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ベトナム・ハイフォン市との交流

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0049549 更新日:2019年9月1日更新

 平成27年11月9日(月曜日)に、新潟県代表団(団長:泉田知事)がベトナム・ハイフォン市を訪問し、泉田知事とハイフォン市レ・ヴァン・タン市長との間で意見交換を行い、本県と同市の交流覚書を締結しました。今後、覚書に基づき、幅広い分野で交流を進めていきます。

1 ハイフォン市の概要

名称 ハイフォン市(海防)(ベトナムの直轄市の一つ)
面積 1507.57㎢
人口 2,103,500人(2015年)
位置 ベトナム東北部、首都ハノイ市の東側
交通
  • ハノイから
    列車 2時間30分(毎日5便運行)
    車 1時間
  • ホーチミン市から:飛行機 2時間(毎日数便)
  • ダナンから:飛行機 1時間10分(毎日数便)
気候 亜熱帯気候
市の花 火炎樹の花

2 新潟県との関わり

平成25年(2013年)4月 当時の駐日ベトナム大使から大使の出身地であるベトナムの第3の都市であるハイフォン市との交流を勧められたことがきっかけとなり、ハイフォン市との交流を開始
平成25年(2013年)10月 副知事を団長とする訪問団がハイフォン市を訪問
平成26年(2014年)4月 ハイフォン市人民委員会副委員長を団長とする訪問団が来県
平成26年(2014年)5月 副知事を団長とする訪問団がハイフォン市を訪問
平成26年(2014年)8月 ハイフォン市出身の国際交流員(CIR)配置
平成26年(2014年)10月 ハイフォン市から県費留学生受入
平成27年(2015年)4月 ハイフォン市人民委員会副委員長を団長とする訪問団が来県
平成27年(2015年)7月 副知事を団長とする訪問団がハイフォン市を訪問
平成27年(2015年)11月 知事を団長とする訪問団がハイフォン市を訪問し、交流協定を締結

3 政治・行政

 ベトナムは、共産党の一党支配の下、現在も社会主義体制を維持しています。共産党が国の基本的方針や政策を決め、国会、政府、最高人民裁判所などの国家機関により立法化および執行がなされます。国会は、共産党の政策の方針と決定の指導下にあり、法律の制定ができる唯一の立法機関です。中央の行政機関である政府は、国会が決定した事項の執行機関であり、国の政治、経済、文化などを統一的に管理します。
 ハイフォン市では、市共産党委員会の指導の下、議会としての人民評議会があり、その執行機関である人民委員会が設置されています。人民評議会は社会・経済の建設と開発に関する計画を決定し、人民委員会はその決議に基づき、業務を執行します。

4 経済・産業

 ハイフォン市は、首都ハノイの東約100キロメートルの沿岸部にある直轄市(日本の政令市に相当)です。北はクアンニン省、西はハイズォン省、南はタイビン省と接し、東はトンキン湾に面し、ベトナム北部の玄関口としての位置にあり、同地域の重要な港湾都市、工業・貿易の中心、国内外との経済交流および全国の国防・安全保障に係る重要な基地という役割があります。
 海に接している利点を生かしながら、港湾や観光資源などの開発を積極的に勧めています。ハイフォン市は、ベトナム北部の最大の港を持ち、取扱貨物量は益々増加しています。政府は「2020年までの国家港湾開発戦略」において、「ハイフォンは北部地域の最重要な国際港となっている」と記載し、大型船舶の受入が可能である深水港の建設のためハイフォン市に多大な投資を行っています。また、2015年12月にハノイとハイフォンを結ぶ高速道路が開通したことにより、国家交通網と結びつける交通インフラが完備していないという課題の一部が解決できると見込まれています。本高速道路は、市の経済発展に大きく貢献するものと期待されると共に、ベトナムにおける市の主要な物流基地としての重要性をさらに高めるものです。
 また、近年は製造を中心に日本を含む外国企業からの投資が増加しております。野村工業団地、VSIP工業団地、ディンブー工業団地などのハイフォン市における数多くの工業団地は、インフラが整備されてきたので、ますます注目を浴び、高い入居率を達成してきました。立地企業は、繊維、自動車タイヤ、家電、造船やセメント製造など幅広い業種にわたり、地方の雇用創出に大きく貢献しています。
 一方、同市では農林水産業も盛んです。耕地面積の105,226haのうち、稲作面積が77,118haと全体の7割を占め、紅河デルタにおける重要な米の産地です。水稲の他は、野菜や穀物も生産しています。水産面積は12,621.5haであり、そのうち淡水は5,701ha、汽水・海水面積は6,920.5haであり、2014年の水産物生産量は104,593.9トンに達しました。海岸線、島々の周辺、更に河口付近には12,000ヘクタール以上の干潟が存在し、経済価値の高い漁業や海水・汽水域での水産養殖が可能であります。今後、農林水産業のインフラの整備を進めることにより、生産能力や品質が向上すると期待されています。

5 文化

 ベトナム北部の文化圏に属するハイフォン市は、魅力があふれた伝統的な文化を持っています。ベトナムで広く知られている「闘牛祭り」などの恒例の年中行事が盛んである一方、インバウンド観光を促進するため、2013年から毎年5月に「火炎樹フェスティバル」が盛大に開催されるようになってきました。同市の豊かな文化の魅力は、地元の人はもとより、国内外観光客から大いに注目されています。

6 教育

 ベトナムの教育制度は、小学校が5年間、中学校が4年間ある義務教育と、高等学校が3年間の制度が実施されています。高等学校を卒業した後に、専門学校か大学に進学するのが一般的です。教育システムの充実により、識字率は90%以上と他の発展途上国よりも高い水準となっています。
 ハイフォン市では、「人材は宝物」と認識され、教育・人材育成を重視しています。ハノイとホーチミンなどと並び、高い高校卒業率や大学進学率となっています。特に近年、日本語教育にも十分に力を入れ、有能な日本語教師や学生を育成することを目指しています。

7 ハイフォン市の観光情報

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