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新潟県ホーム の中の観光・イベントの中の【南魚沼の魅力】鈴木牧之記念館(すずきぼくしきねんかん)
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【南魚沼の魅力】鈴木牧之記念館(すずきぼくしきねんかん)

2015年06月24日
新潟県ホームの中の南魚沼地域振興局トップページの中の南魚沼の魅力の中の鈴木牧之記念館
 塩沢の生んだ偉人「鈴木牧之(すずきぼくし)」その人と、彼の代表作『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』をはじめとする数多くの文献・資料を保存・展示し、雪国越後の文化を伝える「鈴木牧之記念館」をご紹介します。

(今回は取材に際し、事前に許可を得て撮影をしております。通常、館内での写真撮影は禁止されておりますので、ご注意願います。)

伝統工法による記念館

雪に佇む鈴木牧之記念館

軒に見られる伝統工法「せがい造り」

 この記念館は、モデル木造施設建設事業を導入して、平成元年に開館しました。越後杉を多用した克雪型大規模木造建築で、雪国特有の工法「せがい造り」をとり入れています。
 せがい造りとは、重い屋根雪に耐えるために通常よりも梁(はり)を突き出し、これにより軒を支えると共に、深い軒先をつくることで強い風雨や陽射しをさえぎる効果も持つ、機能的伝統工法なのです。
 
 では、館内を見ていきましょう。

内装に木造りを実感!

 館内に足を踏み入れると、その内装からもふんだんに使用された越後杉の様子をうかがい知ることが出来ます。杉の木の明るい色調に彩られ開放的な造りのフロアは、1階に雪国越後の民具や鈴木牧之の遺墨(いぼく)作品、文献・資料などが展示され、2階には国の重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産に登録された越後上布(えちごじょうふ)や雪崩(なだれ)博士・荘田幹夫(しょうだみきお)などに関しての展示が並び、これらを木造の2つの階段がつないでいます。

木造の立派な階段

様々な民具が展示されています。

映像で学ぶコーナーもありました。

 ところで皆さん、鈴木牧之についてどのくらいご存知ですか?良く知っている方もいれば、北越雪譜とあわせて名前くらいは…という方も。
 そこで、鈴木牧之について簡単にご紹介します。

江戸の人たちに「雪国」を紹介した「鈴木牧之」

 鈴木牧之は1770年に越後塩沢の地、縮(ちぢみ)の仲買と質屋を営む鈴木屋の子として生を受けます。牧之は幼い頃より商売を学ぶかたわら、父・牧水の影響もあり俳諧や書画もたしなむ人物でした。
 そんな彼に転機が訪れたのが牧之19歳の時、縮の行商で訪れた江戸でのことでした。雪深い越後の国と異なり、暖かな気候のもとに暮らす江戸の人々。彼らに雪国のことを話すと、まるで異国の話であるかのように全く理解してもらえません。
 そこで牧之は、雪深い地域での生活文化を広く多くの人々に知ってもらいたいと思い、長い歳月と文人らの協力を経て、苦労の末に『北越雪譜』を世に出したのでした…。

鈴木牧之像

 現在、雁木(がんぎ)のある通りとして整備された旧三国街道沿いの塩沢宿は、“牧之通り”と名づけられ、多くの観光客が足を運ぶようになっています.

雁木つくりで整備された牧之通り

 続いて北越雪譜についても少し触れておきましょう。

江戸時代の大ベストセラー『北越雪譜』

 『北越雪譜』は、発案から40年もの歳月を経て出版へ至ることとなりました。それはまさに、鈴木牧之が生涯をかけて世に送り出した、渾身の作品だったのです。
 初編3冊・2編4冊の計7冊に125の話と55の挿絵から構成され、雪国での暮らしや越後の風習・逸話(いつわ)などを読みやすく記したその内容は、雪深い世界には縁遠い暖かな地域で暮らす人々にとって、大いに興味を惹かれる内容となっており、当時のベストセラーとして世の話題をさらいました。
 
 また、本作品は雪および雪国の風俗について学ぶうえで、貴重な科学雑誌・文化史料として学者の間でも重宝される存在となっています。

『北越雪譜』に係る展示資料の数々。

文人達との交友

 館内には、鈴木牧之が著名な文人らと交友を持っていたことを伝える、文献が数多く展示されています。
 牧之は各地域の文人・俳人などと、書簡を交わし、『北越雪譜』の出版に至るまでの過程には、こうした文人らとの交流なくしては語ることができません。交友の中には「南総里見八犬伝」で知られる滝沢馬琴、「東海道中膝栗毛」で知られる十返舎一九、『北越雪譜』を出版に漕ぎつけた山東京山、その兄・山東京伝などの存在がありました。
 館内には、牧之の手製で交友者の書簡や作品を大事にしていたことが分かる資料が展示され、牧之の多才ぶりや物事にかける信念、人柄といったものがうかがい知れます。

展示の資料から交友関係がうかがえます。

『北越雪譜』だけではない

 鈴木牧之が書き記した作品は『北越雪譜』の他にも数多くあり、中には東遊記行、西遊記行、苗場記行、秋山記行など牧之が自身の足で各地を見聞きして周った記行文もあります。

 中でも『秋山記行』は、館内でも広い展示スペースをもって紹介していることからも分かるように、『北越雪譜』に並ぶ牧之の代表作であります。執筆のきっかけは、十返舎一九が牧之の家を訪れた際、会話の中で興味を示した秋山郷について、牧之に執筆を勧めたことにあったそうです。
 館内には、この『秋山記行』における道中の出来事を模して作られた“すごろく”が展示され、作品の内容の一部を楽しく読み取れるようになっています。

『秋山記行』道中すごろく

 今回は鈴木牧之と『北越雪譜』に焦点をあてて、記念館の紹介をさせていただきましたが、館内には他にも国の重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産である“越後上布”の製作工程や、伝統工芸品“塩沢つむぎ”の展示、雪崩の研究に尽力し雪崩博士と呼ばれた荘田幹夫を紹介する展示コーナー等、雪国越後の情報を多面的に発信する場となっています。
 

越後上布の製作工程が学べるコーナー

雪崩博士“荘田幹夫”コーナー

 ここ鈴木牧之記念館は、この地を訪れる他県の方にはもちろんのこと、地元の人にとっても生活する地域の歴史文化を再認識するうえで良い施設といえます。
 
 ぜひ皆さんも足を運んでいただき、牧之が世に伝えようとした雪文化に触れてみてはいかがですか。

期間限定のひな雪見かざり(毎年2月中旬~3月予定)

アクセス等

○所在地 :南魚沼市塩沢

○アクセス:関越自動車道塩沢石打ICから車で約15分
       JR上越線塩沢駅から徒歩で約10分

○入館料 :大人500円(400円)、小・中・高250円(200円)
      ※( )は20名以上の団体料金。障害者手帳を提示の場合は無料。

○開館時間:午前9時~午後4時30分

○休館日 :毎週火曜日(祝日の場合は水曜日)
     ※但し、9月16日~11月30日まで無休
      年末年始休館:12月29日~1月9日
(但し、団体予約の場合は応相談。臨時休館、開館もございます。 お気軽にお問い合わせ下さい。)

○駐車場 :あり

○問い合わせ先:鈴木牧之記念館 025-782-9860
 なお、掲載内容については正確を期すよう努めていますが、ご利用の詳細については管理者(下記問い合わせ先)にお問い合わせください。

問い合わせ先:鈴木牧之記念館 025-782-9860

【変更履歴 2014年6月6日、2015年6月24日休館日修正】