6月5日、環境省が発表した「平成の名水百選」に、新潟県からは、吉祥清水(村上市)、宇棚の清水(妙高市)、大出口泉水(上越市)、荒 川(上流から関川村、村上市、胎内市)の4点が選定されましたのでご紹介します。
「平成の名水百選」とは
環境省が、水環境保全の一層の推進を目的に、生活にとけ込んでいる清澄な水や水環境のなかで、特に、地域住民等による主体的かつ持続的な水環境の保全活動が行われているものを選定
また、新潟県のお国自慢が増えましたヨ
|
去る、6月25日に東京都内で「平成の名水百選」の認定書交付式が開催されました。式には、名水の所在する市町村長等が出席し、鴨下環境大臣から認定書が授与されました。 新潟県からは4点が選ばれ、昭和の「名水百選」2点に加え、また、新潟の誇れる自然の宝ものが増えました。
|
|
|
認定書交付式に全国の名水関係者が参集
|
|
← このほど決まったロゴ。シックですね。
|
|
|
それでは、今回選ばれた各名水を訪ねてみましょう。まずは、長野県境の妙高市へ。
広大で自然豊かな笹ヶ峰高原に湧く名水 ~ 宇棚の清水(妙高市)
|
宇棚の清水は、長野県境に近い、2000m級の山々に囲まれた広大な自然の中にあります。 四季を通じて豊富に湧き出す清水の周りには多くの高山植物が育ち、ヨーロッパの高原を思わせる雰囲気を持っています。
|
|
|
ヨーロッパを連想させる笹ヶ峰高原
|
|
湧水は、四季を通じて水量が豊富で、湧き出た地点から1mも進むとすぐに川になって流れています。
|
|
湧水地点付近。気軽に水とふれあえます。
|
|
毎年行われるエコトレッキングでは、清水を訪ねるコースが用意され、子どもから年配者まで老若男女が思い思いに自然とふれあう時間を過ごしに訪れます。 百選選定で知名度もさらに高まることから、より一層、貴重な観光資源として活用が期待されますね。
|
|
|
ゴール目指して、歩け、歩け!
|
次は、お隣の上越市へ。
厳かな雰囲気と美しい景観のなかに湧く名水 ~ 大出口泉水(上越市)
|
大出口泉水は、高田平野から日本海に広がる大パノラマを臨める、尾神岳の中腹にあります。 湧水周辺は、大出口泉水公園として整備されています。
|
|
|
正面には高田平野、日本海の大パノラマ
|
|
木立に囲まれる中、湧水周辺には厳かな雰囲気が漂い、夏でも涼しさを感じます。 大出口泉水には、その昔、妖怪退治にこの地を訪れた行者が近隣集落で一杯の水を乞うて邪険に断られたため、祈祷によりその村の湧き水をこの地へ移したという由来が残されています。
|
|
付近は厳かな雰囲気が漂う
|
|
地元集落では、農業用水や飲用、ニジマス養殖用として利用しており、脇に祀られる不動明王とともに、湧水を保全しています。 名水選定を契機に、これまでに比べ来訪者が増えると思いますが、集落の心のよりどころともなっている清らかな水をこれからも大切にしていきたいですね。
|
|
|
毎年7月に行われる祭事の様子
|
次は、北へ向かって新生村上市へ。
古くから生活に密着した地域の宝である名水 ~ 吉祥清水(村上市)
|
吉祥清水は、村上市山北地区大毎集落内にある湧水です。 大正時代、飲み水に困っていた集落の有志が吉祥岳麓に湧き出る清水を900m導水したことから始まっています。
|
|
|
清水は生活のための水であり、地域の宝
|
|
清水は、集落90世帯の生活用水の他、農業用水、地酒の仕込み水として利用されています。 湧水で育てた米をもとに、湧水を仕込み水に使って作られた地酒は、成田空港免税店でも販売されています。
|
|
毎年行われる仕込み水汲み神事
|
|
暮らしに活きる吉祥清水。 現在では、清水を目当てに訪れる人も増え始めており、地元では清水を活用した加工品づくりやそれを販売する直売所の開設など、「地域の宝」を介した交流が始まっています。
|
|
|
豆腐づくりの研究は和気あいあい!
|
しんがりは、お隣の関川村へ。
3年連続水質日本一の記録を持つ清流 ~ 荒川(上流から関川村、村上市、胎内市)
|
荒川は、磐梯朝日国立公園にある大朝日岳を源とし、流量が豊富で、国土交通省の調査で3年連続日本一きれいな水質となった記録を持つ一級河川です。 すばらしい渓谷美が楽しめるほか、アユなどの釣りや、いくつもある水辺公園では気軽に水と触れ合うことができ、憩いの場となっています。
|
|
|
すばらしい渓谷美と紅葉
|
|
この美しい荒川の自然を守ろうと地域のみなさんが主体となり、毎年「荒川1000人クリーン作戦」を実施しています。
|
|
千人が参加する荒川クリーン作戦
|
|
県でも、清流「荒川」の発信に向けて、清流「荒川」アピール連絡会議を立ち上げ、清流「荒川」のPRにつながる取組を支援しています。 昨年秋には、荒川で県内初のサケ釣りが実施され、県外客が8割を占める総勢1200人余りが訪れ、宿泊や物販など経済効果も得られました。 今年も実施される予定のサケ釣りのほか、今後も清流「荒川」の発信は続きます。
|
|
|
県内初のサケ釣りはダイナミックと好評
|
◆ 優れた水環境を後世に
県内には、今回選定された「平成の名水百選」以外にも、地域で人々の生活と深く関わる「名水」が数多くあります。これら新潟県の優れた水環境を後世に伝えていくため、その保全に努めるとともに、積極的に利活用を進めていきたいですね。
名水について、詳しくは、HP「環境にいがた」にアクセスしてみてください。
ふるさとレポーターから
先日、生き物好きの小5の次男と一緒に荒川流域にカジカガエルを探しに行ってきました。
お目当てのカエルを見つけることはできませんでしたが、帰る道すがら、畦からのぞき込んだ休耕田の中にアカハライモリの大群を発見!幼な心が甦り、次男と一緒に興奮しました。
「お父さん、また、行こうね。」
連れ帰った4匹のイモリは、我が家の小さな水槽にいて、あのワクワクを思い出させてくれます。
この夏、本県の水環境の豊かさを感じに、皆さんもぜひ各地の名水を訪ねてみてはいかがですか。
環境対策課 伊藤