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平成29年12月27日 新潟県知事 定例記者会見

2017年12月28日

1 日時  平成29年12月27日(水)

2 場所  記者会見室

3 知事発表項目(13:30~13:35)
 ・年末年始の交通事故防止について
 ・「新潟空港アクセス改善の基本的考え方」及び「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」の策定について
 ・事業承継診断の集計結果について

4 質疑項目(13:35~14:12)
 ・県立高校生徒自殺事案に係る和解について
 ・1年を振り返っての所感等について
 ・原発関連問題について
 ・民進党について

知事発表


(年末年始の交通事故防止について)

 年末年始が近づき、非常に気ぜわしく慌ただしい時期になりました。長距離の運転や外出の機会も増えますので、交通事故の危険性が高まります。ドライバーの皆さんは、しっかりと休憩を取って、安全確認を徹底して、交通事故を起こさないように気をつけてください。また、忘年会、新年会や、訪問先での飲食の機会というものも増える時期かと思います。11月22日の記者会見でも申し上げましたが、絶対に飲酒運転はしないと。飲酒運転は単なる交通違反ではなく、もはや犯罪ということですので、乗るなら飲むな、飲んだら絶対に運転をしないということを徹底してください。また、この季節は日が短く、雨や雪で見通しや路面状況が悪くなり、さらにコートは黒いものが多いですから、黒い服を着がちな時期であり、非常に交通事故が多い時期です。ぜひ歩行者の方、自転車の皆さんは、外出時、交通安全に気をつけていただき、明るい服装を心がけて、夜光反射材を身に着けるなど、事故に遭わないように工夫してください。県民の皆さまにおかれましては、交通事故のない、新たな良い年を迎えられますことをお祈りさせていただきます。ぜひみんなで、安全な年末年始ということでお願いさせていただきたいと思います。

(「新潟空港アクセス改善の基本的考え方」及び「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」の策定について)

 県では、新潟空港のアクセス改善に係る県の方針を決定するため、本年5月から、行政、経済、交通事業者等のトップからなる「新潟空港アクセス改善協議会」を開催して検討を進めてきました。このたび、同協議会の報告書を踏まえ、新潟空港のアクセス改善に係る県の方針となる「新潟空港アクセス改善の基本的な考え方」を策定しました。来年度以降、まずは直行リムジンバスやタクシー、自家用車等の利便性向上などの短中期的取組を着実に進め、空港アクセスの充実を図ってまいります。併せて、新潟空港の利用者増と空港ネットワークの充実に向けて、新潟空港の利用促進に係る関係者の行動指針となる「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」を策定しました。新たな戦略の実現に向けては、官民で新潟空港の路線誘致や利用促進活動を行っている「新潟空港整備推進協議会」をはじめとする関係者の皆さまと連携して計画的に取組を進めてまいります。
報道資料(「新潟空港アクセス改善の基本的考え方」及び「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」の策定について)(PDF形式  247 キロバイト)
新潟空港アクセス改善の基本的考え方(PDF形式  18308 キロバイト)
新潟空港の路線ネットワーク戦略2017(PDF形式  952 キロバイト)

(事業承継診断の集計結果について)

 経営者が50~60歳代の中小企業・小規模事業者4,119件の診断を行いましたので、その集計結果をお知らせします。県では、経営者に対して、事業承継に向けた早期着手の重要性を理解していただくとともに、円滑な事業承継に結びつけることを目的として、経営者の年齢が概ね50~60歳代の中小企業・小規模事業者に対して、初めてとなる事業承継診断を実施しました。このたび、その集計結果を取りまとめましたので、お知らせします。今後、診断結果を対象事業者にフィードバックするほか、相談が必要な事業者に対して、無料の個別相談会開催をはじめとして、事業者の事情に応じた相談対応により、フォローしていきます。これは予想どおりと言いますか、まだ事業承継について準備をしていない、これからだという事業者が非常に多くおられたのですが、事業承継というのは非常に時間がかかるのです。やろうと思えば1年でできると思いがちなのですが、やろうと思ってから5年、10年かかりますので、ぜひ多くの方に早めにご準備いただければと思っています。様々なオプションがありまして、必ずしも親族だけには限らない、M&Aと言いますか、事業承継となると基本的には売る側になるわけですが、売る側になってM&Aをしていくという手法もありますので、様々なオプションをご検討いただければと思っています。
報道資料(事業承継診断の集計結果について)(PDF形式  2129 キロバイト)

