新潟県ホーム の中の農林水産業の中の漁港で働く漁師さん(第5回)

 漁港で働く漁師さん(第5回)

2010年05月31日
 県内のおもな漁港で働く漁師さんを紹介するこのコーナー。
 第5回目は 新潟市西蒲区の間瀬漁港及び巻漁港で働く 斉藤六蔵(さいとうろくぞう)さんです。
「いらっしゃい、いらっしゃい、新鮮でおいしい魚だよ!今日のおすすめはワタリガニだよ!」と斉藤さんの声が響きます。ここは角田山のふもと、佐渡島が一望できる巻漁港にある「鮮魚直売所」です。斉藤さんはこの直売所で仲間3人と自分達で獲った魚を販売しています。直売所は毎週土曜日、日曜日に開店し、お客さんで賑わっています。自分で獲った魚を販売するのですから、お客さんとの会話が弾みます。斉藤さんはこの会話が一番の楽しみとのことです。 
斉藤六蔵さん

斉藤六蔵さん

 斉藤さんは昭和31年生まれ、父親がやっていた漁業を手伝いながら漁業技術を磨きました。その当時の船は小型で、ごく沿岸で漁をしていました。また、斉藤さんの住んでいる角田地区は当時漁港がなかったため、砂浜に直接漁船を引き揚げていました。しかし、斉藤さんは、この規模が小さな漁業に満足できず、また、角田沖合にノドグロやウスメバルの好漁場があることを知ったこともあり、昭和61年に大型船を建造し、自らが船頭になり、沖合で刺網漁業の操業を始めました。魚を獲る新たな技術は糸魚川市の筒石漁港に行き、知り合いの漁師から教えてもらうことができましたが、大型船の置き場は依然としてありません。角田地区から最も近い間瀬漁港を希望しましたが調整がつかず、やむなく少し離れた新川漁港や、寺泊港に船を置いて操業を続けました。寺泊港だと家から港まで車で30分位かかります。土砂崩れ等で海岸沿いの道路が通行止めになることもあり、この時は遠回りして1時間近くかけて通ったそうです。やがて平成11年になると、角田地区と間瀬地区との漁協合併を契機として間瀬漁港に自分の船を置くことが出来ました。決して平坦な漁業人生ではありませんでしたが、とくに苦労したとは思わなかったそうです。きっと、それだけ漁業が好きだったのでしょう。ちなみに、斉藤さんの船の名前は「法華経丸」という珍しい船名です。父親が熱心な法華経の信者でその名前を付けたそうです。  
「海で遊ぼうinかくだ」(平成20年度の様子)

「海で遊ぼうinかくだ」(平成20年度の様子)

 5月現在、直売所ではワタリガニ、イシモチ、カレイ、マダイ、ヒラメ等を販売しています。これからのおすすめはウマヅラハギ、マアジです。6月に最も脂がのります。土曜日は漁が休みなので斉藤さんも店頭にたちますのでぜひ直売所に行っておいしい魚を購入してください。そして、斉藤さんの話を聞いてみませんか。
 また、6月6日(8:00~12:00)には巻漁港で「海で遊ぼうIN かくだ」が開催されます。タッチプール、乗船体験、地びき網など子供達が海と触れあうメニューがたくさん用意されています。斉藤さん達も鮮魚販売の他、5種類の海鮮鍋を用意して皆様のお越しをお待ちしています。ぜひ遊びにきてください。巻漁港へは新潟方面からは国道402号線を寺泊方向に向かい、越前浜を過ぎると「巻漁港」と「鮮魚直売所」の看板がありますので、そこを右折してください。柏崎方面からは、国道402号線と県道46号の合流する交差点(三叉路)からおよそ1kmのところ、(振り返るように見ますと)左手に上記の看板が見えます。
 次回は佐渡島両津漁港でえび籠漁業を営む本間俊春さんです。