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【糸魚川】新潟焼山及び新潟焼山対策を紹介します

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0045500 更新日:2019年3月29日更新

焼山位置図

焼山はこんな山

焼山の概要

 新潟焼山は、新潟県の西部、糸魚川市と妙高市の境界に位置する標高2,400mの活火山です。妙高山(2,454m)、長野県の黒姫山(2,053m)、飯綱山(1,917m)といった火山とともに妙高火山群を形成しており、フォッサマグナの西縁である糸魚川-静岡構造線のすぐ東側に位置します。
 糸魚川地域振興局地域整備部管内には、この新潟焼山の北斜面を源とする二級河川早川があり、流域には多くの観光客が訪れる焼山温泉や笹倉温泉があるほか、河口付近には北陸地方の動脈である北陸本線、北陸自動車道、国道8号があるため、新潟焼山が噴火した場合には早川の流域内外に大きな被害をもたらすと想定されます。

焼山の自然環境

 新潟焼山から妙高山、戸隠山にかけては上信越高原国立公園に指定されており、焼山山頂一帯は特別保護地区に指定されているため、山頂付近を中心に貴重な動植物が分布しています。
 植生では、高山植物から海浜植物まで見られ、山頂からミヤマハンノキ-ダケカンバ群落が分布する亜高山帯自然植生(約1,500m以上)、自然低木群落が分布するブナクラス域自然植生(約1,500~1,000m)ブナ-ミズナラ群落が分布するブナクラス代償植生(約1,000~500m)、植林や耕作地等(約500m以下)の各植生が分布します。
 動物では、新潟焼山に近接した火打山で日本の北限とされるライチョウが生息するほか、イヌワシやツキノワグマ等の鳥類、ほ乳類が生息しています。

焼山の噴火活動

 新潟焼山が火山活動を開始したのは、今から約3,000年前と考えられ、有史以降も激しい噴火を繰り返しその都度大きな被害を与えてきました。
 989年(平安時代)とその前後の「早川火砕流」と1361年(南北朝時代)及び1773年(江戸時代)の「大谷火砕流」の噴火では、その際に噴出した溶岩流や火砕流堆積物の分布から見て、早川流域は壊滅状態にあったと考えられます。
 1800年以降は、山麓まで被害をもたらすような火砕流の噴出や泥流・土石流の発生はありませんでしたが、1974年(昭和49年)7月の水蒸気爆発では登山者3名が犠牲となり、さらに大量の降下火山灰が交通や農業に大きな被害を与え、噴火にともなって発生した泥流が流域の砂防施設にも大きな被害をもたらしました。

焼山火山噴火に伴う火山泥流・土石流に対処する火打山川砂防えん堤の画像
焼山火山噴火に伴う火山泥流・土石流に対処する火打山川砂防えん堤

焼山の噴火履歴

噴火年代 噴火現象等
989年(平安時代) 大噴火 火砕流が海まで達する
1361年(南北朝時代) 大噴火 火砕流発生
1773年(江戸時代) 大噴火 北方へ火砕流発生
1852~1854年(江戸時代) 水蒸気爆発 硫黄流出
1949年(昭和24年) 2月、5月、9月噴火 7月大雨による泥流発生
1962年(昭和37年) 3月14日噴火 7~8月異常音響
1974年(昭和49年)7月28日 噴火 噴石により登山者3名死亡 泥流発生
1983年(昭和58年)4月14日 極めて小規模な水蒸気爆発 山頂付近降灰
1987年(昭和62年)~1995年(平成7年) 山頂付近で噴気活発
1997年(平成9年)~1998年(平成10年) 極めて小規模な水蒸気爆発 山頂付近降灰

焼山の対策~焼山の噴火から人や財産を守るために~

 焼山火山地域における荒廃地域の保全を行うとともに、土石流及び火山噴火にともなう火山泥流、火砕流、溶岩流等の異常な土砂流出による災害から人命、人家、耕地、公共施設等を守ることを目的に、砂防えん堤などの施設整備を計画的に進めています。
 また、地域住民の警戒避難体制の整備を図り、火山噴火等による突発的かつ大規模で広範に及ぶ異常な土砂の流出による災害から人命を守るため、焼山の火山活動の監視と土砂移動現象の観測を行う「新潟焼山火山監視システム」を整備しています。また糸魚川市と協力し、「火山防災マップ」と「火山防災ハンドブック」を作成し、関係住民に配布しております。

火山砂防事業の対策イメージの画像
総合的な火山砂防事業のイメージ図

新潟焼山火山噴火警戒避難対策について詳しく知りたい方はこちら

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