【上越】和牛繁殖経営の収益向上に向けた子牛飼養管理改善巡回を実施しています。

　近年、子牛の市場取引価格向上を背景に、上越地域の和牛繁殖経営において繁殖雌牛を増頭する経営体が増えています。しかし、出荷子牛の体重が市場平均以下であり、飼育日数に対し十分な販売額が確保できていない状況にあります。子牛の発育を向上して生産性を高めるためには、飼養管理状況を確認しながら、改善策の実践や新たな技術の導入をすすめる必要があります。
　そこで、6月の子牛市場の販売成績を上げるため、4月に5件の出荷予定者を対象に、子牛の発育の改善をポイントとした子牛飼養管理検討巡回をJAえちご上越と連携しながら実施しました。
　巡回では、子牛の体高や腹囲、測定した胸囲から推定した体重を発育基準と比較して、今後の個体の管理対策を検討しました。
　農業者は子牛の発育状況をデータで客観的に把握し、飼養管理の経過を参考にしながら今後の対策について熱心に検討しており、飼養管理の改善への関心の高さが感じられました。
　普及指導センターでは、今後も和牛繁殖経営の収益向上に向け、飼料給与および飼養環境の改善や低コスト化などの取組を支援していきます。

子牛の発育測定

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