質疑


(県立高校生徒自殺事案に係る和解について)

Q 代表幹事
 2010年に阿賀野高校の女子生徒が自殺した問題で、県としてはいじめがあったことを認められて、独自のいじめ対策をとるということで和解が成立しておりますが、改めて知事の受け止めと、今後の対応についてお聞かせください。

A 知事
 まず受け止めですが、まずもってこれは和解ですから、ご遺族の方がご了承いただいたということですので、ご遺族をはじめとする関係者の皆さまに感謝を申し上げたいと思っています。そして改めて亡くなりました生徒さんのご冥福をお祈りさせていただきます。また、ご遺族の方が和解したからと言って、決してご遺族にとっては悲しみが終わるわけではないと思いますので、改めて哀悼の意を表させていただきたいと思っています。また、県には県の主張があったと承知しておりますが、同時に、一応の解決まで長い時間を要してしまったということに関しては、お詫びを申し上げたいと思っています。その上で和解を生かしていくと言いますか、和解で定めたこと、約束させていただいたことがきちんと実現できるように、それは基本的にいじめ対策を進めていくということだと思いますので、ぜひそこをしっかりと進めてまいりたいと考えています。

Q 新潟日報
 第三者委員会が出した結論について、裁判を通じて遺族が異を唱えるという例が全国でも相次いでいるかと思うのですが、それを受けて、知事として第三者委員会の在り方について所感と言いますか、どのようにお考えですか。

A 知事
 私は、そこはいろいろなご意見もあるでしょうし、ご遺族の方と全く同じ意見ではないのだと思います。和解というのは必ずしも全く同じ意見になるということではないと思います。何が起こったかということに関しては事実は一つではあるのですが、それをどう評価するかというのは、常に幅があることだと思います。そうすると今回の第三者委員会の報告書も、基本的に完全中立とか、完全に正しい報告というのはあり得ないわけなので、少なくとも相応に中立な、相応に公正な目で見て作られたものだと私は理解しています。その上でご遺族の方から、それは評価として違うという意見が出るのは、それはそれでやむを得ないことであって、別に裁判そのものが悪いわけではないのだと思います。それは仕方がないことであって、どのような報告が出ても、意見の齟齬は最後は残り得て、そのときに解決する手段は、基本的には最後は裁判しか残らないということですから、裁判になったこと自体が悪いということではないし、裁判になったことに対して、第三者委員会そのものが悪かったからこうなったともそれほどは思わないです。ただ、先ほど申しましたとおり、さはさりながら、これほど時間をかけずにもう少しお互いが歩み寄れるところは探せただろうとは思いますので、むしろそこは県としての歩み寄り方と言いますか、歩み寄りに向けた姿勢の方に反省点があったかもしれないと思います。

Q 新潟日報
 反省点を今後に生かしていく具体的なお考えは今のところ・・・。

A 知事
 まずはご遺族が仰っている、救える命があったというところで、いじめがあったのはいじめなわけですよね。ただ、いじめというのは非常に難しくて、私はいじめは全て悪いと思っていますし、肯定するつもりはないのですが、人間社会として全くゼロということはなかなかないわけですよね。それはいじめのレベルによると言いますか、極言するならば、けんかだってある種のいじめなわけです。そしてけんかが全くない人間関係はないわけですから、何であれゼロということはない。ゼロの状態は真っ白として、完全にある状態は真っ黒としたら、当然それはグレースケールと言いますか、どの段階からどうあるべきかというのは非常に悩ましいところなのだと思います。今回の報告書で出てきたのは、やはりそこはかなり気を遣ってと言いますか、いじめられた生徒には非常に大きな心理的な負担になるのだということをよく肝に銘じて、それはちょっとでも陰がありそうだったらいろいろな対応をしなければいけないというのが最大の教訓だと思います。マニュアルかと言われるかもしれませんが、やはりそこは大事なので、きちんとしたマニュアル等を整備した上でそれを周知徹底していくというのがまず第一の対策だと思います。和解等に関しては、それは固定的な何かと言うよりも、今後の心構えとして、何度も申し上げますが、意見の相違があるのは仕方ないとして、相違があった中でなるべく早期の歩み寄りというのを図っていく。また、なるべく早期のうちから歩み寄りというのができるようにしていくということが教訓だろうと思っています。


(1年を振り返っての所感等について)

