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平成29年8月23日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0050424 更新日:2019年3月29日更新

(記者会見の動画を新潟県公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

  1. 日時 平成29年8月23日(水曜日)
  2. 場所 記者会見室
  3. 知事発表項目(13時30分~13時35分)
    • 企業向け「ワーク・ライフ・バランス推進リーダー養成講座」の実施について
    • 第34回国民文化祭にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会キャッチフレーズ「文化ふっとつ新潟!」のロゴマークの募集について
    • 東京オリピック・パラリンピック「選手村ビレッジプラザ」建設に向けた木材提供の公募について
    • えちごトキめきリゾート雪月花の大糸線及び信越線への乗り入れ運行について
  4. 質疑項目(13時35分~14時15分)
    • 長島忠美衆議院議員の御逝去について
    • 民進党の代表選挙について
    • 糸魚川市駅北復興まちづくり計画について
    • 東京オリピック・パラリンピック「選手村ビレッジプラザ」建設に向けた木材提供の公募について
    • 原発関連問題について
    • 知事が代表を務める法人の役員交代について
    • ツイッターでの発信について
    • 寺泊赤泊航路について

知事発表

企業向け「ワーク・ライフ・バランス推進リーダー養成講座」の実施について

 「ワーク・ライフ・バランス推進リーダー養成講座」を実施します。大変素晴らしいい講座ですが、県の支援もあって参加費は無料となっておりますので、ぜひいろいろな方にご参加いたければと思っています。(また、併せて開催する「ワーク・ライフ・バランス推進セミナー」は、)上越会場が9月11日、長岡会場が9月12日、新潟会場が9月12日で、場所はそれぞれ上越市市民プラザ、ハイブ長岡、朱鷺メッセとなります。ワーク・ライフ・バランスというのは、比較的常識論的な話なので、講座などを受ける必要はないと思うかもしれないのですが、やはり必要性と言いますか、どのように実現していくかということに関して一定のノウハウがありますので、特に会社の社長さんも含めて指導的な立場にある方にぜひご参加いただければと思います。また、いろいろな団体の方などもいると思いますので、会社に限らず、事業を行っているところであればどこでもご参加いただければと思います。

第34回国民文化祭にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会キャッチフレーズ「文化ふっとつ新潟!」のロゴマークの募集について

 第34回国民文化祭にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会のキャッチフレーズ「文化ふっとつ新潟!」のロゴマークを募集させていただきます。ぜひ皆さまに応募いただければと思います。大変恐縮ながら応募資格があります。30歳以下で、新潟県在住又は通学・通勤している方、もしくは新潟県出身者となっています。新潟県出身者の定義は何だということもあるかもしれないのですが、出身者と思う方は出身者というぐらいな、ざくっとした形でいいと思います。全く縁もゆかりもない人が、新潟県出身者だというのは困るのですが、そこは厳格に言うつもりは全くありません。30歳以下というのは大変恐縮なのですが、フレッシュな感性をということでこうさせていただきました。1回の募集で決まるという前提ですが、万が一決まらなかったら、そんなことはあまり考えられないですが、すごく30歳以下にこだわるということではありません。万が一決まらなかったらこれを外すかもしれません。あまり想定されないことですけれども。賞金は、最優秀賞1点で5万円、優秀賞が3点以内で1万円です。大変些少で大変恐縮なのですが、これは県内中に(ポスターなどで)貼られるわけですので、採用されるということを励みに、ぜひご応募いただければと思っています。

(東京オリピック・パラリンピック「選手村ビレッジプラザ」建設に向けた木材提供の公募について

 東京オリンピック・パラリンピック「選手村ビレッジプラザ」の建設に向けて、木材提供に応募するためにご協力いただける市町村を募集します。報道等でもご承知かもしれないのですが、東京オリンピック・パリンピック競技大会組織委員会で、選手村ビレッジプラザの木材を各自治体で提供してくださいという募集がありまして、良い機会ですので我と思わん自治体は応募していただければと思います。もちろん県の方でもきちんと取りまとめさせていただいて、協力させていただきたいと思っています。これは使われますと、選手村ビレッジプラザの木材になって、そこにどこどこ村、どこどこ町というロゴが入ることになります。大会が終わりますと、もちろん向こうが撤去してくれるのですが、最終的には自分の方で受け入れなければなりません。受け入れたものは、(売却先に対し、商業目的での使用を禁止することを条件に、市町村が非営利目的で)箸にして売るもよし、テーブルにして売るもよし、椅子にして売るもよしということで、好きに使えるということですので、ぜひご応募いただければと思います。

