
放射線や放射能の単位について教えて |
|
ここでは、環境放射線監視調査で重要な、3つの単位について紹介します。1つは放射線、2つめは放射能の単位です。最後の1つは、それらが人体に与える影響の大きさをしめす単位です。
放射線の量に関連した単位
新潟県では、柏崎刈羽原子力発電所の周囲に11局のモニタリングポスト(無人の観測局)を配置して、放射線の量を監視していますが、その際に各地点における放射線量のめやすとしているのが「空間放射線量率」です。
監視調査では、nGy/h(ナノグレイ毎時)やmGy/365日(ミリグレイ毎365日)として、測定値を公表しています。
n(ナノ)、m(ミリ)はそれぞれ10億分の1、1000分の1を表す接頭語です。
忘れてはいけないのが、放射線は自然界においても、地面や建物の床、壁、コンクリートなど、また空気中にただようちり(浮遊じん)などから出ている、ということです。
したがって、測定値は0(ゼロ)にはなりません。値は場所によって異なりますが、柏崎刈羽地域では、空間線量率の値はおよそ30~50nGy/h(晴天時、NaI(Tl)シンチレーション式測定器による)です。 放射能の強さを表す単位
放射能とは、放射線を出す能力やその性質のことです。
一般に、不安定な原子核は放射線を出してこわれ、別の原子核に変わってしまいますが、この現象を「放射性壊変」または「壊変」といいます。
環境試料中の放射能測定業務では、Bq/l(ベクレル毎リットル)やBq/kg生(ベクレル毎キログラム生)などとして、試料中の放射能濃度を表しています。
日本におけるいろいろな物質中の放射能濃度については、以下のサイト
でご覧になれます。
ベクレルは、壊変のしやすさですので、放射性物質の量を表すめやすにはなりますが、正確には量を表す単位でも、出てくる放射線の数を表す単位でもありません。 同じ強さの放射能であっても、壊変の速さが異なればその放射性物質の量(原子数)は異なりますし、1回の壊変で出される放射線の数も、放射性物質の種類によって違うからです。
人体への影響の大きさを表す単位
人体への影響の大きさが知りたい場合には、Sv(シーベルト)という単位を用います。これは、放射線によって人体に与えられたエネルギー量を表す単位で、等価線量ともいいます。
外部被ばくの線量当量を求める場合には、通常、Gyで表した空間放射線量率の数値を0.8倍することでSvに換算します。
また、内部被ばく線量の場合には、体内に取りこんだ放射性物質の放射能(Bq)に、放射性物質(核種)ごとに定められた換算係数をかけることによって求めます。 人が生活する中で、大地などからの放射線を浴びたり、食物に含まれる自然放射性物質からの放射線を受けたりすることによる、1年間に受けるエネルギー量は、世界平均で約2.4mSvです。
まとめ 放射線、放射能の単位
|