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【上越】平成29年度地域振興事業 ソフト事業実績(その2)
平成29年度に上越地域振興局が実施した地域振興事業(ソフト事業)を紹介します。
世界かんがい施設遺産「上江用水路」情報発信事業
事業目的
平成27年10月に県内ではじめて世界かんがい施設遺産に「上江用水路」が登録されたことを受け、関係機関・団体が広く県民に周知するために行う活動を支援し、上江用水路を上越地域の文化資源として広く周知を図ることを目的とする。
事業内容
見学者に歴史や文化的価値、農業用水路の役割の大切さを広く知ってもらうために、各所に説明パネル「みどころマップ」を製作し、県内唯一の「世界かんがい施設遺産」をPRする。
説明パネル製作 1.8m×0.9m 2基(みどころ(7)高士地区、みどころ(8)保倉地区)
事業成果
上江用水路沿いに「みどころマップ」全8箇所が完成したことで、地域毎の特徴と、水路全体をPRすることができるようになりました。これらの活用により、上江用水路の歴史や文化的価値の周知が期待されます。
みどころ(7)高士地区
みどころ(8)保倉地区
ふるさと上越・妙高の木育推進モデル事業
事業目的
幼児期から遊びを通じて木材に触れ親しんでもらい、木や森林に対する興味を持ってもらう(いわゆる木育)ための、リサーチによる越後杉玩具等の製品開発(試作品の開発)とモニタリング。
事業内容
試作改良品の作成とモニタリングを実施し、商品化や販売・貸し出し(レンタル)等に向けた関係団体への働きかけを実施。
事業成果
本年度新たに2種類の試作改良品を製作し、上越市内の3保育園で使用具合のモニタリングを実施しました。今回の試作改良品は、遊び方が決まった玩具ではなく、園児が創意工夫して楽しめるようパーツ化して組み立てて遊べるもので、先生方からは「木の香りがするし、手触りもよいので、やはり木製品はよい」「園児が協力したり、グループ同士で教えあったりしながら楽しんでいた」「遊び方について子どもの発想がすごい」等の御意見をいただきました。
試作品のモニタリング
“上越発”親と子の森の子育て普及啓発事業
事業目的
子育て世代の森林環境教育への理解を深めることにより、環境意識の向上や上越地域の森林環境保全活動の促進を図る。
事業内容
森の子育てフォーラム2017の開催
(りんごの木代表 柴田 愛子氏による基調講演、森林教育に関する事例紹介、パネルディスカッション)
事業成果
フォーラムは、143名の皆様方からご来場いただき盛況でした。地域内外の人々に、知っているようで知らなかった地域の森林環境と子育てに関する活動紹介を行い、その良さを実感してもらうことができました。また、森林環境保全等に関するパネル展示を通して、広く上越地域振興局の取組をPRすることができました。
フォーラムパンフレット
パネルディスカッション
耕作放棄地でのアシタバ栽培推進事業
事業目的
耕作放棄地を活用し、健康食品となるアシタバの栽培技術を確立するとともに、アシタバを活用した地域振興の可能性を検討する。
事業内容
アシタバの栽培技術の確立と商品開発等活動
- アシタバを食草としたキアゲハビジネスの検討
- 畑作物先進地視察研修会
- 上越食育フォーラム出展 など
事業成果
アシタバの越冬及び採種までの栽培技術を獲得するとともに、キアゲハビジネスに取り組むためのデータ採取が出来ました。
取組により地域の畑作物導入の機運が高まり、アシタバに限らず「高収益作物の輪作体制の確立(連作障害防止)」という、より高い問題意識につながりました。
上越食育フォーラム2017
万内川登録有形文化財広報事業
事業目的
万内川砂防公園サマーフェステイバルで「万内川登録有形文化財を巡るツアー」を企画し、当地区の交流人口拡大と地域振興に寄与する。
事業内容