報道資料(東京オリピック・パラリンピック「選手村ビレッジプラザ」建設に向けた木材提供の公募について)[PDFファイル/134KB]

えちごトキめきリゾート雪月花の大糸線及び信越線への乗り入れ運行について

 えちごトキめきリゾート雪月花が、大糸線及び信越線に乗り入れ運行します。(大糸線の)運行日は平成29年11月12日で、ダイヤは糸魚川駅10時30分発、南小谷駅11時40分着、南小谷駅12時35分発、糸魚川駅13時40分着になります。雪月花を、より広い範囲で楽しんでいただけるようになっておりますので、皆さまにぜひご利用いただければと思います。この記者会見を見ていらっしゃる方はおそらく県内の方だと思いますが、県外の方もぜひご利用いただければと思います。

報道資料(えちごトキめきリゾート雪月花の大糸線及び信越線への乗り入れ運行について)[PDFファイル/618KB]

質疑

長島忠美衆議院議員の御逝去について

Q 代表幹事
 8月18日に長島忠美衆議院議員が死去されました。あらためましてご所感、長島氏との思い出などをお聞かせください。また、10月に衆院新潟5区の補欠選挙が行われますが、知事の注目される点や、ご対応についてお聞かせください。

A 知事
 まずは謹んで衷心よりご冥福をお祈りさせていただきたいと思います。私が説明するまでもなく、皆さんご承知のとおり、長島先生は山古志村長であった時代から、国会議員になられてからもずっと、ふるさとの山古志、そして新潟のために尽くされてこられました。ふるさとの山古志、そして新潟のために様々なご貢献があられましたので、私がそういう言い方も僭越なのですが、残念なと言いますか、惜しい方を亡くしたと思います。私個人としては、衆議院議員選挙に2回出たときには非常にお世話になりまして、演説の仕方から、地元回りみたいなものも、あれはあれでそれなりのノウハウというものがあるわけですから、地元回りの仕方まで教わった政治の師だと思っています。エピソードは数知れずと言いますか、たくさんあって、例えば演説の仕方なども、シンプルにはこうするというのはあるのですが、やはり演説というのは最後の方で元気が良くないと締まらないみたいな、極めて実務的なところがあって、途中長く話してもいいから最後はやはりちょっと元気にやるのだよみたいな細かいところも教えていただきました。あと非常に印象に残っているのは、長島先生が地元に密着された非常に優しい方であったということは皆さんご承知だと思うのですが、あまり知られていないのは、非常によく制度に精通されていたということです。1回目の選挙のときから非常にそう思っておりまして、非常に詳しいからこそ、あのように寄り添えるのだなというのは非常に感じたところです。やはり行政は制度にのっとってやっていくものですから、そういったものがなければいけないというのも非常に学ばさせていただいたと思っています。あらためて長島先生のご冥福をお祈りしたいと思いますし、またご遺族の皆さまや関係者の皆さまと悲しみを共有したいと思っています。
 次に補欠選挙ですが、現時点の最大の注目点は誰が立候補するかということだろうと思いますので、それを注視させていただきたいと思っています。私は既に新潟5区の住民ではなく、新潟1区の住民になっているところでもありますので、(新潟5区の)皆さんの選択に委ねるということになろうかと思っています。

Q 新潟日報
 いずれ補欠選挙の候補が出てくるのだろうと思うのですが、知事としては顔ぶれを見ながらどちらかを応援するとかしないとか、その辺りの基準といったものはあるのでしょうか。

