5月22日、新発田市を会場に、下越地区の小中学校と特別支援学校等の担当の教職員が集まり、「教職員いじめ根絶セミナー」が実施されました。どのようにしたらいじめをなくすことができるか、様々な研修が行われました。以下にセミナーの概要をお知らせします。
講義
義務教育課いじめ等対策・人権教育班 栗林 操 指導主事
▽いじめ未然防止のために
・組織的な体制で児童生徒の丁寧な実態把握に努める。
・ネット上の書き込みなど、新たないじめの態様に危機意識をもって取組を強化する。
・いじめを生まない学校(学級)づくりを進める。
・社会的スキル(人間関係づくりの能力)を育成する。
・学級の中で、集団への所属感を高める。
・教職員の人権感覚を高める。
▽いじめが起きたときの対応
・学級担任など特定の教職員が問題を抱え込まず、組織的に学校の方針に基づいて対応する。
・いじめた児童生徒を指導する時、いじめた理由は聞かない。その時の感情を聞いたり、適切な行動へと導いたりする。
・いじめを認知した段階での初期対応に全力を注ぐ。
講演
NPOジェントルハート・プロジェクト 武田 さち子 様
いじめをなくすことを目的としている団体から、学校がどのように対応すればよいのかを豊富な事例を通してお話いただきました。 (以下「講師資料」より)
いじめ対策の10箇条
●いじめは被害者の心と身体を深く傷つけ、時には命さえ奪う、重大な人権侵害である。
●対策はスピードを要する。いじめの芽はできるだけ小さいうちに摘む。
●常に最悪の事態に備える。被害者や告発者の安全を第一に考える。
●表面に見えているのはごく一部であることが多い。
●いじめ問題は被害者の身になって考える。
●いじめ対策の基本は加害者対策である。
●いじめは力では解決しない。子どもとの信頼関係を大切にする。
●いじめは大人が知ってからのほうがむしろ危ない。
●解決したからといって気を抜かない。いじめは再発しやすい。
●いじめは教師、児童・生徒、保護者、地域の複数の目、連携で解決させる。
武田さち子先生
ワークショップ
(午前)喫緊の課題について
テーマ別分科会のテーマ一覧
(1) いじめ発生時の当該児童生徒や保護者への対応
(2) 携帯電話やインターネットを使ったいじめに対する指導
(3) 学校・家庭・地域が一体となり、児童生徒を主体としたいじめの未然防止やいじめ根絶の意識の醸成
(4) いじめに対する組織的な生徒指導体制づくり
(5) いじめの未然防止や早期発見に向けた教師の取組
(午後)いじめ根絶計画について
グループ単位で、自校の取組について紹介し、実践の情報交換とこれからの取組について話し合いを行いました。
参加者の感想
○ネットいじめについては、校内での対応がまだ決まっていない。いじめが起きる前に情報をキャッチしていきたい。
○まだ実践していない取組もあったので活用できるものは取り入れていきたい。
○いじめている子も心と体が傷ついている。話を真剣に聞いてやる大人が必要である。
まとめ
今回のセミナーでは、グループ協議において、他校のいじめ根絶の取組計画について学び合いました。新潟県のすべての子どもたちが安全で安心な学校生活を送ることができるよう、他校の実践に学び、タイミングを逃さない、より効果的な取組をお願いします。