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新潟県ホーム の中の自然・環境の中の第5回 サル被害はこう防ぐ(その3)
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第5回 サル被害はこう防ぐ(その3)

2013年05月20日
【放送局長】
 今回は「サル被害はこう防ぐ」その3です。初めてこの話題をお伝えした時、悪い例をお話いただいたんですが、今回は望ましい対策をいくつか挙げていただきたい。
【山本先生】
 皆さんご存じの通り、サルは、とても頭の良い動物です。集落に長く居着いていると、どんどん人間の事を学習してずる賢こくなります。例えば、網だとか、電気柵です。電気柵は良く効くんですが、サルは賢いので、あまり長いこと放っておくと、何とかして入ろうと学習します。
 今一番推奨されているのは、サルを集落に入れないこと、サルが山から下りてくる前に、予防的に追い上げてしまうことです。サルが人の近くに長くいれば、絶対悪さをします。なので、集落に入る前に追い返すことが望ましいんです。
 サルがいつ来るか分かりませんので、それを予測することが大事です。先週お話ししたように、私達は、今、群れのリーダーに発信器をつけています。多くの先進地では、専従の方が電波受信機で、毎日、サルの群れがどこにいるか追っています。昨日の晩に寝た場所が分かっていますので、そこから1kmから2kmの集落に、メール、ホームページ、防災無線などで、「サルが出ますよ。」と伝えます。
 集落の人は「今日はサルが来そうだな。」と知ってるんです。そして、サルが来ると、集落の人がロケット花火とか、パチンコ弾を持ってパンパンパンと追い払います。
 新発田市さんは、モンキードッグを使っています。モンキードッグは、専門的な訓練を受けたイヌで、連れている人が、サルを見て首輪を離して「追えっ!」と言うと、山まで追いかけてくれるんです。
【放送局長】
 犬猿の仲と言いますからね。
【山本先生】
 ただ、サルは賢いのでイヌが追っていくと、木に登って「バーカ!」という感じになります。なので、イヌに人が付いて行って、サルにエアガンを撃つとか、人とイヌが協力して、できるだけ集落から遠い所まで追い払う、そういう対策が望ましいと言われています。
【放送局長】
 問題点があるんですか。
【山本先生】
 今お話ししたような体制が出来ているところが少ない。そもそも、サルにテレメトリーがついている地域が、まだまだ新潟県では少ないです。モンキードッグが入っているところも新発田市だけです。追い払いの体制が出来ている集落は、まだまだ少ないと思います。
 皆さん、最初は、サルが来ると猟友会若しくは行政に電話して「今サルがいるから撃ってくれ。」とお願いします。住民の方は、そこからのスタートなんですね。でも、鳥獣被害対策の主役は住民の方なので、「自ら追い払うんだ。」とか、「猟友会の方に協力して一緒にやっていくんだ。」とならないと、なかなか前進しないところがあります。
【放送局長】
 なるほど。息の長い努力が必要ですね。
【山本先生】
 江戸時代は鳥獣被害対策を公共事業としてやっていた、という記録が残っています。動物を絶滅させない以上、被害対策は未来永劫続くんです。これから求められることは、努力をはらいながらも動物と共存していく体制をいかにして作るか、なのかなと思います。
【放送局長】
 ありがとうございました。「サル被害はこう防ぐ」その3でした。次回はその4で、望ましい対策を続けてご紹介します。
長野県木祖村のサル対策
長野県庁ホームページ>野生鳥獣に負けない集落づくり事例>9木祖村、より引用
テレメトリーを使った群れの行動調査
長野県庁ホームページ>野生鳥獣に負けない集落づくり事例>9木祖村、より引用
テレメトリーを活用したサルの追い払い
長野県庁ホームページ>野生鳥獣に負けない集落づくり事例>9木祖村、より引用
モンキードッグの活用の説明
望ましいサルの追い払いのイメージ
林

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電話:025-772-8154
FAX:025-772-2190