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新潟県ホーム の中の教育・学習の中の中越教育事務所「所長室から」
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中越教育事務所「所長室から」

2018年05月24日

『管内の状況と課題解決の取組』について

 去る5月16日、長岡リリックホールにおいて「平成30年度教育施策等方針説明会」が開催されました。その際、中越教育事務所の取組を7点説明させていただきました。その概要をお知らせします。

1 学力向上
○「中学校区訪問」、「重点教科訪問」、「要請訪問」をとおして、各学校の課題に応じた支援を充実させたい。
○中学校区訪問を学校の働き方改革・多忙化解消の視点から、全中学校区を一律に訪問せずに、実施の有無・回数・内容は各中学校区の希望とする。
○新学習指導要領の考え方等の理解を深めるための研修や、学習指導要領の趣旨を踏まえた授業実践の取組を一層充実させるために、学校訪問の機会を活用してほしい。
○「授業改善のポイント2018」では、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」を実現する子供の姿を例示したので、校内の授業研修等で活用し教師の指導力の向上に活かしてほしい。

2 生徒指導の充実
○昨年度に報告があった児童生徒の非行事故発生件数は160件で、前年度と比較して大幅に減少した。
○ズボンおろしは、深刻ないじめに発展する場合もあり、単なるいたずらではなく、人権を無視した行為であるという認識を子どもたち、教職員、保護者で共有し、計画的・継続的な未然防止の取組をお願いしたい。
○所在不明は、最悪な場合命に関わるなど、人生に重大な影響を及ぼす可能性も否定できないので、万が一、所在不明事案が発生した場合、楽観的に捉えず最悪の事態を想定して、保護者や警察等の関係機関と連携した対応をお願いしたい。
○自殺予防の取組を強化することが急務となっている。いじめ、不登校、問題行動等に対して、早期発見、即時対応が可能な校内体制を確立するとともに、児童生徒の実態把握が複数の目で確実に行われているかを再確認してほしい。

3 人権教育、同和教育
○子どもの人権が侵害される事案が後を絶たず、また、「罪人起源説」等、誤った認識に基づく差別事象が問題となっている。問題の解決に向けて、人権教育、同和教育が大きな役割を果たさなければならない。
○悩みや問題を抱える児童生徒にしっかりと寄り添い、丁寧に対応し、被差別部落の有無にかかわらず、「関わる同和教育、人権教育」の推進をお願いしたい。
○すべての教職員が自信をもって人権教育、同和教育の授業を行うことができるよう、「教職員研修の手引き」等を活用し、校内研修を一層充実させてほしい。

4 道徳教育
○各学校が確実な準備と研修を行い、「考え、議論する道徳」の実践を積み重ね、道徳科の目標達成に向けた取組をお願いしたい。
○南魚沼市立三用小学校・大和中学校区、県立柏崎翔洋中等教育学校での「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研修会への参加をとおして、道徳科の質的改善をお願いしたい。

5 教職員の事故
○平成29年度、教職員の事故発生件数は、前年度より10件増加し、交通事故の増加が目立った。
○交通加害事故防止のため、交差点での確実な安全確認と「かもしれない運転」の励行を徹底するようお願いしたい。
○速度超過違反防止のため、通勤経路における注意箇所や制限速度を確認する機会を設けたり、出張の際に出発時間を周りの教職員に周知したりする等、時間と心にゆとりをもって運転ができる工夫をお願いしたい。

6 地域とともに歩む学校づくり
○「コミュニティ・スクール研修会」、「コミュニティ・スクールセミナー」への参加をお願いしたい。
○校長先生のリーダーシップの下、地域連携担当教員を中心として、地域との連携・協働に係る校内研修を進めてほしい。
○社会教育主事有資格者を地域連携担当教員に充てるとともに、有資格者を増やすために社会教育主事講習への参加を積極的に促してほしい。

7 旅費の効率的執行
○一般配当分の教職員旅費の配分額は、今年度も抑制が予想される。また、「教育事務所枠」予算も減額を見込んでいる。
○管理職が主体的に関わり、あらかじめ年間の出張計画を立てるとともに、適切な執行と可能な範囲での節減努力をお願いしたい。

褒める、褒められる

 5月8日のガイダンスを皮切りに、初任者研修がスタートしました。今年度、中越管内には200名近くの新採用教諭・養護教諭が配置されており、会場となったサンラック小千谷大ホールは、ほぼ満員といった状態でした。緊張感をもちながらも、新採用らしい爽やかな表情が印象的で、みんな意欲的に研修に臨んでいました。初任者研修を通して、これからの新潟県教育を担う立派な教員として育ってくれることを期待しています。

 翌週の『初任研生徒指導研修』の挨拶で、「できる限り、子供たちのそばにいて、子供の小さな成長を認めたり、褒めたりしてほしい。」と話しました。

 褒められると、脳のA10神経(『やる気神経』とも呼ばれる)が刺激され、ドーパミン(生きる意欲を生み出す快楽ホルモン)が放出されることで、強い幸福感に包まれ、行動意欲を喚起することが分かっています。子供を育てる上で、教育的効果は高いそうです。

 褒めることは、決して甘やかすことではありません。子供たちのハードルを上げ、より高い状態を期待することにつながります。子供たちは褒められることで、一層努力し、向上しようとします。(一般的にピグマリオン効果ともいいます)

初任研ガイダンス

初任研ガイダンス

 また、褒めた人も褒めた相手が喜んだり、やる気を出してくれる状態を見ることで、それを自分の行動の成果として実感するため、褒められた場合と同様、脳内にドーパミンが放出されるといわれます。子供を褒めることで、教師自身の脳が活性化し、モチベーションが高まるようです。

 新採用の皆さんには、子どもたちとの関わりの中で、『その子が頑張って褒めてほしいと思っていることを、具体的な言葉で伝えてやる』ことができる教師を目指してほしいと思います。

 褒められることで、より頑張ろうとする心理は、子供たちだけでなく大人も同じです。教職員同士が、指導方法や子供との関わり方で、素晴らしいと感じたことや参考になったことをお互い言葉にして伝え合うことで、お互いのモチベーションが高まり、友好的な雰囲気が醸成されます。そこから、協働性・同僚性が生まれ、より強固な教職員組織の構築へとつながるようです。すでに実践されている学校もあると思いますが、ぜひ意識してほしいものです。

 「○○さん、○○○いいね!、すごいね!」、「○○先生、○○○いいですね。私もやってみます!」といった会話が、教師と子供たちの間で、そして教職員間で飛び交い、頑張ったことが認められる温かい学校であってほしいと願っています。
「所長室から」(H30.5.24)(PDF形式  175 キロバイト)
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