A 知事
 それは候補の方が決まってからということになるのでしょうね。特に(衆議院が)解散もしていない状況ですから、あまり思いっきりということは考えてもいないのですが、とは言え、知事でありつつ一民主主義政治家という部分もあるので、非常に意見が一致したり、非常に意見が一致しなかった場合には、ものすごく応援したり、ものすごく応援しなかったりするかどうかはともかくとして、一定の見解は述べることもあるかもしれないというぐらいでしょうか。ただ、それはあくまで仮定の話であって、やはりそこは候補者が出てからいろいろなことを決めるというふうに考えています。

Q 新潟日報
 昨年の知事選では、社民党や共産党、自由党から応援を受けて(当選した)という部分があるかと思います。国政で言うと野党系のところの支援を受けているという経緯があると思うのですが、そういった過去の選挙で支援を受けたこと、党派性みたいなものは意識するものですか。

A 知事
 あまりそこではないのだと思います。そこはむしろ政策としての一致点であって、そこは逆に今度は否定できないところだと思います。県政の方向と全く真逆とかでしたら、それはあくまで有権者が選ぶことですから、良い悪いはともかくとして、私が何か言うというわけではないのですが、少なくとも違うなら違う、同じなら同じというのは、ある程度は表明してもいいのかなと思っています。

Q 産経新聞
 米山知事は、知事に就任する前まではずっと国政を目指されて活動されていました。ちょっとばかげた質問になるかもしれないので、そこの部分はお許し願いたいのですが、この補選に出たいというお気持ちがちょっとでも芽生えたりはしましたか。

A 知事
 まず、それはないのですけれども、出たくはないのですけれども、ただ人間ですから正直に考えたときに、知事選に出てなかったら、ここに出ていたのだなというのは思います。そうするといろいろな人生の違いはあったかもしれないなというのは、もちろん思わないわけがないと思います。しかし、そこは人間万事塞翁が馬と言いますか。想像としてはちょっとしてみることは誰だってしてみるのだと思います。その手のものとしては思うのですが、それ以上には特段ないということです。また、私は知事の職を全うすることが、職務であると同時に非常にやりがいがあると感じているところですので、それに全力を尽くさせていただきたいと思っています。

民進党の代表選挙について

Q 新潟日報
 知事もかつて所属していました民進党が代表選を21日に告示して、昨日、新潟で演説会ですとか、討論会を開催したのですが、野党第一党である民進党が代表選をこのタイミングでやっているということを含めて、知事はどのように見ていらっしゃいますか。

A 知事
 これは(代表選挙を)せざるを得ないと言いますか、現代表が辞任を表明した以上、それはこのタイミングもどのタイミングもと言うか、当然やることになるのはそうだと思います。むしろ辞任のタイミングということなのでしょうけれども。代表選はやるのは当然で、中身に関してもある種、今の民進党の考え方をそれぞれ代表する方でしょうから、候補者として順当感はあるのだと思います。逆に目新しさがないというのは、それも指摘の一つにあるのだと思いますが、順当なお二人が争って、きちんとした中で決まっていくということだろうと思います。それ以上のものはあまりないということです。

Q 新潟日報
 よりこういう議論を期待したいとか、かつて所属していた党でもあるわけですが、そういった点は何かあるのでしょうか。

A 知事
 そもそも期待しなくても、あのお二人は非常に論客で、ちらりと昨日聞いた時点でも、活発な議論がなされているということですから、全政策について活発な議論がなされるものと思います。その中で決して与党野党どちらがという話ではないのですが、よく言われるようにやはり一定の政権交代可能な野党があるというのは、民主主義の健全な発展という上で、必要なことだと思いますから、そういう意味で、ぜひ政権交代可能な政党につながる議論をしていただきたいと思います。

Q 新潟日報
 民進党はかつて知事も所属していた党ということで、二人の候補者がいらっしゃいますが、前原さんはどんな強みがあって、枝野さんはどんな強みがあってということや、政権を担うもう一つの政党ができるかどうかという意味で、新しく代表になられる方にはどのような期待があるか、その辺りをお聞かせいただけないでしょうか。

