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【上越】6月12日、14日放送分「土砂災害から命を守る方法」
今日は、県税部の小川が聞き役で、妙高砂防事務所の笹尾さんから、「土砂災害から命を守る方法」についてお話をお聞きしました。
早速ですが、そもそも土砂災害とはどういうものですか。
はい。土砂災害には「がけ崩れ・地すべり・土石流」の3つの種類があります。これらは人や住宅、あるいは農地に甚大な被害を及ぼすこともある、非常に恐ろしいものです。
最近の例としては、平成24年3月に上越市板倉区国川(こくがわ)で住宅5棟を押し潰した「地すべり災害」や、平成26年8月の広島豪雨で73名の尊い命を奪った「土石流災害」が記憶に新しいところです。
私たちの住む地域では、雪解けが進む春先に「地すべり」が多く発生し、6月から7月の梅雨の時期や9月から10月の台風の時期では、「がけ崩れや土石流」が多く発生します。
これから梅雨の時期に入りますが、私たちは何に注意すべきでしょうか。
はい。土砂災害から命を守ためには、「自分の命は自分で守る」という心構えと、「日頃の備えや早めの避難」が大切です。
なるほど。「他人任せにしない」ということですね。では、日頃の備えのポイントはなんですか。
はい。いざという時に素早く避難できるよう、土砂災害の恐れのある場所や避難経路・避難場所について、家族全員で確認しておくことが大切です。また、家族の非常用品を準備し、すぐ持ち出せるようにしておきましょう。
なるほど。いざというときに、慌てないための準備が大切なんですね。では、早めに避難するためには何を意識したらよいでしょうか。
はい。まずは、日頃から気象情報に関心を持ちましょう。
大雨警報が発表され、さらに土砂災害警戒情報が発表された時は、土砂災害が発生する危険性が高まっています。
大雨が続くほど避難路には危険が多くなり、避難が深夜になると危険はさらに高まります。
雨の降り方や気象情報と防災無線に注意しつつ、危険を感じた時は早めに避難しましょう。特に、子供や高齢者などで介助者が必要な時は、移動時間も考えて早めに行動しましょう。
わかりました。まずは気象情報に注意することですね。
はい。そのとおりです。
また、土砂災害に関する知識を持っておくことも有効です。上越市板倉区にある「地すべり資料館」では、土砂災害を含めた自然災害について、パネルや実験を通して楽しく学ぶことができます。入館料は無料で案内人もおりますので、是非ご利用ください。
なるほど。地すべり資料館は、子供たちの防災教育にも役立ちそうな施設ですね。最後に、本日の放送に関する問い合わせ先を教えてください。
はい。本日の放送に関するお問い合わせは、妙高砂防事務所、電話番号0255-72-4141までお願いします。
土砂災害から命を守るためには「自分の命は自分で守る」という心構えと、「日頃の備えや早めの避難」が大切です。
ご自身の土砂災害への備えが出来ているかどうか、あらためて確認してみましょう。