地球温暖化による気温の上昇は、異常気象、海面の上昇、植生や生態系の変化などの自然環境や気象への影響、食料生産や飲料水への影響、強力なハリケーン等による物理的な被害や人的な被害といった社会・経済への影響と広範囲に及ぶものと予想されています。
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」から地球温暖化の現状や最新の知見をとりまとめた第4次評価報告書統合報告書(平成19年11月)では、
●温室効果ガス排出量が現在以上の割合で増加し続けた場合、21世紀末の気温は20世紀末に比べ4.0[2.4~6.4]℃、平均海面水位は26cm~59cm上昇する。
●熱波、洪水、干ばつによる死亡率の増加、感染症リスクの増加、数億人が水不足に直面、海面上昇による世界の沿岸湿地の30%が消失するなど私たちの経済・社会活動に様々な悪影響が複合的に生じる可能性がある。
とされています。
新潟県への影響
気象庁新潟地方気象台によると、新潟市の年平均気温は過去100年の間に1.2℃上昇していることが観測されています。
都市化の影響を考慮しても地球温暖化の影響を受けているとしています。
このまま対策をとらない場合、次の現象が起こることが想定されます。
新潟市における気温と降水量の経年変化(出典:気象庁新潟地方気象台)
注)新潟地方気象台は1928年1月及び1938年7月に観測場所を移転しました。本資料は、移転による影響を取り除いた「気候解析平均気温」を用いて長期的な変化傾向を求めています。
海面上昇による砂丘消失の影響
本県の砂丘面積は約720haですが、今後、地球温暖化が進行し、これに伴う海面上昇によりほとんどの砂浜が消失の影響を受けると予想されます。
海面上昇 0.3mで 約518haが消失
海面上昇 1.0mで 約713haが消失
降水量への影響
日本全体で降水量が20%増加すると予測されます。
新潟県も降水量の増加が予測されるとともに、気温の上昇により、積雪量及び雪の蓄積量が減り、冬期の河川水量が増加し、春期の河川水量が減少すると予想されます。
稲作への影響
地球温暖化による気温上昇が4~4.5℃とすると、水稲単収は山形県を除く東北各県ではプラスとなりますが、新潟県をはじめ、その他の県の単収はマイナスと予想されます。