新潟県ホーム の中の教育・学習の中の教育下越197号

 教育下越197号

2010年01月15日

子どもの健全な育成を願って 所長 青山隆一

 各学校においては、正月気分も抜け、授業を中心に落ち着いた学校生活を送っていることと思います。
 今年度の諸調査結果として「全国学力・学習状況調査」、「全国体力調査」、「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」等が発表されています。ここでは、生徒指導に関する調査に目を向けてみます。

1 「いじめ」に関して
 県内公立小学校のいじめの認知件数は545件、下越管内の小学校では113件。公立中学校では、全県で815件、下越管内で167件、といずれも前年度を大きく下回っております。
 各学校でのいじめに対する真摯な対応、「いじめ防止学習プログラム」及び「中1ギャップ解消プログラム」の自校プランの改善により、子どもたちの主体的な取組や小中連携の取組などを行った成果が現れたものと考えています。

2 「不登校」に関して
 県内の公立小・中学校では、小・中学校ともに増加し、小学校で440人、中学校で1948人、計2388人が不登校となっています。下越管内の不登校は、小学校83人、中学校363人、計446人です。
 発生率で見ますと、小学校については、全県0.34%、下越管内は0.38%です。中学校では、全県2.83%に対して、下越管内は3.13%です。
 前年度に比べて、管内では小・中ともに人数は減っていますが、児童生徒数の減少に伴って発生率は全県に比べても高く、懸念される状況です。

3 「暴力行為」に関して
 全国及び県公立中学校においては、3年連続で大幅な増加となり、調査開始以来、最高となっています。全県では944件、下越管内では、対教師暴力25件、生徒間暴力72件、対人暴力1件、器物損壊60件の合計158件となっております。(県公立小学校は41件)

 いじめ、不登校を含む生徒指導上の問題行動の背景には、人間関係のトラブルに起因したものが多く、人間関係づくりの能力の未熟さが指摘されています。人間関係づくりの力を身に付ける場として、学校で社会性をはぐくみ、伸ばすことが強く求められてきています。

 効果を上げている学校の取組例
(1) 全学級で、社会的スキルを身に付けさせる活動を計画的に実践している。ロールレタリングなど、かかわりの苦手な児童への支援や小・中の連携も行っている。
(2) 他からうれしさをもらうなど、生徒のよりよい人間関係づくりを目指した道徳や特活の授業を毎学期全学級で実施している。
(3) 友達とかかわり合う機会を広げる「わくわく班」活動を実施し、子どもの有用感や自己肯定感を高めている。
 これらの例からも、スキルを発揮する場面を授業や行事等の中で計画的、継続的に設定し、よりよい活動を通してスキルが定着するように取り組むことが何よりも重要だと分かります。

     ◇ ◇ ◇

 残念ながら、管内で教職員の速度超過違反が多発しています。事務所としても学校、市町村教育員会と共に考え、悩み、解決を図る、支援する姿勢を大切に、今後も継続して非違行為の根絶に取り組んで参ります。

     ◇ ◇ ◇

 今年の干支である寅は、十二支の第3番目で、「動く」の意味をもち、「春が来て草木が生ずる状態を表している」そうです。“どんな厳しい冬でも、春が必ず来る”と前向きに捉えて日々を送りたい、と決意を新たにしています。

初任者研修

 平成21 年度下越教育事務所管内の新採用教員は、小学校教諭21 名、中学校教諭8名、特別支援学校教諭12 名、養護教諭3名の合計44名でした。
 180 時間以上に及ぶ校内研修と25 日間の校外研修を支えていただいた、初任者配置校の教職員の皆様と校外研修を受け入れていただきました学校、諸施設に感謝いたします。また、この1年間を長い教職員生活の土台となるよう研鑽された初任者に敬意を表します。
 初任者の校内研修が、学校運営全体の活性化につながったという学校からの声が聞かれたことは、特筆すべきことです。初任者を学校全体で支え、はぐくむことが、チームとしての教職員の組織力をレベルアップさせたものと確信しています。初任者は、4月から、今年度以上に多岐にわたる校務分掌を担うことになりますが、皆様の引き続き温かい支援をお願いします。

◆初任者の研修アンケートから◆

■今後の抱負と課題 小学校初任者
① 自分一人で問題を解決しようとせず、自分のクラスのことでもいろいろな先生に聞いて、たくさんの目で方法を見出していく。
② 目の前にいる子どもの目指す姿や、自分のなりたい姿を常にもち、声を出して努力し続ける。
③ 見通しがもてない現状でも、徐々に視野を広くし、他の学年の様子を見取っていく。
④ 自分から研究授業を引き受けるなど、積極的に授業力の向上を図る。

 保護者が子どもを安心して任せられ、信頼される教員になれるよう、これからもがんばります。
 
■今後の課題 中学校初任者
 今後の課題は、いかに生徒の関心を高める題材を選択し、実験や実技を安全な状態で行わせるかである。そのために、授業の形態の工夫や、題材の研究が引き続き大切であると考えている。また、道具の管理の徹底も必要であり、授業を行う上で最低限必要なルールをきちんと守れる態勢をつくっていかなければならない。教科部だけでなく学年部と連携をとりながら、よりより環境づくりをしていきたい。

学籍メモ ~長期休業中の授業日について~

 新型インフルエンザ等による学級閉鎖で標準授業時数の確保が困難となったために、長期休業中に授業を実施する場合は、指導要録の「出欠席の記録」の「備考欄」に「インフルエンザによる学級閉鎖に対応するため、長期休業中に○日間授業を実施」と記述します。
 ただし、同一学年で授業日数が同じ場合、この記述は不要となります。(一学年一学級も)

昨年度配布済み「教育かえつ21(平成21年度の取組に向けて)」についてのお詫び)

 P48①に不備がありました。申し訳ありませんでした。次のようになります。
 
□ 教職員一人一人の参画意識や組織の在り方等について、年間の取組を振り返り、改善を図っているか。(下線部を追加)

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