A 知事
 私は数か月しかいない一支部長でしたから、そこまで民進党の内部事情に詳しくないのですが、前原さんはやはり失敗からよみがえった男としての強みがあるように拝見しました。特に前原さんは、私がいるときの、蓮舫さんが選ばれた代表選で演説を聴いていますので、何となく私が持っていたイメージとは違うなという印象があって、前原さんは随分かつてのイメージから変わって失敗を生かしていこうと思っているなというところはあったので、それは強みの一つだろうと思います。枝野さんは、それほど演説を見ていないので分からないのですが、やはり官房長官をやられて非常に政権実務に精通されていたということは、もちろん大きな強みだと思います。官房長官というのは、官僚組織というものをよく分かる立場だと思います。その部分は大いにあるのだと思います。枝野さんの方が主流派と言えば主流派なわけですから、今の形勢はむしろ前原さんだというお噂を伺っていますが、民進党を今までどおりに動かすということであれば、枝野さんの方がやりやすいのかもしれないなというところはあります。いずれにせよ、どちらも素晴らしい候補ですので、どちらがなられても、私が何か言うことではないので、どちらでも現実的にやっていけるのだと思います。民進党が駄目だというのは、意外に立証されていないと言いますか、1回駄目なことは立証されたのですが、もう1回駄目でないことは特段立証されていません。安倍総理大臣自身が1回目にそれほどいいパフォーマンスでなくても、2回目に非常にいいパフォーマンスになるということを実証されたわけですから、世の中が見る目と言いますか、それほど1回目の失敗で全部判断する必要がないということになれば、見る目も変わってくるのではないかと思います。

糸魚川市駅北復興まちづくり計画について

Q 時事通信
 昨日、糸魚川の火災の復興計画が市から示されました。その計画を基に、まだちょっと時期は早いかと思うのですが、例えば次の9月補正予算で何か県として支援をするですとか、そういった予定はありますか。

A 知事
 今日これから市長が来られてそのご説明もいただきます。それは中身次第ということだと思います。まず、実行にはもちろん全力で協力させていただきたいとは思うのですが、予算化となるといろいろなものがありますので、どうするかというのは検討させていただきますが、もちろんそれも選択肢の一つだと思っています。

Q 時事通信
 復興計画自体はご覧になりましたか。

A 知事
 さらっとは。でもやはり直接来られて説明されるわけですから、それを待って判断させていただきたいと思っています。

Q 時事通信
 ご覧になった限りで、小規模な飲食店にも消火器の設置が義務付けられたりですとか、なかなか先進的な取組もあったかと思うのですが、案に関してはどのようにご覧になりましたか。

A 知事
 もちろん良い案であり、本当に仰るとおり先進的な取組で、もちろん一律に全国(に適用する)というのは無理だとは思いますが、(全国に)似たようなエリアというのはあるわけです。小規模な飲食店が密集していて、飲食店街というのは当然火を扱うわけですから、当然火災の危険も多いみたいなところはあるわけなので、そういったところへモデルケースとして適用も考えていくということなのでしょうか。それは県が上から適用するというわけではなくて、こんなふうに糸魚川でやって、割にうまくいっていますと。今後の防火対策の意味も含めて、小規模密集の住宅地、特に飲食店街を抱えている市町村ではご検討してみませんかというような周知の仕方をさせていただくことも考えられると思います。案としては非常によくできている案だと思います。

Q 新潟日報
 先ほど、飲食店に消火器を配備するというのは先進的な取組だという話の中で、周知したいといったような言い方をされましたが、県として例えば県内の市町村にこういった良い例がありますよみたいなことを周知するという意味ですか。

A 知事
 そういうことです。それは皆さんが見ているでしょうから、それだけだと今更周知するまでもないのですが、これから糸魚川市長さんとお話をしてからですが、運用状況を調査させていただいたり、商店主の皆さんなどにも伺ったりして、(消火器設置は)すごく負担でしたという結論が出たらちょっと困りますが、運用状況を見て、良ければ(周知する)ということです。そこの調査も含めてということで考えています。

Q 新潟日報
 広域防災ということも課題になっていたかと思うのですが、富山県知事とお話しされたりする中で、広域防災を含めて現時点で大火の教訓を踏まえて県として取り組んでいく課題みたいなものはあるのでしょうか。