Q 代表幹事
 今年最後の記者会見ということで、2017年は知事にとってどのような1年だったでしょうか。印象に残っている出来事等がありましたらお聞かせください。

A 知事
 印象に残っていることは非常にあり過ぎて、そういう意味では非常に印象に残ることがたくさんあった1年であったということでしょうか。知事になる前もそれなりに一般の方よりは浮き沈みのある人生を歩んできたような気はするのですが、知事になりますと県内全体の浮き沈みと言いますか、県全部の事件・事故から、良いことから悪いことまで、我が事として起こりますので、そういう意味では非常にいろいろなことを我が事として体験した1年だったなというのが一番の印象だと思っています。一個一個は言い出すときりがないということなのですが、原発の話だったり、給付型奨学金の話だったり、県民健康ビッグデータの話だったり、そういった公約をそれなりに進められたのはありがたいことですし、もちろん鳥インフルエンザであり、糸魚川市大規模火災であり、そのあとの様々な水害・災害等に対して、十全ではないなりに対処できたということも非常に印象深く思っています。その中で残念ながら県が加治川治水ダムの放流で非常にご迷惑をかけてしまったところとか、ニイガタオーレス(による肥料取締法違反)のあとの肥料の対応が十全でなかったところは様々な反省点があると思っています。特にこれだけということではなく、非常に様々なことが起こった1年だったと考えています。

Q 新潟日報
 この1年で一番大きな県政の話題と言うと総選挙があったと思うのですが、野党系が4勝2敗となったことに関して、改めて振り返って今の感想をお願いします。

A 知事
 私は言われているほどあまり思っていなくて、4勝2敗と言いながら、1勝は50票差と言いますか、それは正直運みたいなものではないですか。50票というのは相当いろいろなことで変わり得る数字だと思うので、そういう意味では実は3勝3敗だったかもしれないわけですから、言われているほどすごかったことではないのだと思います。また、そこに関しては私も絡んで、私の各党との距離も絡んで言われますが、意外にそんなこともなく、基本的に従前の積み上げというのは随分大きいのだと思います。また、すごいびっくりしたようなことだというお話もありつつ、しかしそれはその前の参議院選挙で全県でやって野党系が勝っており、私の選挙のあとには新潟日報さんが、この得票でいったら基本的に新潟県は全勝するという記事も書かれたではないですか。そういう意味ではむしろ予想どおりと言いますか、従前起こったことと乖離していないことが起こっただけなので、むしろこれをびっくりだと捉える方がむしろ不自然と言いますか、こういうことはずっと起こっていたのですという、そういう状況だったのですということに過ぎないのだと思います。

Q 新潟日報
 明るい話題ですと、例えば来年ピーチアビエーションが(新潟空港と関西国際空港を結ぶ路線を)運航することが決まったり、今年NGT48(のメンバー)が(AKB48選抜)総選挙で躍進したりとか、明るい話題もあったと思うのですが、その点はいかがですか。

A 知事
 当然明るい話題もあると思いますよ。ピーチなどは非常にありがたいことで、それは本当に従前の皆さんのご努力ということだと思いますけれども。また、就航というのは、そこからいかにお客さんに乗っていただくかということですから、より大きな明るい話題につなげていけるように県で頑張ってまいりたいと思います。NGT48は明るい話題で大変我々としてもうれしいところではあるのですが、さはさりながら、やはり私的アイドルグループと言いますか、プライベートカンパニーのアイドルグループなので、新潟県人としてはうれしいところはありますが、行政庁としての県としては、それほど表立って喜ぶことでは。Negiccoのファンに怒られてしまうかもしれないなというところかと思います。

Q 新潟日報
 個人的にはいかがですか。

A 知事
 それは大変ありがたいことです。それは個人的と言うよりも、むしろ県知事としてということですが、ああいうことでいろいろな知名度が上がってくるのは、プライベートのアイドルグループとは言え、やはり県のイメージはそういうものの総体で上がっていくわけですから、県知事として非常にうれしいし、ありがたいなと思います。

