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【上越】アルコールはどのように身体に作用するのか?

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0046374 更新日:2022年12月16日更新

アルコールはどのように身体に作用するのかを示した図

「お酒で酔う」とは?

 お酒を飲むと酔います。お酒のアルコールはどのように吸収されるのでしょうか?
 アルコールの20%は胃から吸収されますが、大部分は小腸で吸収されます。その後、血液に入り全身にいきわたります。脳に達すると、アルコールが神経細胞に作用し麻痺させるので酔った状態になります。空腹で飲むと、あっという間に小腸に送られ吸収されるため、酔いが早く回ります。
 また、一気に大量のお酒を飲むと血中濃度が急激に上昇し、昏睡状態となり、急性アルコール中毒で亡くなることもあります。また、吐いたものを喉に詰まらせ窒息することや事故に遭いやすくもなります。

「酔いが覚める」とは?

 吸収されたアルコールは、肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)の働きによりアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きで酸化され酢酸に変わります。この酢酸は全身を巡るうちに水と炭酸ガスに分解され、最後には体外へ出て行きます。二日酔いは、アセトアルデヒドが体内に残っているためです。
 ごく一部のアルコールは尿や汗、呼気となって体外へ出ていきます。

アルコールの分解

 アルコールの分解には2つの酵素が関わっています。これらの酵素の働きは遺伝により決まっているため、飲み続けて強くなることはありません。
 日本人は、両方持っている人が半分程度。4割の人はアセトアルデヒド酵素の働きが弱く、アルコールを分解するのに時間がかかります。また、1割程度、体質的にお酒を飲めない人もいます。なお、欧米人は、遺伝的にお酒に強い体質と言われています。
 アルコールを飲み続けても体質は変わりませんので、周囲もその人のペースに配慮し、お酒を無理強いしないようにしましょう。

酒気帯び運転のイラスト  ほろ酔いは、血中アルコール濃度が0.05~0.10%で、日本酒2合程度(ビール中瓶1~2本)です。ほろ酔いのアルコールでも体から抜けるのに6~7時間かかるので、夜遅くまで飲んでいると二日酔いとなります。
 また、睡眠中はアルコールの分解がゆっくりになります。加えて、一般に女性のアルコールの分解は男性に比べ時間がかかります。男性も高齢になると女性と同程度になります。アルコールの分解についても関心を持ち、酒気帯び運転とならないよう気をつけて下さい。

 

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