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技術委員会電子会議室(6号機発電機出力50%状態までの試験結果について)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0043151 更新日:2009年9月18日更新

議題

 起動試験中の6号機について、9月4日、東京電力は、発電機出力50%状態の試験結果に問題はなかったと評価して、14時12分から出力を75%に上昇する操作を開始しました。
 東京電力から出力50%状態までの試験結果が提供されましたので、以下の資料をご覧いただき、特に問題となる点などがありましたらお寄せ願います。

東京電力の評価状況【発電機出力50%まで】[PDFファイル/763KB]

委員意見

委員 ご意見等
代谷座長
(9月4日)

 6号機プラント全体の機能試験(発電機出力50%まで)が大過なく順調に行われ、特に問題となる点はなかったことについては了解した。
今後も気を緩めず、慎重に機能試験を継続するよう要望する。
東京電力から提供されたデータに関して、些細なことであるが、理解を深めるためにお聞きしたい。

 P.8の最後の文章に「なお、一部機器の熱移動に起因する支持構造物と配管保温材の接触が確認されたが、処置を実施しいずれも問題がないと評価した」とある。
一部の機器とは、具体的にどのような機器で、何箇所程度あったのか?
また、どのような処置を実施されたのか?
問題がないとの評価はどのような考え方あるいは基準に基づいて行われたのか?

東京電力の回答
支持構造物と配管保温材の接触確認された箇所としては、計4箇所確認されており、内訳は以下の通りです。

  1. 配管支持構造物(主蒸気系メカニカルスナッバ)が近接配管の保温材と接触:2箇所
  2. 配管支持構造物(給水系サポート)が近接配管の保温材と接触:1箇所
  3. 配管支持構造物(給水系メカニカルスナッバ)が近接配管の保温材と接触:1箇所

配管支持構造物と近接の配管保温材との接触であり、保温材は柔らかいため配管へ力が加わるものではありません。
すなわち、熱が加わった状態で保温材と接触がない状態とすれば問題のないものであることから、今回は現場の状況をふまえ、保温外装板を部分的に成形してクリアランスを約5~15mm確保しました。

 P.15の「その他の確認事項の概要」の文章に「以下の項目についても確認した(参考資料-5参照)」とあり、「プラント起動前確認事項」の文章に「以下に示す要件が満たされていることを確認した」とあるが、参考資料-5にはこれに対応するものが見当たらない。
また、「プラント起動前確認事項」の要件に「・プラント起動および定格運転状態に関する設備の不適合に対し、適切な処置が実施されていること」とあるが、「プラント起動および定格運転状態に関する設備の不適合」とはどのようなものか?
 「適切な処置が実施されている」とはどのような考え方あるいは基準に基づいて判断されたのか?

東京電力の回答
プラント起動前確認事項」の文章に「以下に示す要件が満たされていることを確認した」については、参考資料-5(34ページ)「プラント起動前確認事項確認結果」の項目全体に該当いたします。
また、「プラント起動および定格運転状態に関する設備の不適合」とはプラント起動および定格運転状態に移行していくことに際して支障となる不適合を意味しており、同参考資料-5「プラント起動前確認事項確認結果」の「不適合処置状況」の項目に該当いたします。
前述「プラント起動および定格運転状態に関する設備の不適合」については「6号機および共用設備で確認された不適合に対し、プラントの起動および運転に影響を与えるもの」および「他プラントで確認された不適合のうち、6号機に水平展開が必要な不適合」を意味しています。
上記については、それらの不適合がプラント起動および定格運転状態に対して支障がない対応がとられているかという観点で、点検・修理の完了状況の確認を行っております。
なお、6号機および共用設備で確認された新潟県中越沖地震に関連する不適合は275件、新潟県中越沖地震に関連して他プラントで確認された不適合のうち、6号機に水平展開が必要な不適合としては46件の不適合の対応を実施しており、地震に関連しない同様の不適合についても適宜点検・修理等の対応を実施しています。
また、6号機で確認された不適合および他プラントで確認され、6号機で水平展開が必要な不適合の例は以下の通りです。