Q 産経新聞
 この1年を振り返って、漢字一文字で表すとしたら何ですか。

A 知事
 もう既にテレビ番組でやりましたが、「進」と書きました。「進」でいいのではないかと思っています。

Q 産経新聞
 それについてどのような理由がありますか。

A 知事
 多少プライベートなことを言うなら、11年間全く進まずにブラウン運動をしたわけなのですが、それがやっと進んだというのは、個人的には「ああ、進んだな」という感じはありますよね。県政の方は、以前の県政と比較してなどと言うつもりは全くないのですが、少なくとも私が始めたときからということならば、始めた時点は止まっているわけでしょうから、そこからはいくつかの政策課題については進めることができたと思うので、それもある程度は進んだと思います。ただ、1年目というのはある種進みさえすれば褒められるという言い方も何ですが、みんな進んだねと言ってくれるのだと思います。2年目3年目になると、どのぐらい進んだかとか、正しい方向に進んだかとか、より評価されるときになってきますから、2年目3年目はきちんと進んだと、しかもたくさん進んだと言えるように頑張りたいと思います。

Q BSN
 12月に、新潟市民病院の問題などもあって、(大人向けの)医療の救急電話相談をスタートされましたが、医師である知事が来年度、県の医療についてどのように進めていきたいか、抱負みたいなものがあれば教えていただければと思います。

A 知事
 抱負と言いますか、医療は本当にたくさんの課題があって、まずはきちんと維持するということです。多少なりとも医師の欠員等も、ドカッというような話ではなくて、ちまちまと出たりするので、そういうところをきちんと補充していくということをまずはきちんとやるということだと思います。あとは、魚沼基幹病院に代表されるように、別に基幹病院独自の問題だと言いたいのではないのですが、魚沼基幹病院は一番分かりやすい例ですけれども、全体的な管理の中で病棟が開業できないというものがあるわけです。それに類するものもあるわけです。管理の問題でうまくいっていないみたいなところはあるので、そういうのは一つ一つ潰していって、適切に医療を提供するというのは非常に大きな目標だと思います。その他にも医療についてはたくさんの話題があって、国民健康保険の件があります。国保は県の所管になりますから、当面は事務は市町村がやりますので、それぞれ別の保険料を取るわけですから、実は枠組みが変わっただけでやることは変わらないのですが、これからそれをどういう方向にしていくかというのを検討しなければいけないのです。さらには、県民健康ビッグデータみたいな話もありますので、そこも進めていくということで、様々な課題をこなしていきたいと思います。ただ、その前提になるのはきちんとした医療を提供するということが第一であると思っています。

Q 新潟日報
 先ほど医療の話が出たのですが、その他の部分で今年積み残した部分ですとか、特に来年取り組みたいことですとか、その辺りの部分は何か・・・。

A 知事
 医療に限らずということですか。

Q 新潟日報
 医療は先ほど伺ったので、医療以外の部分で。

A 知事
 それはたくさんあると言いますか、それは山のようにあるので、県政全般ですみたいな感じになってしまいますが、いくつか絞るなら、新潟空港アクセスはそれなりに話題を振りまいて(方針を)決定したところであり、「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」と「新潟空港アクセス改善の基本的考え方」はちゃんとできるのでしょうねというところは、厳しい目が向けられていることは承知していますので、しっかりと実行してまいりたいと思っています。あとは、農業では、平成30年(米の生産調整廃止)がついに来るということですから、それをきちんと乗り切るということは非常に重要だろうと思います。あとは、個別の政策というわけではありませんが、やっと波及してきていると思われる景気と言いますか、少し薄日がついに来たのではなかろうかと思われる景気に関しては、それをしっかりとつかんで、新潟県全体の景気を向上させていくということもぜひ取り組ませていただきたいと思います。

Q BSN
 知事にとっての重大なニュースをいくつか具体的に挙げてくださいと言った場合は、どのようなことをお答えになりますか。

A 知事
 (2月県議会で当初)予算が通過したというのは、周りから見ると当然に通過することで普通のことなのかもしれませんが、私にとっては重大であり、よかったと心から胸をなで下ろしたことではあります。肥料(取締法違反)の話はいろいろとご迷惑をおかけして本当に申し訳なかったと思っています。あとは水害等も大きなことであり、つい最近の(出雲崎町で発生した県道の)陥没を含めてインフラというものの維持管理の必要性や難しさと言いますか、それをまざまざと見せつけられたという意味でも重要なことであったと思います。もちろん明るい話題であるところの、(AKB48選抜総選挙における)NGT48の(荻野由佳さんが)5位という結果は、新潟県全体のイメージアップということで非常によいニュースであったと思います。アルビレックス新潟が(J2に)落ちてしまったのは、残念なニュースであったと思います。ピーチの就航が決まったのは明るいニュースでしょうかね。原発は引き続き(検証を進める)ということで、それは1年前からずっとやっており、常に重大なニュースであり続けると。基本的にはいろいろある中では、想定の中で進んでいるということだと思います。また、あれ(検証委員会が)がきちんと立ち上がったというのは、私としては少し胸をなで下ろしたところでもあるので、重大なニュースの一つだろうと思っています。