- 万内川登録有形文化財を巡るツアーの実施
- タイムカプセルオープン銘板設置
事業成果
参加者アンケート結果では、「ツアーは楽しい思い出となった」及び「ツアーを今後も行うべき」がそれぞれ9割を占め、「歴史に触れることができた。」「地元の方のお話を聞くことができた。」「企画者の熱意に感動した。文化財は想像以上にすばらしい。」などの御意見をいただきました。
万内川登録有形文化財を巡るツアー
タイムカプセルオープン銘板
夏休み企画「こども仕事塾」
事業目的
- 子どもたちに、上越地域にどのような仕事があるか知ってもらう。
- 上越地域の児童に様々な職業体験の機会を提供し、就業を考える契機とする。
- 地域交通ネットワークによる地域づくりを考え、交流の促進の契機とする。
事業内容
- 小学生対象の仕事体験
延べ参加者:5,104人 - 2次交通に関する展示・説明
事業成果
保護者を含め900名を超える来場者となり、多くの小学生に就業への意識付けや社会基盤整備・地域交通ネットワークの重要性を周知できました。
夏休み「こども仕事塾」
上杉謙信公PR促進事業
事業目的
北陸新幹線開業を踏まえ、上越地域の重要な観光資源である上杉謙信公及び春日山城のPRを充実させることにより、県内外から上越市、妙高市への観光誘客増加を目指す。
事業内容
「雪花の虎」ご当地体験フェスin謙信公祭の開催
昨年度発足した「雪花の虎」で地域を盛り上げる実行委員会と上越地域振興局の主催で、上越地域内外向けて上杉謙信公のPRを図るため、全国から観光客を集める上越市夏の一大イベントである謙信公祭にブースを出展し、漫画の世界を体感できる企画を実施しました。
- パンフレット「上越妙高 山城マップ」の改訂・増刷
- パンフレット「上杉謙信公と十七武将達」の増刷
「雪花の虎」ご当地体験フェスin謙信公祭(1)
「雪花の虎」ご当地体験フェスin謙信公祭(2)
「上越妙高 山城マップ」
「上杉謙信公と十七武将達」
久比岐自転車道魅力アップ事業
事業目的
北陸新幹線開業を踏まえ、上越地域の新しい観光資源として期待されている久比岐自転車道の魅力アップを図り、PRを充実させることにより、県内外・国内外から上越地域への観光客増加を目指す。
事業内容
「久比岐自転車道魅力アップ実行委員会」への参画及び負担金の拠出
事業成果
PRキャラクター「久比岐 凜(くびき りん、愛称:りんちゃん)」の作成や、40周年記念イベントはマスコミに多く取り上げられ、地元をはじめ多くの方に久比岐自転車道の存在・魅力を知ってもらうことができました。また、イベント参加者のアンケートでは、景観や走りやすさといった久比岐自転車道の魅力を讃える声が多く聞かれました。
久比岐自転車道PRキャラクター決定
久比岐自転車道40周年記念イベント
釣り客への直江津地域PR事業
事業目的
平成28年7月にオープンした直江津港第3東防波堤管理釣り場は、11月末までの約5カ月間で1万2千人の来場があり、そのうち約7割が県外からであった。29年度は前年以上の利用が見込まれたことから、県内外から訪れている釣り客を、直江津地域の市街地に立ち寄らせることで、地域の賑わい創出につなげるための事業を実施した。
事業内容
新企画「魚持込みOKの店」の実施
上越で釣った魚を持ち込むと、美味しく調理して提供してくれる直江津の飲食店を紹介するチラシを作成し、釣り場や釣具店、コンビニエンスストア等の釣り客が立ち寄る施設に設置しました。
事業成果
利用回数は86回を数え、複数名での来客が大部分であるため、200名を越える利用があったと推定されます。県内では初の取り組みであり、マスコミをはじめ、県内自治体や県外の釣具店から問い合わせをいただくなど反響がありました。また、取り組みに参加した飲食店の方々とも良好な協力関係が構築できました。
「釣りたて魚持ち込みOK!」チラシ表
「釣りたて魚持ち込みOK!」チラシ裏