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新潟県ホーム の中の家庭・子育て・青少年の中の子ども読書レベルアップ研修会(第3回・第4回)の実施報告
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子ども読書レベルアップ研修会(第3回・第4回)の実施報告

2018年11月16日

第3回子ども読書レベルアップ研修会

1 期日  平成30年8月30日(木)
2 時間  13:30~16:30
3 会場  直江津学びの交流館(上越市)
4 テーマ 集団読書の魅力
~アニマシオン(入門編)、読書メドレーリレー、読者想定法、パートナー読書~
5 講師  新潟大学教育学部准教授 足立 幸子 様
6 参加者 23名(教員、学校司書、読書ボランティアなど)
7 内容
(1)講演

 はじめに、集団読書の意義についてお話しいただきました。子ども読書の意義には、ことばを学ぶ・読むことを学ぶ、に始まり、知識や情報を得る、もう一つの世界と出会う、など様々なものがあること、集団読書は様々な読書の一部であり、そこでの経験は個別読書に還元できることを学ぶことができました。
 次に、集団読書についてお話しいただきました。アニマシオン、リテラチャーサークル、読書メドレーリレー、読者想定法、パートナー読書について、資料を基に解説いただきました。特に、アニマシオンについては、「読書へのアニマシオン-75の作戦」(M・M・サルト著、新田恵子監修)にある“作戦”「いつ、どこで」の仕方について、以下のように説明を受けました。

足立幸子先生の講演の様子

1 子どもたち全員が、同じ本を読む。
2 アニマドール(読書をする上でのリーダー)が、本の内容について子どもの人数分の質問を考え、カードに1つずつ書く。そして、子どもたちに配る。
3 アニマドールは、子どもたちに本の要約を話す。
4 子どもは、配られたカードにある質問に、一人ずつ答える。(答えられなくともよい、誰かが代わりに答えてもよい)
5 子どもたちが答え終わった後、アニマ-ドールはまとめてコメントを述べる。
 
(2)演習

 実際にアニマシオンを行いました。
 最初に、全員が「くまっていいにおい」を読みました。
 次に、演習参加者13名がアニマドールである足立先生のまわりに輪を作って座りました。作戦「どうして」に添った質問が書かれたカードをアニマドールからもらい、一人ずつ質問に答えていきました。
 アニマシオンを通して、子どもが本について語ることができるようになることを、体験することができました。

アニマシオンの様子

8 アンケート集計結果(回答数23名)
(1)講演は有意義でしたか。
項目 回答(人) 割合(%)
 ①大変有意義だった 13 56.5
 ②どちらかというと有意義だった 10 43.5
 ③どちらかというと有意義でなかった
 ④有意義でなかった
 合計 23 100.0
(2)演習は有意義でしたか。
項目 回答(人) 割合(%)
 ①大変有意義だった 18 78.3
 ②どちらかというと有意義だった 21.7
 ③どちらかというと有意義でなかった
 ④有意義でなかった
 合計 23 100.0
(3)感想やコメント、ご意見などを簡単にご記入ください。
・アニマシオンに参加すると、子どもは本を通して話ができる子になれると思いました。
・本を楽しむため、子どもの力を引き出すため、いろいろな読書法があることを教えていただきました。
・アニマシオンを実際に体験することができ、とても興味がわきました。ほかの人の受けとめ方に触れることができました。コミュニケーションをとるというのは、大切なことだと思いました。
・子どもたちへの読み聞かせを行っている者にとって、基本的なこと、集団読書の意義という原点について学べ、よかったです。
・講演を聴き、演習に参加することによって本の読み方、受入れ方が変わっている自分にびっくりしています。
・アニマシオンを体験でき、よかったです。話が広がり、ほかの人の見方や考え方を知ることができてよかったです。
・集団によってどの読書法がよいのかを考えながら、新しい読み方を提供できたらよいなと思いました。勉強になりました。

第4回子ども読書レベルアップ研修会

1 期日  平成30年10月22日(月)
2 時間  13:30~16:30
3 会場  直江津学びの交流館(上越市)
4 テーマ アニマシオンの実践に挑戦してみよう
5 講師  新潟アニマシオン研究会代表 佐藤 清江 様
6 参加者 14名(学校司書、読書ボランティアなど)
7 内容
(1)講演