A 知事
 課題はあって、広域防災はそう簡単に解決できないので、課題を把握したままになっているところがあるのですが、解決できるところとして、広域防災は、合意に関しては基本的にいいことなので皆さんそれほど異論はないわけですので、富山県を含めていろいろなところと作れますし、たとえ時間がかかっても順次進めていけますし、進めていきたいと思っています。一方、広域防災の中で、結局は物的消火力不足というものはあるわけです。ポンプ車何台、水源何台(が必要)という話に関して、広域防災はそれを解決する一つの手段ですが、広域防災だけでは解決できなくて、特に初期消火に関する物的不足というものをどう埋めていくかということは、もう少し(今後の)課題になると思います。広域防災と同時に中域防災みたいな感じで、近隣が(補完的に)やっていくということもあるのでしょうが、それもなかなか難しくて、1か所で火事があったから全部そちらに出動してしまって、もう1か所で火事があったときに大変だということもあったりするので、そこは課題として持っていて、やっていくことになるのだと思います。

Q 新潟日報
 消防は基本的に基礎自治体で持っているケースが多いと思いますが、県としての役割はどういうものですか。

A 知事
 まさにその橋渡しなのだと思います。どこにどれだけポンプ車があって、ここで(火事が)あったときに、どことどこにどのくらいの要請ができるかみたいなことは、一番大変な現場では、それ(を把握すること)はなかなか難しいでしょうから、その辺の全体を把握して、橋渡しをできるようにしておくというのは、県としての役割だろうと思っています。

東京オリピック・パラリンピック「選手村ビレッジプラザ」建設に向けた木材提供の公募について

Q 共同通信
 東京オリ・パラ選手村の木材提供が発表されたときに、無償提供を市町村にさせるのかという意見も見られたのですが、オリンピックというのはある種経済を回すいいチャンスなのに、言い方は悪いですが、林業にも苦悩がある中で、それを無償でPRに使ってやるぞという態度はいかがなものかという意見も聞かれたのですが、それについてはどういうご所感ですか。

A 知事
 これから新潟県はぜひオリンピックを契機に新潟県をPRしていきたいわけですので、あまりそういうことにはコメントしないということではあるのですが、一般的なスキームではないなという印象は多くの人が持つのだと思います。非常に多くの市町村から無償でというと、どうしてもそうなるのだと思います。1か所からそんなに負担は求められませんから、非常に多くの市町村からいろいろな木材をかき集めてやっていくことになるのだと思うのですが、社会全体のトータルのコストで見たときに、本当にプラスなのかという議論は当然あり得るのだと思います。有償ならば、得意なところ1か所がそれこそコンペしてやればいいわけで、その方がむしろ効率的なのではないかなということは常識論としてはあると思います。ただ、これは東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が決めたことですし、新潟県としてもぜひ全力で協力させていただきたいと思っています。

Q 共同通信
 これから(協力市町村が)集まるかどうかは分かりませんが、もし応募したとして、その後の利用とかでこうなったら新潟県のPRにつながるのではないかという意見はありますか。

A 知事
 これは何でも使えるわけですから、椅子でも机でもという話になるのだと思います。新潟だと村上堆朱みたいな木材を使ったものがあるわけですから、ああいったところで使っていくというのはあるのだろうと思います。また、公共施設でも、1本これはオリンピック選手村の材木から作ったものですよというのが、いろいろなスポーツ施設などにあると、しかも木であれば皆さんが触ってテカテカしたりしていい感じになる可能性もありますので、いろいろな形でいいレガシーになるように使い方を考えていきたいと思います。あとはあちこちでやるかもしれませんが、ふるさと納税の返礼品にするというのもあるかもしれないですね。いろいろ考えていきたいと思います。

原発関連問題について

Q 新潟日報
 東京電力の社内に再稼働プロジェクトという名前を付けたものがあることが分かりました。東京電力は対外的には建前上は再稼働については言っていません。知事は多分ご存じなかったと思うのですが、このことについてはどのようにお感じですか。

