:股バンドの特徴(1)ずれ上がり防止
「股バンド」が「ずれ上がり」を防止し、刈刃と足との接触を防ぎます。
図:股バンドの特徴(2)誰でも簡単に作れる
材料はホームセンター等において1000円程度で購入でき、誰でも作れます。
- 平バンド(長さ約1m、幅3cm)
- バックル(脱着のため。幅3cmのバンドに対応するもの)
- イタ送り(長さ調節のため。幅3cmのバンドに対応するもの)
- カラビナ(刈払機との連結のため)
図:股バンドの特徴(3)使いやすい
- 耐久性のある、軽量の素材を使用
- 着脱が容易で、作業効率を著しく低下させない
「日本農業新聞」にも取り上げられ、反響を呼んでいます
- 2009年12月11日付け記事「股バンドで事故ゼロ 刈り払い機用 企業が考案」
- 2009年12月17日付け記事「刈払機用股バンドに反響 1000円で自作OK」