新しい学習指導要領の実現に向けて
新潟県教育委員会は、6月4日・11日(木)に新学習指導要領研修会を開催しました。新学習指導要領の趣旨及び内容の周知・徹底を一層図るとともに、改訂のポイントである「習得・活用・探究」の学習活動や、言語活動の充実に係る教育活動への理解を深めることを目的として行われたものです。当日の研修会講師である文部科学省神山教育課程企画室長の講義の中で、「思考力・判断力・表現力等をはぐくむ活動」「言語活動の充実」の学習活動例の説明がありましたので参考にしてください。
「思考力・判断力・表現力をはぐくむ活動」
<学習活動の例>
①体験から感じ取ったことを表現する。
日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する。
②事実を正確に理解し伝達する。
身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する。
③概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする。
衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する。
④情報を分析・評価し、論述する。
文章や資料を読んだ上で、自分の知識や経験に照らし合わせて、自分なりの考えをまとめて、A4・1枚(1,000字程度)といった所与の条件の中で表現する。
⑤課題について、構想を立て実践し、評価・改善する。
理科の調査研究において、仮説を立てて観察・実験を行い、その結果を整理し、考察し、まとめ、表現をしたり改善したりする。
⑥互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる。
予想や仮説の検証を考察する場面で、予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う。
「言語活動の充実」
<各教科等における言語活動の充実の例>
①観察や調査・見学などの体験的な活動やそれに基づく表現活動の充実(小社会)
②三角形、平行四辺形、ひし形及び台形の面積の求め方を、具体物を用いたり、言葉、数、式、図を用いたりして考え、説明するといった算数的活動の充実(小算数)
③音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して聴き、根拠をもって批評するなどして、音楽のよさや美しさを味わうことの重視(中音楽)
④問題の解決や探究活動の過程においては、他者と協同して問題を解決しようとする学習活動や、言語により分析し、まとめたり表現したりする学習活動の重視(総合)
<理数の補助教材における言語活動充実の例>
①台形の面積の求め方について、自分の考え方を書いてみる欄を設ける。
②自分の考えと、教科書に載っている考え方の似ているところ、違うところを話し合う活動を盛り込む。
③単元のまとめとして、「植物、水、根、くき、細い管、葉、蒸散」ということばを使って植物に入った水のゆくえについて説明させる活動を盛り込む。
管理手帳 中越版 <信頼される学校・教職員を目指して>
2月6日に地区別緊急校長会が開催され、非違行為の根絶に向けた具体的な取組が各校で策定されました。5月20日からスタートした学校訪問の中で、各校がその取組を継続・発展させ、確実に実施している様子を確認しています。具体的な取組例として次のようなものがありました。
・各自の通勤ルートの制限速度を確認し、道路地図に記入して、安全運転の意識を高める。
・教職員を小グループに分け、チェックし合うシステムをつくり、定期的に稼働させる。
・教職員にナンバリングしたUSBを貸与し、一括集中管理する。
・毎月の自己チェックシートを集計し、分析した問題点に対応した個別・全体指導を行う。
4・5月の事故報告件数は昨年度比で、およそ半減しました。これは、各校取組の成果の現れであり、その積極的な取組に心から感謝申し上げます。しかし、残念なことに、19・20年度と管内では1件も起きていなかった酒気帯び運転が5月に発生してしまいました。35km/hの速度超過違反、加害交通事故も1件ずつ発生しました。
教職員の非違行為は、勤務校の児童・生徒、保護者や地域社会はもとより、県民全体の教育に対する信頼を大きく裏切る行為であり、その影響は計り知れません。引き続き、非違行為根絶に向けて、各校が確実に取組を実施し、信頼される学校づくりの実現に向けたご努力をお願いします。
市町村から 「米百俵のまち長岡ならではの英語指導室」
英語指導室は、教育委員会学校教育課に設置されている市立小学校の外国語活動(以下英語活動)を推進するための組織です。現在、指導主事(室長)1名、ALT13名、英語指導員(JTL/日本人指導員)9名の人員で構成され、市内全小学校59校の指導・支援に当たっています。
英語指導室は学校の要請に応じて、ALTと英語指導員をペアで派遣しています。「長岡方式」と呼ばれるこの支援体制は、小学校教師が英語活動に取り組む際の不安をなくしたり、子どもたちが英語に慣れ親しむ場面を作ったりする上で大変効果的です。今日では、学校訪問(今年度は延べ4,300コマを予定)はもとより、英語活動に向けた教材開発、指導案の構想、「なじらね」をはじめとする実践の手引き作成など、小学校における英語活動を組織的に幅広く支えています。
長岡における小学校での英語活動の取組は、平成7年度にスタートした「長岡の人材教育」が原点となっています。国際社会に通用するコミュニケーション能力を身に付けさせるため、小学生に英語活動の機会を設け、その学習をとおして言語能力の中枢である国語力の強化を目指したものでした。