Q BSN
 予算が通過したということを印象的な出来事として挙げられましたが、ほっとする背景には、例えば自民党の先生方との関係性ですとか、そういったところもこの1年の中では印象深かったのでしょうか。

A 知事
 当然そこは常に考えています。自民党の議員の方々だけに限らず、全ての(党会派と)中立で等距離ですから、中立で等距離の中で議会との関係をきちんと作っていくことは常に重要な仕事なので、そういう意味では非常に印象深かったです。 

Q BSN
 来年は知事にとってどんな年にしていきたいですか。

A 知事
 より進むと言いますか。今はきっと、赤ちゃんがハイハイしているようなもので、ちゃんとハイハイしているな、進んでいるなというだけ(の印象)だと思うのですが、来年は、この方向性でこの進み方なら、確かにこの人の公約は4年なり、何年なりできちんと計画が進んでいくなと思ってもらえるような1年にしたいと思います。

Q BSN
 それは、今年よりも方向性を具体的に示していきたいという決意でしょうか。

A 知事
 そういうことです。


(原発関連問題について)

Q 共同通信
 本日、原子力規制委員会が柏崎刈羽原発の安全対策が、新規制基準に適合していると正式に認めたところですが、受け止めを伺います。

A 知事
 これは原子力規制委員会の判断ですので、現時点でその判断について県として異を差し挟む立場にはないと認識しています。それはそれとして、柏崎刈羽原子力発電所の安全性を確保するためには、まずは、今回の適合性審査の内容についてご説明をきちんとしていただきたいと思っておりますし、また、その説明についての検証もさせていただきたいと思っています。その上で、福島第一原発事故の原因の徹底的な検証、そして原発事故が私たちの健康と生活に及ぼす影響の徹底的な検証、また万が一原発事故が起こった場合の安全な避難方法の徹底的な検証の3つの検証がなされない限り、再稼働の議論は始められないと考えており、その3つの検証を着々と進めてまいりたいと考えています。

Q 新潟日報
 知事は3つの検証を進められていますが、原子力規制委員会の判断を問わず、来年のスケジュール感はどういったイメージで3つの検証を進めていかれたいと思っていますか。

A 知事
 定期的に進めていくということだと思います。3か月に1回ぐらいのペースになるのだと思います。もちろん3か月に1回と固定しているわけではなくて、早くできれば、もっと高頻度でもいいのですが、なかなかあの人数で会合をセットしていくと、基本的には3か月に1回ぐらいのペースでいくのだろうと思います。かつ、1年目である程度問題を出すと言いますか、論点はきちんと出すというところは終わるべきだと思いますので、論点を出して、実質的な議論をしながら、1年目でほぼ論点はある程度分かって、今は始まったばかりなので、あまりスケジュール感は分かりませんというような状況であると思うのですが、1年終わったところでは相当程度に今後何が起こるか分かる状態になっているべきだと思います。

Q 新潟日報
 全体的なスケジュール感としては、就任当時は3~4年という話があって、(就任から)1年経って2~3年ということで、そのスケジュール感というのも変わらずそれぐらいのスケジュールで進めていこうと。

A 知事
 そうですね。基本的にこれは一般論で言っているだけなので、例えば1年終わったあとでは変わり得るとは思いますが、一般論はたいがい成立するからこそ一般論であり、このぐらいの規模の検証をやっていくということになれば、大体それぐらいになるとは今でも思っています。

Q 時事通信
 先ほど、原子力規制委員会の説明を受けたいという話もありましたが、今回の審査書案には適格性ですとか、様々なことが盛り込まれているかと思うのですが、知事としてどのようなところを特に詳細な説明が必要だと考えていますか。

A 知事
 私はそこはあまりどのようなところというふうには。もちろん適格性などについてはお聞きしようと思うのですが、適格性に関しては少なくとも報道されている状況では、そもそもすごく議論されたというわけではないと思うので。期間としても。報道されているとおりのことを言われるのだろうとは思いますけれども。ただ、それをきちんと見てみると言いますか、全体を見るのは非常に重要だと思うので、全体を見るということだと思います。

