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環境ISOの概要
ISOとは
ISOは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)のことで、1947年に設立された非政府機関(民間機関)で、本部は、スイスのジュネーブにあり、現在、日本を含む約130カ国が加入しています。
ISOは、電気、電子以外のあらゆる分野の規格や標準類を制定し、その普及を図っています。身近な例としては、フィルムの箱などにフィルムの感度について、ISO100やISO400の表示があります。
ISO14001とは
ISOは、基本的に「もの」に関する国際標準を規格化してきましたが、ISO14001は、「環境マネジメントシステム」の規格として制定されたものです。
環境マネジメントシステム規格とは、「もの」に着目したものではなく、環境負荷の低減に取り組む仕事の「仕組み」を標準化したものです。
この規格は、Plan-Do-Check-Act(PDCAサイクル)として知られている方法を基礎にしています。
- Plan:組織の環境方針に沿った結果を出すために、必要な目的及びプロセスと設定する。
- Do:それらのプロセスを実施する。
- Check:環境方針、目的、目標、法的及びその他の要求事項に照らしてプロセスを監視し、測定し、その結果を報告する。
- Act:環境マネジメントシステムのパフォーマンスを継続的に改善するための処置をとる。
ISO14001の成立の経緯
地球規模の環境問題に対応するため、1991年に、民間企業の世界的組織である「国際商業会議所」が「持続可能な開発のための産業界憲章」を制定し、持続的発展のために組織自らの環境管理の重要性をアピールしました。
こうした中、1992年の地球環境サミットの開催に向けて、国連環境計画(UNEP)が世界の主要な経済人からなる「持続可能な開発のための経済人会議」を開催し、この会議の結論として、「環境管理に関する国際規格」の開発をISOに要請したことから規格制定の作業が開始され、1996年9月に制定されました。
審査登録(認証取得)とは
組織が構築した環境マネジメントシステムが、ISO14001の規格の要求事項を満たしているかどうかを第三者機関である審査登録機関が審査をして、合格と判定されると、審査登録機関から「登録証」が発行され、登録されます。
これを認証取得といい、認証の有効期間は3年間、認証取得から1年目及び2年目に定期審査、3年目に更新審査があります。
- (財)日本適合性認定協会(JAB)(「審査登録制度」「審査登録機関一覧」など)<外部リンク>
- (財)日本規格協会(JSA)(「審査登録件数」など)<外部リンク>
- (財)地球環境戦略研究機関 持続センター(エコアクション21)<外部リンク>
- (財)にいがた産業創造機構(「専門家派遣」) <外部リンク>