A 知事
 私はもちろん存じ上げなかったわけですし、微妙なこっちとあっちと言いますか、表裏感はあるのは間違いないですし、ぜひそこは、建前でも言った以上はそれは本音としてやってくださいというのはぜひ申し上げたいと思います。ただ一方、別にそれを容認するわけでないのですが、民間企業の内部の組織であるわけですから、必要以上にあげつらう根拠もないと言いますか、ちょっと言葉は悪いかもしれませんが、例えば東京電力の中に米山知事の意志を変えさせるプロジェクトみたいなチームがあったとして、それは気分としてはあまりよくないですが、それは東京電力の自由と言っては何ですけれども、社内のことですから、対外的に出しているわけではないので、気分は悪いけれども、とやかく言うことでもないということだと思います。むしろ私としては、出している以上、出していることをきちんと実行してくださいということに尽きると思いますので、中で何をするかはこちらとして何か言う権限があるわけではないので特段言うこともないのですが、再稼働は全くありきではないと仰っているわけですから、そのとおりに行動してくださいと思います。

Q NST
 先ほど、容認するわけではないが、必要以上にあげつらう根拠はないというお話をされていましたが、容認するわけではないというのは、プロジェクトそのものについてなのか、それともこのプロジェクトについて対外的に説明していなかったことについてなのか、もう少し具体的に教えていただけますか。

A 知事
 ちょっと言い方が悪かったかもしれませんが、人間や組織というのは、やはり対外的に何をするかで判断されるべきだと思います。本当のあなたの真意は何だみたいなことを言ってもきりがないと言うのでしょうか。外に向かって何を話しているのかで判断されるべきであるし、それがたとえ計算高い何かによって言っているとしても、きちんとしたとこを言ってるのであればきちんとしたことを言っているし、違うなら違うわけだと思います。東京電力の中で何をしているということに関して、我々が何かを言う権限があるわけでは全くないわけです。民間企業ですから。そこに対して行政があれでいい、これでいいと言うのは、私は違うと思います。それは、あくまで対外的にきちんとやってもらうということを、こちらは主張できるだけであって、中でどのような意思決定の過程を経るかということに関して、行政として権限があることに関しては、例えば安全に関しては安全協定を結んでおり、立入調査もできますが、そうでないことに対して行政が何か言うということはないということです。容認するわけではないというのは、私がそれを快いと思うわけではないということです。そうは言いながら、発言していることと、心の中が一致している方が良いに決まっていますし、そういった人の方が信頼できる。そうでない人は、信頼できないという気持ちにはなります。それは、決して良いとは思わないけれども、それに対してどうあるべきということを言う立場にはないし、行政はそういったことを言うべきものではないと思います。

Q 新潟日報
 先ほど知事が仰ったことの確認なのですが、(組織の)外に出していることと中でやっていることが一致している方が信頼できると。そうでないと信頼できないというような言い方でしたが、中でやっていることをどうこう言うつもりはないけれども、やはり外と中が違うというのは、今回自分の中で少し信頼を損ねたかなという部分はあるのでしょうか。

A 知事
 そこはそういうものですよね。(外に)出さない以上は何をしてもいいとは言いながら、とは言えというところがありますよね。常に仰っていることが必ずしも本心でないのかなというふうに見てしまうのも、仕方がないのだと思います。それを(そういうふうに)見ないということは不可能なので、それはそうなります。当然そういう前提でこちらは見てしまいますけれども、そこは逆に東京電力の方でそうではないということで答えていただくべきことでしょうというふうに思います。ただし、(組織の)中でどうするかは、私の言うことではないので、好きにしていいと言うのも違いますが、何も言いませんということに尽きると思います。

知事が代表を務める法人の役員交代について

Q 新潟日報
 知事のツイッターなどを拝見していますと、お盆期間中にはご実家にお帰りになったようですが、ご実家の養豚業の問題で、お母さんに社長を譲るというような辺りは、何か進展はあったのでしょうか。

A 知事
 その旨、家族会議を一応しなくてはいけないので、(家族会議を)して、(話が)進んでいると思います。

Q 新潟日報
 まだ、知事が社長という状態は変わっていないと。

A 知事
 登記がどこまで進んでいるか分かりませんが、少なくとも、内部的にはもはや。社長かどうかというのは内部の話なので、そういう意味ではもはや母が社長ですね。

Q 新潟日報
 もう実質。

A 知事
 元より(母が)実質(的な経営者)だったのですが、より実質的に母が社長ということになっています。極めて家族経営で、その意思決定に加わるのは、私と母と想定後継者である甥しかいないので、その3人の間で意思が統一されている以上、母が社内において社長になっているということです。

