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新潟県ホーム の中の健康・医療・衛生の中の特定研究:感染性胃腸炎の疫学調査と情報還元に関する調査研究
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特定研究:感染性胃腸炎の疫学調査と情報還元に関する調査研究

2009年02月02日
 2年間の調査期間中に得られた吐物や糞便等約1,200検体からの病原体の検出成績と疫学調査結果に基づいて、各事例を一時的暴露による感染、常在汚染源による継続的感染、ヒトヒト間の感染によるものなどの原因別に分類し、患者発生曲線で視覚化した。
 検出病原体は、ノロウイルス、A群及びC群ロタウイルス、サポウイルスなど多種にわたったが、いずれも患者発生パターンは類似していた。
 汚染物の同時摂取による食中毒では、施設に関わりなく患者発生曲線は正規分布を示したが、飛沫感染が疑われる事例では同様であっても感染集団が偏在しており、低年齢層に顕著であった。
 高齢者集団では2次的な感染も混在し、初発時間帯の遷延化がみられた。
 類似症状の混在も数事例でみられ、調査症例の定義付けの重要さが再認識された。
 さらには病原体の伝搬が施設のみならず、関係者の家庭とも密接に関わり合っており、感染の拡大防止には、関係者への情報提供も欠かせないことが明らかになった。
 また、1事例でも病原体は、必ずしも1つとは限らず、流行時期には絶えず病原体の侵入が繰り返されていることもわかった。これは、ウイルス性の感染防止対策には、発生時であっても消毒より、手洗い、拭き取りなどの汚染物の除去と、感染者との接触を遮断することが対策上重要であることを示している。  
 なお、本調査と並行して、県の施策により保健所における探知体制が急速に整備され、感染症情報の還元が速やかに行われるようになった。本研究の成果は、研究報告編「ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生事例における流行曲線を用いた流行状況の検討」に記載している。