  • 6号機で確認された不適合としては、「原子炉建屋クレーン走行伝動用継手の破損」等ありましたが、プラント起動前に新製交換し、原形復旧を行いました。
  • 他プラントで確認された不適合で6号機に水平展開が必要な不適合としては、3号機原子炉建屋等のブローアウトパネルが外れた事象あり、6号機R/Bオペフロブローアウトパネル等にチェーンブロックやチェーンブロック取付冶具の設置を実施ししております。

なお、今回のご質問事項については、今後の報告に対して用語の統一を図るなど、分かりやすい表現とするよう改善いたします。

吉川委員
(9月5日)

質問1.
 32ページに、地震後の点検で異常が確認された設備については、パラメータ採取により健全性を確認するとあるが、6号機での異常が確認された設備を逐一挙げて、それぞれについて、どのようなパラメータ採取で健全性を確認する(した)というところを補足説明願いたい。

東京電力の回答
 地震後の点検で異常が確認された設備については、その対象となる24設備それぞれに対して関連するパラメータの採取を行い、問題のないことを確認しております。
 33ページに、地震後の点検で異常が確認された設備の一例として「主タービン軸受軸振動」のパラメータ採取結果を掲載しておりますが、主タービン(高圧タービン、低圧タービン)については、そのほかに以下のパラメータ採取を行っております。
 また、現場においても主タービンの作動状況の確認を行い、異常のないことを確認しております。

  • 高圧タービン加減弁蒸気室圧力、第1段後蒸気室圧力
  • 高圧タービン排気圧力
  • 主タービン回転速度
  • 主タービンスラスト位置、軸受温度
  • 主タービン軸受温度、軸受給油圧力
  • 低圧タービン排気室温度
  • 主タービン振動位相角
  • 主タービン加減弁開度、バイパス弁開度
  • 高圧タービン排気圧力
  • 主タービン車室伸び
  • 高圧タービン伸び差、低圧タービン伸び差

 なお、今回地震後の点検で異常が確認された設備のうち、起動試験で関連パラメータの採取を実施している24設備のパラメータの種類については別途ご報告させて頂きます。

追加回答
 前回ご回答の際に報告させて頂く事としていた、地震後の点検で異常が確認された設備のうち、パラメータ採取を実施している24設備の一覧表が取りまとまりましたので、添付の通りご回答させて頂きます。(※添付ファイルは欄外にあります。)
 なお、プラント全体の起動試験を計画するに当たり、起動前点検にて異常が確認された設備については、以下の通り点検およびパラメータ採取を実施する計画しておりました。

  • 地震を起因とした事象が確認されたが、機能に影響がない等の理由により、補修、取替を実施していない設備については、関連するパラメータ等を重点的に確認することで当該事象が運転に影響を与えないことを確認する。
  • 地震を起因とした事象が確認され、補修、取替を実施した設備については、当該事象が再度発生していることは考えにくいが念のためプラント起動にあわせて設備の健全性を確認する。

 すなわち、起動前点検にて異常が確認された設備については、設備の形態(動的機器、静的機器)等を考慮し目視による状態確認や今回ご回答させて頂いた24設備の様にパラメータを採取等の対応を実施しており、結果については随時評価・とりまとめを実施しているところです。
 起動前点検にて異常が確認された設備に関する最終的な確認結果については、プラント全体の機能試験の評価報告書においてご報告させて頂きます。

質問2.
事故前の運転履歴で、各パラメータが過去の最大、最小を超える場合の理由として、27ページに2,3,4のケースに分類されているが、実際のパラメータで範囲を逸脱する場合に、3と4がともにあげられているケースが多い。
この場合は、3および4という意味か?
要するに、定格熱出力運転段階のときに、中間段階では範囲外だった理由を説明する、ということか?

東京電力の回答
 各パラメータの相違理由に記載している(1)~(4)については、ご質問のとおり27ページに記載されている理由が該当し、2つ以上記載されているものについては双方の理由が該当していることを表しております。
 また、各パラメータ採取については、プラント起動中の各段階で実施しておりますが、中間段階での過去値があるものについては、その中間段階での過去値との比較を行い、評価を行った結果を相違理由として記載しております。

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