Q 新潟日報
 今、お母さまが社長で、知事は代表権のある取締役。

A 知事
 そういうことですね。

Q 新潟日報
 甥っ子さんは何か。

A 知事
 ないです。

Q 新潟日報
 知事が代表権のある取締役ということになると、実質的にはあまり今までと変わっていないのではないのかという見方も・・・。社長という名称がないだけで、代表権のある取締役であれば、今までとそれほど変わらないのではないかという見方も聞いたことがあるのですが、そういう声に対してはどのように。

A 知事
 やむを得ないのではないでしょうか。いろいろなことのバランスでやっているわけです。それでは、借入金はどうするのですかという話もあるわけです。もちろん、どうしても辞めろということであれば、考えるのもやぶさかではないのですが、それは法令の根拠があるわけでもないわけです。また、繰り返しになりますが、決して違法なことをしたわけではないですし、知事が民間企業の役職にあるということは、全く禁じられていないわけです。元より、実務としては母がやっているわけですので、その範囲で私としてはご了承いただけると思っています。

Q 新潟日報
 仮に、県議の方などから、そういうご指摘などがあった場合でも、今のようにご説明を。

A 知事
 同じようにお答えすることになるかと思います。また、県議の先生方でも、民間企業の社長でいらっしゃる方も多々おられますので、もしそれがいけないということであれば、そこも含めて考え直すべきことになるかと思います。

ツイッターでの発信について

Q 新潟日報
 ツイッターで高須院長との関係でいろいろ物議を醸していたと思いますが、ツイッターに関しては今後も続けていくというお考えですか。

A 知事
 そうですね。あれを物議を醸していると仰いますが、そういう言い方をするのは、私としてはよく分からないです。私が言っていることは、別段、何か過激なことを言っているわけではなくて、個人的な意見だと言われれば、そうかもしれませんが、我々日本国民として、特攻は美しいとか、玉砕は素晴らしいとかというのは、許してはいけないと私は思います。民主主義政治家として。それに対して何か言うことがいけないことであるというようなことを、特に言論機関の方が言われるということに関しては、私は極めて不思議な感覚を覚えます。言論機関の方ほど、むしろきちんとあのような問題を取り上げるべきなのではないでしょうか。

Q 新潟日報
 結構、一般の方からも批判めいたコメントがあって、知事もご覧になっていると思いますが。

A 知事
 言論機関の方として、一般の方が批判するものは何であれ悪いという主張をされるのは構わないと思いますが、私は一般の方が批判するものは何であれ悪いとは思っていません。私は自分が正しいと思うことは、きちんと正しいと言うべきだと思っています。

Q 新潟日報
 いろいろ言われているようですが。

A 知事
 御社はそのように取られているということですね。御社は、どなたかが悪いと言ったことに関しては、自分の判断は含まずに、悪いと思っていると判断されているというふうにお聞きしますが、私はそうは思いません。

Q 新潟日報
 特にそういう判断を私がしているわけではないのですが。

A 知事
 しているように聞こえますけどね。

Q 新潟日報
 ツイッターでの発信は今後も。

A 知事
 そうですね。私は、正しいと思うものは正しいと申し上げます。御社とは立場が違います。

Q 新潟日報
 正しいと思うことは発信していくと。

A 知事
 はい。

Q 新潟日報
 高須さんから何か求められていたと思いますが、特にそれ以降、返信などがないように見えるのですが。

A 知事
 何を求められていましたか。

Q 新潟日報
 謝罪をしろとか、そういう。

A 知事
 私が何を謝罪するのですか。

Q 新潟日報
 ちょっとそこは今、思い出せないのですが。そういうコメントがあったと思うのですが、特にその後は高須さんとやり取りは。

A 知事
 していません。それはチェックされていないのですか。

Q 新潟日報
 していないと私は思っていたので。チェックした範囲ではしていなかったので。

A 知事
 しておりません。

Q 新潟日報
 これ以上、特にそれについて議論をするようなお考えも今のところ。

A 知事
 私が謝罪をする必要があるとは全く思いません。

Q 新潟日報
 今回の問題は、もうひと区切りというような形になるのでしょうか。

A 知事
 それは存じ上げないと言いますか、そのとき、そのときかと思います。繰り返しになりますが、私は、特攻というものを美化することも、玉砕というものを美化することも許せません。以上です。

