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万内川 砂防公園

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0046861 更新日:2019年3月29日更新

新潟県砂防発祥の地

 万内川は、妙高市の西方に位置する粟立山(1,194m)の北に源を発する、流路延長約7km、流域面積約30k平方メートルの砂防河川です。
 明治35年(1902年)の粟立山の大崩壊後、大正10年(1921年)の万内川の支川日影沢からの土砂流出を契機に、大正10年から県下初の砂防事業が着手され、「新潟県砂防発祥の地」とされています。
 堰堤(えんてい)工、谷止(たにどめ)工などが時代に先駆けて整備され、災害の発生を防止するとともに、これらの砂防設備は砂防事業の歴史を今にとどめる貴重な土木遺産となっています。平成15年(2003年)に、万内川にある18基の砂防えん堤の内11基と支川日影沢にある床固工群が有形登録文化財に指定されました。

  これらの文化財は、新潟県における砂防事業の歴史を今にとどめる貴重な遺産でもあることから、新潟県新井砂防事務所(現妙高砂防事務所)では、この貴重な遺産を積極的に保全し、周辺の環境整備を図るため、万内川砂防公園を造成しました。
 そして、今ではこの公園を多くの人々が訪れ、先人が残してくれた貴重な文化財と大自然の中で、楽しいひとときを満喫して帰られます。

 令和3年で事業の開始から100年の節目を迎えることから、改めて、土砂災害の危険性や砂防事業の効果・重要性を発信することを目的として、万内川砂防事業100周年記念事業を行いました。

自然の中で楽しむ

 自然の中で親しみながら、より砂防事業に対する理解を深めていただくと共に、さわやかな清流と歴史的土木遺産となっている砂防設備に親しみを持っていただくために、親水レクレーションゾーンと歴史的文化遺産ゾーンを整備しました。
 ぜひ、万内川砂防公園にお越しください!!
 万内川砂防公園の詳しい内容(妙高市ホームページでの記載内容)はこちら!<外部リンク>

親水レクレーションゾーン

 平成元年(1989)から平成9年(1997)にかけて整備しました。
 芝生広場や川で、のびのびと遊ぶことができます。駐車場やトイレも整備されており、夏には多くの家族連れでにぎわいます。
 川は浅く清流で、子どもたちの水遊びの場として人気があります。オタマジャクシなどの水生生物を捕まえ、観察もできます。

 

案内看板の画像
案内看板

駐車場とトイレの画像
駐車場とトイレ

親水エリア1(玉石の階段護岸により川へ降りる)の画像
親水エリア1(玉石の階段護岸により川へ降りる)

芝生広場 すべり台もあり、幼児に人気の画像
芝生広場 すべり台もあり、子どもに人気

親水エリア2(階段式のブロック護岸)の画像
親水エリア2(階段式のブロック護岸)
水遊びする子供の画像
水遊びする子ども

歴史文化遺産ゾーン

 平成15年(2003)に万内川の砂防えん堤群が有形登録文化財になったことにより、平成16年(2004)~平成20年(2008)にかけて砂防えん堤周辺の遊歩道や休憩所が整備されました。手軽なハイキングコースとして人気のあるところです。
 探検マップを片手に、文化財巡りをしてみませんか?

 万内川登録文化財探検マップ [PDFファイル/722KB]

 公園内にある万内川砂防堰堤群や日影沢床固工群は、歴史的にも貴重な価値があるとして、文部科学省の登録有形文化財に登録されています。
 これらの砂防堰堤群や床固工群は、今から114年ほど遡った明治35年(1902年)の粟立山大崩壊(死者1名、全壊家屋30戸)からの復旧を目的に造られました。当時は建設機械もなく、全て人力に頼るしかありませんでした。石ノミを使って川原で割石を作り、これを積み上げました。中に詰める砂利は、川原にある石を金槌で砕いて作りました。セメントや砂は直江津から馬車で運びました。現場での資材運搬は村人が二人一組となり、モッコを担ぎました。安全で安心な土地を将来の子供たちに残さなければならないという一心で、村人は子供と遊ぶこともなく、来る日も来る日もただ働いたそうです。
 造られた堰堤群や床固工群は、川原で採取した石が使われており、その組み方は極めて精巧で、自然環境と調和した美しさと技術の高さが評価され、登録有形文化財に登録されました。
 文化財の堰堤群や床固工群は、多くの歳月が流れた今も現役として活躍しています。

 
有形登録文化財に指定された石積の砂防えん堤群の画像
有形登録文化財に指定された石積の砂防えん堤群
展望台から堰堤群を望む
上流部のえん堤群を望む

 

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