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内野小学校環境学習会
内野小学校環境学習会(大気中の二酸化窒素の測定)
1.実施
平成17年7月7日(木曜日)9時35分~12時20分
2.実施場所
内野小学校
3.概要
大気汚染の簡単な測定実験を体験することで、私たちの住んでいる身近な大気環境について考え、さらに地球環境問題についても関心を高めてもらおうと、内野小学校の4年生(122人)を対象に、環境学習会(大気中の二酸化窒素の測定)を実施しました。
4.事前準備
- 大気の汚れのひとつに「窒素酸化物」があることを事前学習する。
- 窒素酸化物の捕集管を設置・回収する。
- 子供達に捕集管を渡し、子供達自身が選んだ調査地点(合計48地点)に設置する。
- 捕集管のふたを開け、地上1mくらいの高さに逆さまに吊るす。
- 24時間後に再びふたを閉めて回収する。
5.環境学習会
(1)導入
- 研究所の紹介
- 環境学習会の進め方
- 大気汚染の話(大気汚染物質、人や環境への影響、発生源、監視調査)
- 環境学習会で使用した二酸化窒素調査法について(特徴、調査機材の作製方法等)
- 実験手順の説明(実験の手順、結果のまとめ方)
(2)実験
- .試料の発色
- 捕集管のふたを開け、発色液(ザルツマン試薬)5mlを入れてふたをする。
- 手で捕集管を振る。(5~7分程度で十分発色する)
- 着色状況の確認
捕集管の底からまたは白い紙をあてて着色状況を確認する。 - 吸光度測定
分光光度計を用いて吸光度を測定し、窒素酸化物濃度を算定する。 - 結果の記録
- 分析結果を記録表に記入する。
- 調査地点と分析結果を地図上に記入する。
捕集菅:トリエタノールアミンという二酸化窒素を吸収する性質のある薬品を、ごく少量ろ紙にしみこませてあります。
(3)まとめ
- 内野地域における大気環境の調査結果の発表及び講評
新潟市の常時監視結果と比較して評価する。 - 広域的(地球的)な大気環境問題への導入
- 窒素酸化物は酸性雨の原因となる物質の一つである。
- 化石燃料の燃焼が様々な大気環境汚染の原因となる。
- 窒素酸化物による大気汚染は地域的な問題であると同時に、広域的な環境問題の面を持つ。
大気汚染物質の説明
発色液(ザルツマン試薬)を入れる
捕集菅を振る