Q 新潟日報
 今後もご自分で・・・。

A 知事
 それは言っていいと思います。言うべきだと思います。あらゆる日本国民は言うべきだと思います。それに対して反対論があるから、言うべきではないというのは、極めて不可解な議論だと思います。

Q 新潟日報
 特攻に限らず、ご自分が問題だと思った発言などに対しては、これからも発信は続けていくと。

A 知事
 当然ではないですか。

寺泊赤泊航路について

Q 新潟日報
 明日、佐渡航路確保維持改善協議会が開かれるとのプレスリリースをいただいたのですが、知事としては協議の場が必要であるというのは以前発言されていたかと思います。この協議会は既存のものであると聞いていますが、知事としてあらためてこの協議会の意義や目指すところはどんなところとお考えでしょうか。

A 知事
 まずは、既存の枠組みの中でお話をさせていただいた上で、そこでおそらくいろいろな要望が出てくるので、またこちらからも多少なりとも提案させていただいて、少し広い範囲で協議の場を持つ必要があれば、少し広い範囲で持ち、同時に広い範囲で持っていると結論が出づらいので、例えば佐渡市、長岡市、佐渡汽船、県の四者会議のようなものでやるべきということであれば、それも考えるという形で、これからの意思決定の契機とさせていただきたいと思っています。ずっとそこ(佐渡航路確保維持改善協議会)でやるというわけではなくて、これからどうしていくかということに関して、突然(方針を)打ち出すわけにはいかないので、今までのものを生かしながら、次への契機とさせていただきたいと思います。

Q 新潟日報
 県からの提案というのは、今仰った部分ですか。

A 知事
 まずは、ちょっと広い範囲で(意見を)お伺いするというのは考えています。

Q 新潟日報
 なかなか結論を出すまでに時間がないということもあり、明後日、知事は佐渡市長とお会いすると思いますが、あらためて今後の展望について時期を含めてお願いします。

A 知事
 佐渡汽船が仰っているスケジュール感というのは、法制度に基づいてここまでに届け出しなければいけないということに基づくスケジュール感ですので、それはもちろん念頭に置かせていただきたいのですが、同時に、この航路は必ずしもプライベート(民間)だけ(の問題)でもなくて、プライベート(民間)と行政が両方関わっている話であり、大きな方向転換をしていくときに、あまりスケジュールありきにしてしまうと、かえって合意形成はできません。そこは最大のステークホルダー(利害関係者)である事業者が一番希望としているスケジュールはもちろん最大限、念頭に置いた上で、スケジュールも少し柔軟に考えていく余地はありませんかというお話もさせていただきたいと思います。

Q 新潟日報
 佐渡汽船の立場を考慮しつつも、県としては時期を区切るべきではないと。

A 知事
 多少柔軟であってもいいと思います。やはり関わる人にとっては非常に重大な問題ですし、人間は合意できたかできなかったかというのが非常に大きいのです。きちんと時間を取って合意をした上で出された結論と、それがなく出された結論というのは、そのあとで結論が実行できるかどうかが随分違うと言いますか、結論に対する納得感と言いますか、それに基づいていろいろなことができるかどうかはだいぶ変わってくるので、スケジュールをどうするかを含めて結論ありきではないのですが、少なくとも柔軟に考える余地がないかということに関しては検討してもらいたいと思っているということですね。

Q 新潟日報
 それは、明日の協議会で県から話をするのでしょうか。

A 知事
 明日の協議会ではまだ言えないと思います。明日の協議会はこれからそこを含めて考える土台、スタートを作るということになるかと思います。

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。


(過去の知事記者会見の一覧はこちら)

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