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御神楽岳自然環境保全地域
本地域は、阿賀町御神楽岳(海抜1,387m)の主稜部と東側斜面一帯で、雪崩による雪蝕によりカール状の特異な地形をなしています。
御神楽岳を作る岩石は、新第3紀津川層の緑色凝灰石を主体とし、流紋岩がこれを貫いています。
山稜の東側は切り立った岩場の連続で、特に水晶尾根とつばくろ尾根に囲まれた沢は赤褐色の急峻な岩場が露出しています。
山麓の緩斜面ではブナ、サワグルミ等の高木林がみられますが、急斜面ではミヤマナラ等の低木林が発達し、ヒメサユリが群生することもあります。また、山頂と主稜部にはハクサンシャクナゲ、ウラゲコバイケイ等が分布します。
このように、本地域は本県山岳の植物相を凝縮した形を示し、かつ高山的要素の強い地域となっています。
- 区域
阿賀町国有林下越森林管理署73-I林班を、わ、か小班の全部及びイ2小班の一部 - 面積
国有林 405.00ha
※全域特別地区 - 保全対象
亜高山性植生 - 指定年月日
昭和54年2月20日