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【上越】お酒のおつまみは塩分控えめ
アルコールと健康障害
お酒は、少量であれば健康にも良く、長生きにつながると言われています。反面、お酒で嫌な思いをしたり、健康を害する人もいます。
周りの人に配慮し、身体にも優しいお酒の飲み方や自分の適量を知ることで、高齢になっても楽しく飲み続けることができます。
お酒とおつまみ
お酒におつまみは付きものです。代表的なおつまみには、ホッケ開き干し、イカの塩辛、辛子明太子、枝豆、漬け物などがあります。人気のあるおつまみは、食塩相当量の多いものがあり注意が必要です。
また、新潟県は、脳血管疾患や胃がんで亡くなる人が、全国に比べ多い状況にあります。その背景の一つが食塩の摂りすぎです。
おつまみの食塩相当量
ホッケ開き干し(200g) | 4.0g |
イカの塩辛(20g) | 1.4g |
辛子明太子(30g) | 1.7g |
枝豆(50g) | 0g |
野沢菜漬け(40g) | 1.0g |
出典:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日の食塩相当量の目標量は男性で7.5グラム未満/日、女性で6.5グラム未満/日と定められています。例えば、ほっけ開き干しを食べると、1/2日分以上の食塩相当量を摂取することとなります。
おすすめおつまみ
肝臓に負担をかけないためには、食べながら飲むことが大切です。ただし、お酒は食欲を増進させるので、食べ過ぎないように注意が必要です。
一緒に食べるおつまみは、唐揚げなど油の多いものや、お新香など塩分の多いものが多くなりがちです。飲酒は適度な量にとどめ、良質のたんぱく質がとれる主菜やビタミン、ミネラルが豊富な副菜を上手に選んで楽しく飲みましょう。
「お酒を上手に楽しもう」(農林水産省) (https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics4_05.html)を加工して作成
おつまみの雑学
おつまみは「肴(さかな)」ともいいますが、語源は「酒菜」で、酒のための菜=おかずという意味です。肴は魚に限らず、平安時代には梨や柿、栗など、植物の実がおつまみとして食されていました。
例えば「源氏物語」では、光源氏に酒の肴として果物を差し上げたという文面があります。当時の果物という語には、米粉や小麦粉を水でこねて油で揚げた「糖菓子」も含まれています。
当時のお酒は不純物の多い濁り酒で、大量に飲むと悪酔いしやすく、泥酔した右大臣の失敗談が「紫式部日記」にたくさん書き記されています。
今も昔も「お酒は飲んでも飲まれない」が鉄則です。