Q 時事通信
 その場面というのは県技術委員会ということですか。

A 知事
 基本的には県技術委員会になるかと思います。

Q 時事通信
 これからは地元の同意というところに焦点が移っていくかと思うのですが、柏崎市、刈羽村の首長さんにはいろいろなお考えがある。そことの合意というのはどのように調整ですとか、話合いを進めていくのでしょうか。

A 知事
 そこは意見交換をしながらだと思っています。ただ、そこは私は三者が同じ意見である必要はないと言いますか、それぞれが出していくということなのだと思います。そういう意味では地元の合意が必要というのは、地元三者がそれぞれに合意が必要だということだと私は理解しています。

Q 共同通信
 経済産業省が、再稼働しない原発に対して電源立地地域対策交付金を減額するということで、規則を改定しているということですが、これについての受け止めをお願いします。

A 知事
 もちろん県としては改正前に戻すようにということで、継続的に要請しているところです。原子力発電関係団体協議会を通じて要請したところですので、それはそのように要請し続けたいと思っています。その要請は要請として、しかし、基本的にはそこはある種国の管轄と言いますか、国がそう仰るならば、もちろんそうあるべきではないと要請はしますが、国の管轄で国が決めることだと思います。しかし、与えられた制度の中でやっていくというのは、あらゆる職責のある者の立場の原則ですので、県としては、変わらないなら変わらないなりにその中でやっていくということだと思います。特に直近の再稼働であるとか、3つの検証ということに関しては、それは全く関係ないものとして考えています。

Q 共同通信
 刈羽村と柏崎市でも減額になるということだと思いますが、県としてという部分もあると思うのですが、柏崎市と刈羽村についてはどういうふうに。

A 知事
 原則としてはそれぞれの自治体でご判断されるべきことだろうと思います。だからこそそれぞれに自治体が分かれているわけですから。それぞれがそれぞれの決定ができるようになっているわけですから。それは原則論ですが、しかし実質的な話としては、それによって何か非常に不都合が生じるということであれば、それはもちろん広域自治体としてきちんとした調整は考えていきたいと思っています。

Q 新潟日報
 原子力規制委員会から審査の内容について説明を受けたいということで、原子力規制委員会側は自治体側から要請を受けて内容を説明するというスタンスだと思いますが、県としては既に要請されているのか、あるいはこれからであればいつ頃要請して、どのような場で(説明を受ける)ということを考えているのでしょうか。

A 知事
 まだ要請していないです。これからと思っています。もうこの時期なので、年明けということになるかと思いますが、いろいろな調整をした上で、年明けにそれほど(時間を)置かずに要請させていただきたいと思います。

Q 新潟日報
 説明の場としては、県技術委員会とかそういったところになるのでしょうか。

A 知事
 そこは相手もあるので、相手に伺いながらということになるかと思います。

Q 共同通信
 先日の東京電力との合同検証委員会で、東京電力の体質とか企業文化とかを問題視されていたかと思うのですが、県独自の委員会の方でも東京電力の体質というのは検証されていくのかどうか、もしするとしたらどういう手法でやっていくのか教えていただけますか。

A 知事
 私は、抽象的な言葉としての体質というものを検証するのはそもそも不可能だし、あまり意味がないと思います。体質がどうだと言われても、答えようがないのだと思います。そうではなくて、様々な事故原因の中で、こういう原因があったならばこういうことが対応されるべきではないのかということが出てくるわけですから、それがきちんと対応されているのかということだと思います。それは例えば避難の中でも、避難は基本的には東京電力をトリガー(きっかけ)として始まるわけですから、東京電力からどういうふうに情報を得られるかということに関して、きちんとした情報共有がなされるのかといったことだと思います。あとはまた、先般あったような施設そのものの安全対策が不十分ではないかというようなことなど、そういった検証の中で出てくるいろいろな具体的なことが本当に対応されているかということを検証していく中で、それがある種の体質というようなものとして総合的に評価されるのだと思います。抽象的に体質というものを問うこと自体に、私はあまり意味があるとは思っていないです。

Q BSN
 今年の(4月25日の)記者会見で、県内に飛来した放射性物質を含む汚泥の処理について、東京電力が処理していくというお話だったかと思うのですが、進捗状況についてお聞かせください。