「小学校では、語彙や表現を教え込むものではなく、楽しい活動を通して児童の英語への興味を高める。英語という言葉を通して、人と人とが出会い、かかわりを深めていくことが大切である。」といった基本方針に基づき、新学習指導要領による小学校外国語活動を10年以上も前から取り組んできたことになります。
「米百俵の精神」を受け継ぐ長岡の教育における代表的な取組の一つとして、これからますます活動の場を広げ、現場教師とともに長岡の子どもたちに“夢”や“感動”を与えていきます。
生徒指導だより①
子どもたちの社会性育成プロジェクト ~中越地区フォーラムを終えて~
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これまで、「教職員いじめ根絶セミナー」「いじめ根絶スクール」等をとおして、いじめ未然防止やいじめ問題の解決に向けて、「いじめを許さない学校づくり」を推進してきました。いじめの発生件数は減少傾向にあります。しかし、不登校の児童生徒数は平成18年度以来、2年連続の増加となっています。不登校になったきっかけのうち、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が16.7%(いじめ等対策・人権教育班の調査より)を占め、平成20年度にはさらに上昇傾向にあります。そこで、小中学校9年間を見通して「人間関係づくりの能力の育成」に重点を置いた「社会性育成プロジェクト」事業に取り組んでいます。5月21日、小千谷市民会館で、第1回中越地区フォーラムを開催しました。義務教育課の事業説明に続いて、上越教育大学橋本定男准教授から「温かくしなやかな児童生徒と集団を育てる~社会性の育成と活用~」と題して講演がありました。橋本先生は講演の中で、「小さなトラブルの解決の積み重ねが、学級に共有価値、文化・風土を醸しだし、いじめを抑止することになるため、生活の中で生じた問題を子供たち同士で解決する話し合いの場を設定することが大切である。」と話されました。 グループ協議では、六日町小学校から発達段階に応じたソーシャルスキル教育(SSE)の指導実践、北辰中学校から体育祭や体験入学での小中の交流実践、松之山小学校から「まつのやますこやか子育て委員会(まつのやま子育てネット)」事業による地域連携の実践が紹介されました。 今後、各中学校区で、「中1ギャップ解消プログラム」自校プランの改善を通して、人間関係づくりの能力、思いやり、コミュニケーション能力の一層の育成を図ってください。
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上越教育大学 橋本定男准教授
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携帯電話による問題行動を考えよう!!
~ネットいじめ防止・解消推進員を各教育事務所に配置~
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中越管内で、女子中学生のプロフをとおし、見知らぬ男性が接触し、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されるという事件が発生しています。他にも誹謗中傷やメールで知り合った友達を頼り家出した事案がありました。 県では上・中・下越の各事務所に「ネットいじめ防止・解消推進員」を配置しました。各学校では、校内研修、保護者研修会で「解消推進員」や平成21年3月県発刊の「事例集」を活用し、携帯電話問題の対策に取り組んでください。
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児童生徒の交通事故等発生状況
中越教育事務所管内で発生した平成20年度の学校事故は下表のとおりでした。
学校管理下における事故発生件数は、長期的に減少傾向にあります。これは、「各学校の危機管理意識」の高まりや市町村教育委員会の熱心な指導により、細やかな指導が行われている成果と考えています。引き続き、各学校においては生徒の実態に応じた具体的で、きめ細かな指導をお願いします。万一、事故が発生したときは、学校は教育委員会と綿密な連絡をとり「迅速で適切な対応」に努めてください。
自転車の乗用中や歩行中の事故の多くは、左右の確認を怠り、道路に飛び出したときに発生しています。
今年5月には、自宅前の交差点に一時停止をせず進入した児童が軽自動車と衝突し、軽自動車に乗り上げ、フロントガラスに肩を打ち付け、頭部から道路に落下するという事故が発生しています。
児童は頭部にひびが入り、左鎖骨を骨折とました。交差点内に入る場合は、一時停止と左右確認の大切さを児童生徒に繰り返しご指導ください。
「課外活動」での事故者数が多いのは、駅伝の合同練習中に、21人もの生徒が蜂に刺されて救急車で病院に搬送された事故が発生したためです。安全に配慮した指導をお願いします。
学校事故発生直後の適切な対応と危険回避の力を育てる
1 事故直後の医療機関へは学校で搬送
・事故直後は負傷者の様子を細部にわたり観察する。
・救急車の養成は適切に判断して行う。
・管理下で発生した事故直後の、医療機関への搬送は原則として学校が行う。
2 危険回避への実践的な力の育成
・児童生徒に安全な行動を判断・選択できる資質や能力を、すべての活動をとおして育てる。
・部活や特別活動においても危険を回避できるように、児童生徒の実態に応じて繰り返し指導する。