 アニマシオンの歴史、“作戦”の特徴、アニマシオンが目指していることについて学びました。
 アニマシオンの提唱者マリア・モンセラット・サルトは、子どもは生まれながらに「読む力」をもっているので、その力を引き出すには創造的遊びの要素を取り入れながら、教育的ねらいを定めた読書のトレーニングが必要であると説いています。それを具現化したものがアニマシオンです。
 アニマシオンは、幼児期から10代後半までを対象に計画的・継続的に実施することで効果が見られること、一人一人が本を“自分のもの”として最後まで読むことが大切であること、仲介者、アニマドールは子どもの読む力を引き出すことに徹することなどに留意することが大切であると指導を受けました。
 アニマシオンが目指していることは、子どもの読みたいという感受性を呼び覚ますこと、本に潜む様々な価値や本の伝えるメッセージを受け止めることであり、相手の考えを受け入れ認めることができる生涯の読書人を育てることであるということを理解することができました。

佐藤清江先生の講演の様子

(2)演習

 まず、「ひとまねこざる」を読んだ後で、『作戦36 物語ではそう言ってる?』を実際に行った。参加者がアニマドールである足立先生のまわりに輪を作って座った。
 物語の中の短い段落を少しだけ変えたものを書いたカードをアニマドールより受け取り、何が変わっているのかを考え、発表しました。答えがわからず困っている人に対して、「後で考えてごらん」「ほかの人に尋ねていいよ」「みんなで考えてみよう」などと、優しくアニマドールが指示を出すことを学びました。
 同じカードをもらった者同士が2人ペアになり、問題に対し考えを述べ合ったり相談しあったりしました。ペアでの活動は、読書を通じてコミュニケーション能力を高める上で大変有効です。
 次に、「どんぐりと山猫」を読んだ上で、『作戦30 何てたくさんのものがあるんでしょう!』を行いました。
 最後に、小学校で行うほかの様々な『作戦』について紹介いただいた。対象学年、書名、作戦名、方法や培う力が一覧となった表をもとに説明を受けました。実際にアニマシオンを行うには、大変有効な資料でした。

アニマシオン 発表の様子

8 アンケート集計結果(回答数12名)
(1)講演は有意義でしたか。
項目 回答(人) 割合(%)
 ①大変有意義だった 66.7
 ②どちらかというと有意義だった 33.3
 ③どちらかというと有意義でなかった
 ④有意義でなかった
 合計 12 100.0
(2)演習は有意義でしたか。
項目 回答(人) 割合(%)
 ①大変有意義だった 12 100.0
 ②どちらかというと有意義だった
 ③どちらかというと有意義でなかった
 ④有意義でなかった
 合計 12 100.0
(3)感想やコメント、ご意見などを簡単にご記入ください。
・一冊の本について話し合うことは楽しいということを体験することができました。
・アニマドールの立場、子どもの立場の両方で考えることができ、勉強になりました。
・読書遊びのおもしろさを知ることができ、アニマシオンの手法を使えば読書嫌いな子どもも違った入り口から本に触れることができると思いました。
・アニマシオンの演習に、とても楽しく参加させてもらいました。子どもたちも楽しみながら読む力を深めることができると感じました。
・初めて聞く内容が多かったので難しかったです。アニマシオンに触れると、新しい視点で本を読むようになると思いました。
・具体的にアニマシオンを体験することにより、なんと楽しく本に触れることができるのか、参加者同士がふれあうことができるのかと感じました。講座を受けたことにより、読書について自分なりに広がりを見いだすことができました。
・やってみてわかるアニマシオンの楽しさ。それを友達と共有できることのすばらしさ。是非機会があればアニマシオンをしてみたいと思いました。
・アニマシオンに取り組むことで、みんなの前で話ができるようになれるなんて素晴らしいと思いました。
・アニマシオンは、仲間と1冊の本を共有することで、読む、楽しむ、遊ぶ、…、様々なことをすることができます。好きになれそうです。