A 知事
 それは、まとまるまでは(内容は)明らかにしないと。まとまる前に明らかにしてしまうと、それ自体、話が進まなくなってしまうので。比較的具体的な条件を詰めている状況ではあります。ただ、言い方が難しいのですが、いろいろな物理的な限界もあるので、こちらの言っているとおりのことが実現されるわけではない。少なくとも東京電力の方も、東京電力の事情でできないと言っているというよりは、様々な物理的な(条件の)中で、ここまでしかできないと言っていると現状では理解しています。そういう意味では、やがてそういう形で決まると思っていますので、やがて決まって発表したときに皆さんの期待とは乖離するかもしれないのですが、しかし現実の中でできるところで最大のものをと思っています。


(民進党について)

Q 新潟日報
 民進党の黒岩衆議院議員が離党届を出して離党するということで、知事が前いらっしゃった民進党の県連に所属する国会議員がゼロになるということで、一時は旧民主党時代には小選挙区で全部勝つぐらいの勢いがあったわけですが、今の県連の状況をどのように見ていますか。

A 知事
 皆さんがそれぞれに違う思いがあるのでしょうけれど、選挙の話とも関連すると思うのですが、実は新潟県に限って見れば、つい直近(の衆議院議員選挙)でも、元民進党議員は4勝2敗だったわけです。それは先ほど申しましたとおり、事実上は3勝3敗なのかもしれないのですが、いずれにせよ実は与党と拮抗する状態であるにもかかわらず、わずかこれだけの期間で雲散霧消するという驚きの事態が起こっているわけですが、見方は人によって違うのでしょうけれど、私自身は、本当にリーダーシップというのは大事だなと思って見ているところです。ほぼ前原さん個人の一つの決定でここまでなってしまったということでいいのだと思います。この経緯に関しては。前原さん自身は、そうしなければそうしないで崩壊したみたいなことを言いますが、議席は減らしても崩壊はしなかったですよね。今はもう事実上、民進党は完全に崩壊していますし、希望の党も「うーん」という状態ですし、立憲民主党がなんとか残っているという話ですから、あまり言うのも何ではありますが、少なくとも私から見れば、リーダーの間違って見える決断というものがどれほどの影響を及ぼすかということの極めて好例であり、もしかして今後、日本に限らず、いろいろな国の政治学の教科書におけるモデルケースになりそうな一例なのではないかと拝見しています。

Q 新潟日報
 政治家として、他山の石ではありませんけれども、一つの決断がもたらすいろいろな影響ですとか、その辺りで何か感じるものはありますでしょうか。

A 知事
 私自身がということですね。

Q 新潟日報
 ご自身が。一つの政治家の決断がいろいろな局面をもたらすということについて、一政治家として何か感じることがあれば。

A 知事
 少し話がそれてしまいますが、故長島忠美先生が言っていたことで、当時はうーんと思っていたのですが、トップに立ったら間違ってはいけないですよというようなことを言ったことがあって、それは間違うと本当に大変なことになるからというのがありました。人間だから間違えないということはないし、間違っていけないといって間違いを糊塗してもいけないのですが、同時に、そういった覚悟がいるというのはあります。自分が間違ったことをしたときに、ものすごい影響が出るのだということは、本当によく肝に銘じてやるべきことだということだと思います。結局決断はしなければいけないので、人間は間違うことはあるので、それはあり得るのだと思いますが、少なくとも今回に関しては、私は避けられた間違いだと思いますし、そんな間違いは本当に犯してはいけないと思います。

Q 新潟日報
 民進党県連であり、離党されていった国会議員の方々であり、知事を支える立場というスタンスを表明されている方々が今混乱した状況が続いていると思いますが、その点を知事としてはどのようにご覧になっていますか。

A 知事
 それはあまり私が口を出すことではないと言いますか、あらゆることがそれなりに時間がかかるので、現時点ではそうだということであって、今後どうなるかは分からないということですから、そこは静観するということなのだと思います。それは何かを期待しているという話では全くないのですが、基本的に政治家というのは、そういったときにリーダーシップを発揮してまとめていくための職業だと思うので、それぞれの方が政治家ですから、私はあまり好きな言葉ではありませんが、まさに自己責任と言いますか、まさに政治家としての本領を発揮してまとめるべきだし、まとめられないならそれは政治家として仕方がないということなのだと思います。


※文中の(  )内については、広報広聴課で加筆したものです。