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新潟県ホーム の中の観光・イベントの中の「村上大祭」 おしゃぎり屋台は必見です!
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「村上大祭」 おしゃぎり屋台は必見です!

2008年06月16日
 新潟県の無形民俗文化財で、県下三大祭りの一つに数えられる村上大祭(毎年7月6日~7日に開催)は、勇壮にして華麗な祭です。
 今回のレポートでは、村上が誇る文化遺産「おしゃぎり屋台」を中心に「村上大祭」を紹介していきたいと思います。名匠が作製した「おしゃぎり屋台」は江戸時代から伝わるものもあり、見事な彫刻と村上伝統の堆朱・堆黒を施した豪華で美しくきらびやかな作りの屋台です。
 祭り当日は、おしゃぎり屋台が勇ましくそして華やかなに曳きまわされ、町中が祭り一色になります。
 ここからは村上の人たちが愛する伝統文化「村上大祭」を写真で綴りながら紹介していきたいと思います。
画像:村上大祭
おしゃぎり屋台が勇ましくそして華やかなに曳きまわされ、町中が祭り一色になります。
画像:祭りの一コマ
おしゃぎりを迎えに行く「荒馬」と羽黒神社の「神子」

おしゃぎり屋台について

おしゃぎり屋台は3つの種類があります
左側:お囃子屋台、中央:しゃぎり屋台、右側:仁輪加(にわか)屋台
 「おしゃぎり屋台」は高さが5m、その車輪の大きさは直径2mもある大きなものですが、取り回しがいいよう2つの車輪となっています。2階建てになっていて、一階はお囃子を演奏する部分で、二階は置物などを飾るスペースになっています。
 ・お囃子屋台 《白木で出来ていて、一階が二間になっていて、屋台の前方が子ども達、後方の楽屋と呼ばれるスペースで大人が演奏》
 ・しゃぎり屋台 《屋台には彫刻や漆、金など豪華な装飾があしらわれている》
 ・仁輪加(にわか)屋台 《前の二つより簡素な作り。この屋台は車輪が小さく小回りが利く活気のある屋台》

お祭り当日の「おしゃぎり屋台」を追ってみました

画像:小町坂の駆け上がり

 7月7日午前0時、深夜の張り詰めた空気の中、弾けるような先太鼓の音で「村上大祭」は始まります。
 19台あるおしゃぎり屋台の先陣をきって、久保多町の屋台がまだ深夜の暗いなか西奈弥(せなみ)羽黒神社に向かって出発します。そして祭りの始まりを告げるハイライト「小町坂の駆け上がり」に向かいます。午前4時頃、緩やかな坂の下から優雅な笛の音が聞こえてくると久保多町のおしゃぎり屋台が庄内町から小町までの道のり「小町坂」を勢いよく一気に駆け上がります。この「駆け上がり」は3度行われます。

見どころ!「小町坂」を一気に駆け上がり

 午前8時、西奈弥羽黒神社からおしゃぎり屋台は各町内ごとに自慢のお囃子を奏でながらの賑やかな曳きまわしが始まります。
 おしゃぎり屋台は出発から巡行の順番が変わらないため、お昼と夕方の2回にわたって道路ですれ違いながら屋台の方向を変えます。狭い道では祭りの熱気・人の多さも加わって大変な作業となっていますが、見物客にとってはおしゃぎりの迫力、またそういった「おしゃぎりの伝統」というものを感じることが出来る場所ということで、人気スポットの一つとなっています。

画像:すれ違うおしゃぎり屋台

狭い道路でのおしゃぎり屋台のすれ違い。

画像:夜のおしゃぎり屋台

 夜のおしゃぎり屋台は風情のある提灯(ちょうちん)に明かりを灯して町を練り歩きます。祭りの最後を惜しみつつ、祭りが終了する午後11時まで活気の中にも人情があふれた空間を作って屋台は曳かれ続けます。

明かりに照らされて堆朱・堆黒がさらに引き立ちます

おしゃぎり屋台の巡行ルート

画像:おしゃぎり屋台の巡行図
おしゃぎり屋台の巡行図
午前ルート 羽黒町-長井町-上町-大町-小町-庄内町-久保多町-片町-上片町
午後ルート 久保多町-加賀町-塩町-寺町-大工町-安良町-小国町-鍛冶町-肴町
夜ルート  肴町-鍛冶町-小国町-安良町-各町内へ
画像:賑わう町
「勇ましく」また「賑やかに」屋台は曳きまわされます

祭りを迎える準備

 6月20日を過ぎた頃から市内のあちこちでお祭りに向けたお囃子の「稽古」が始まります。町の人たちはこの笛の音で「祭り」を感じはじめるといいます。
 お囃子について1つエピソードを紹介します。この祭り囃子(ばやし)を後世に残そうと楽譜を作製しようとしました。ところが笛と三味線は微妙に楽譜に落とすことのできない節回しがあって断念せざるを得なかったそうなんです。こういったエピソードが示すように、「親から子へ」、「お年寄りから若者の代へ」と指導していくことは村上の祭り文化を伝える大切な作業となっています。
 「祭りというのは、みんなで集まって寄り合いを持ったり、稽古をしたりして当日を迎えるまでの行程というのが大切だし、いいよね。」と取材時に保存会の方もおっしゃられていました。

画像:お囃子の稽古

各町内でお囃子の稽古が行われます


☆☆ レポーターから ☆☆

 村上大祭の「華」は、なんといっても「おしゃぎり屋台の巡行」です。
 おしゃぎり屋台を引く人たちは、神聖な祭りに参加するという「覚悟」を決めて曳きまわしを行っているといいます。
 取材を通して、
  1.「伝統を受け継ぐ文化」
  2.「村上堆朱をはじめとする伝統工芸の技術」
  3.「祭りに対する真摯な気持ち」
 等々この村上大祭こそ歴史ある「村上文化の集大成」だということを感じました。
 この村上大祭は、「おしゃぎり屋台」の他にも、県下三大祭りに数えられる由縁の一つではないかという説があるくらい露店の出店も多いんです。活気に満ちた露店もお祭りの楽しみの一つですよね。
 村上では、自分たちの愛する祭りを見に来てくれる観光客に家の玄関を休憩の場として開放するなどの「もてなし」の気持ちで皆さんをお迎えします。
 祭り当日はもちろんのこと、これから始まる「お囃子の稽古」なども是非体感しに来てください。
 村上管内には、「瀬波温泉」をはじめ「えちごせきかわ温泉郷」などくつろぎの宿が多数ありますのでご利用いただければとも思います。
 それともう一つ、7月6日・7日の「村上大祭」後、9月 の「瀬波大祭」そして10月の「岩船大祭」と「村上の三大祭り」が続きます。是非こちらにも足を運んでいただきたいと思います。

 (写真提供:村上市、萬五ギャラリー様、村上新聞様、新潟見どころナビ様、矢部喜広様)

村上地域振興局企画振興部 伊藤