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中越教育事務所「所長室から」

2019年02月26日

新採用教員の成長

 先日、管内の学校の校長先生から、「自校の新採用教員が成長してくれた」と、嬉しい話を聞くことができました。

 A先生は、大学を卒業したばかりで、教壇に立つのは初めて。担当する学級はにぎやかで、指導案通りに進まない授業に悩むことが多かったようです。

 校長先生は心配され、何度か授業を参観したところ、授業のルールが徹底していなかったり、学習内容の見通しが甘かったりと、改善点はたくさんありました。しかし、子供たちの学習意欲は旺盛、発言したくてたまらないといった様子で、予想もしていない発言が次から次へと飛び出しました。

 騒然とした雰囲気で、収拾がつかない時もありましたが、A先生は子供たちにしっかり向き合い、子供たちの発言に丁寧に対応していました。 
 校長先生は、A先生の子供たちに向き合う姿勢が、子供たちの様々な意見を引き出し、学習意欲を喚起しているんだと感じました。

 そこで校長室にA先生を呼び、「指導案通りの授業が良い授業ではない。あなたは、子供たち一人一人をしっかり見て、疑問をもったり、興味をもったりしたところを見逃さず授業をしている。子供たちを『学びたい』という気持ちにさせている。改善しなければならない点もあるが、これからも自信をもって授業をしなさい。」と良さを褒め、励ましたそうです。

 すっかり自信をなくしていたA先生は、校長先生の一言に感激し、その後、指導教員のアドバイスや先輩教諭の授業を参考に改善点を修正し、自分なりの授業スタイルを身に付けていったそうです。今では進度にやや課題はあるものの、自信をもって堂々と授業をしています。先生も子供たちも大きな成長を遂げたということでした。
 「子供に向き合う姿勢や指導観といった基本がしっかりしていれば大丈夫。スキルは経験を積めば育つ。」との校長先生の言葉が印象的でした。

 A先生の成長は、本人の素直さや不断の努力があってのことです。それとともに、良さを見抜き、認め、励ました校長先生の優しさと懐の深さ、そして指導教員をはじめとした同僚性・協働性の成果です。何より新採用教員を全校体制で育てようという学校や教職員の温かさを感じました。

 来年度も多くの新採用教員が配置される予定です。教員としてのスタートを切る学校で、誰と出会い、どんな指導を受け、何を志したか。それは、新採用教員の将来にとって大きな意味をもつことでしょう。
中越教育事務所長 市川茂明
「所長室から」(H31.2.26)(PDF形式  551 キロバイト)
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