特定研究の概要
◆特定研究とは◆
保健・環境行政にとって解決が急がれる課題の対応に必要な科学的・技術的情報を提供するための研究
◆平成21年度に行った特定研究は下記のとおりです。表題一覧の後に概要を記載しました。◆
1.ノロウイルス汚染食品の検査限界の確認に関する調査研究
2.大気中酸化性物質のバックグラウンド濃度変動把握とその影響評価に関する調査研究
1.ノロウイルス汚染食品の検査限界の確認に関する調査研究 【ウイルス科】
食中毒の検査は病因物質の特定と汚染経路の解明にあるが,ノロウイルスは培養検査ができないため,付着量が少ない食品検体からの検出例は少なく,汚染経路が解明されることは少ない.また、疫学調査で汚染食品が推定されても,ウイルスを検出できなかった事例があり,検出効率や検出限界の確認は行政判断の上で重要となる。
そこで,食品別にどの程度添加回収が可能か検討することとした.特に,野菜や刺身等の表面汚染が主体の食品と和え物などの混合汚染された食品に分けて検討する.
平成21年度は,レタスを使用して表面汚染について添加回収試験を追加実施した.レタス10gに約1万個のノロウイルスを添加し回収試験を実施したところ回収率は92%であった.平成22年度は,更に別の食品について検討を進める.
2.大気中酸化性物質のバックグラウンド濃度変動把握とその影響評価に関する調査研究 【大気科学科】
大気中の窒素酸化物や炭化水素の濃度が低く,光化学反応による生成と消滅の寄与が小さいと考えられる遠隔地域において,光化学オキシダントのバックグラウンド濃度を測定し,その濃度レベルと変動幅を把握するとともに,濃度変動の要因を検討すること,また,こうした遠隔地域における森林や穀物への影響評価に資することを目的に,平成19年度から21年度まで調査研究を実施した.この調査は共同研究「新潟県におけるオゾン高濃度現象の解明調査」の一環として実施されたものである.
平成9年度~20年度に行った特定研究
○ノロウイルス汚染食品の検査限界の確認に関する調査研究 【平成20年度~継続】
○大気中酸化性物質のバックグラウンド濃度変動把握とその影響評価に関する調査研究 【平成19年度~継続】