このページの先頭です メニューをとばして、このページの本文へ
新潟県ホーム の中の教育・学習の中の中越教育事務所「所長室から」
本文はここから

中越教育事務所「所長室から」

2018年08月08日

偏見や差別のない社会を!

~「社会同和教育市町村巡回研修会」を通して~

 人権問題は、どれひとつとっても極めて重要な問題ですが、中でも同和問題は、今なお基本的人権が著しく侵害され、最も深刻かつ重大な問題です。
 平成28年度に成立した『部落差別解消推進法』第一条には、「現在もなお部落差別が存在しており、日本国憲法の理念にのっとり、部落差別は許されないものであるとの認識の下に、部落差別の解消を推進し、部落差別のない社会を実現することを目的とする。」と謳われています。
 しかし、近年、人権を無視したヘイトスピーチが横行したり、差別記事がインターネット上に氾濫したりと、依然として解決されない重大な課題となっています。

 県教育委員会では、同和教育を人権教育の中核として位置付け、様々な人権課題の解決を目指した教育の推進に努めています。近年では、平成22年9月に『新潟県人権教育基本方針』を新たに制定するともに、平成26年5月『教職員研修の手引き』を作成し、「学校教育及び社会教育におけるすべての学習機会を通して、人権尊重の理念について理解を深め、自他の人権を守る行動力の育成を図る人権教育を推進する。」という基本姿勢の下、力を入れて取り組んでいるところです。

 このような中、新潟県の子どもたちは、それぞれの学校で人権教育、同和教育について学んでいますが、子どもたちが心から納得するためには、家族や地域の方々など、周囲の大人の適切な理解と実践に接することが欠かせません。しかし、中には、これまでに人権教育、同和教育に接する機会が十分でなかったために、正しい知識や人権感覚を有していない方もいらっしゃるという実態があります。

 そこで、県教育委員会では、同和問題及び社会同和教育の正しい理解を深め、差別解消に向けた実践を促すために、昭和54年度から『社会同和教育市町村巡回研修会』を行っています。今年度、中越管内では燕市と津南町で開催することとなっています。

 7月27日、燕市中央公民館で燕市・弥彦村を対象に行われ、130名を超える住民の方から参加していただきました。全体会では、敬和学園大学 藤野 豊 教授から「同和問題の現状と社会同和教育の視点」と題した講演をいただき、同和問題の変容や現在の状況、解消に向けての課題等、実際に問題になっている事例等を含めて、分かりやすくお話しいただきました。

 後半のグループワークでは、「同和問題や差別の解消に向けて~今、何をすべきか~」をテーマに、KJ法でのワークショップを行いました。参加者は積極的に自分の意見を付箋に書き、模造紙に貼り、真剣かつ和やかな雰囲気で、活発な意見交換が行われました。最後に、テーマ別に分かりやすくまとめた模造紙をもとに、グループごとに話し合われた内容を発表しました。

 本研修をきっかけに、家庭や地域社会が、子どもたちの良きお手本として、具体的な実践に移していただき、差別や偏見のない人権尊重の精神を基盤とした明るい社会を実現してほしいと願っています。

「所長室から」(H30.8.8)(PDF形式  193 キロバイト)
PDFファイルをご覧になるにあたって
PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerのプラグイン(無償)が必要となります。お持ちでない場合は、お使いのパソコンの機種/スペックに合わせたプラグインをダウンロード、インストールしてください。 Get Adobe Reader Adobe Readerをダウンロードする