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新潟県女性のチャレンジサイト~事例紹介~「職場を元気にする女性の会(一般社団法人新潟県電子機械工業会)」

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:3013005 更新日:2022年4月1日更新

 一般社団法人新潟県電子機械工業会(Neia:Niigata Electoronic Industries Association)は、県内電子機械関連業界の総合的発展を図るために設立された団体。
 会員企業は、電気機械器製造、その他製造、機器等卸、情報サービスなど、製品、部品を問わずメーカーから商社やソフトウェア業まで多岐にわたっている。

 同工業会では、産、学、官との連携による技術の向上や事業の拡大、人材育成、経営改善等といった支援事業を幅広く進めているが、昨年、主に会員企業の女性従業員をメンバーとする「職場を元気にする女性の会」を立ち上げ、企業や組織の垣根を越えた様々な活動を始めており、その取組に注目が集まっている。

 女性活躍やワーク・ライフ・バランスなどが注目される中、「職場を元気にする女性の会」はどのような存在なのか、どんな取組をしているのか、メンバーの今井さん、島田さん、小林さんにお話を伺った。

職場を元気にする女性の会のみなさんの画像
(写真左から)
今井さん:
電子部品製造会社で総務や人事、人材育成業務などに携わる。
島田さん:
新潟県電子機械工業会事務局で総務、経理業務などに携わる。
小林さん:
車載機器類製造会社で、システム導入の企画や導入支援などに携わる。

「職場を元気にする女性の会」は、どんな会なのでしょうか?

島田さん
 主に会員企業の女性従業員が集まり、メンバーの疑問や課題などを共有したり、女性が働きやすい環境をつくるための情報収集をしたりと、会合や研修などを通じて様々な活動をしています。活動の輪を広げていきたいので、会員企業の従業員に限定せず、それ以外の企業からの参加も歓迎しています。
 現在のメンバー数はだいたい25人くらい、年齢層も20代から60代と、幅広く参加しています。

 どちらかというと意見交換の場づくりそのものを重視していて、参加メンバーそれぞれが違う人の意見や話を聞いて、そのやりとりの中から、何かをつかんで持ち帰ってもらえればいい、何かの会議みたいに、必ずしも一つの結論を出すわけではなく、ざっくばらんな井戸端会議のような活動をしています。

「女性の会」の活動が始まったきっかけはなんですか?

島田さん
 一昨年、新潟県電子機械工業会が創立30周年を迎えて、記念事業を立ち上げようという話になりました。工業会の理事会でも、会員に喜ばれる事業を始めてはという意見が多くて、いくつかテーマを検討した結果、Iot、ロボット、女性の3つをテーマにした活動を応援していこう、ということに。

 テーマごとに会員企業の方、従業員の方が集まって、様々な意見交換や活動などが行える場を提供することになったのですが、「女性の会」もそのうちの一つとして始まりました。
 どの会も、オープンな活動を目指しているので、会員企業だけでなく、非会員企業の方も参加できるようになっています。

活動を始めて感じられたことは?

島田さん
 工業会では以前から、ISOや労働安全といった様々な研究会などがあったのですが、ほとんど男性だけで占められていた印象がありました。
 男性ばかりだと漠然と感じていたところに、「女性の会」の活動が始まって、今井さんや小林さん、ほかの女性の方とも話をする機会ができて、つながりが生まれ、こういうのもいいなと。

今井さん
 最初は上司の薦めでした。工業会から、「女性の会」を立ち上げるから「将来活躍が期待される女性」はいないか、という話があったと伺いました。

 当時は、リーダーの職に就いて2年ほどたち、自分自身を高めたいという気持ちや外に出て様々な人から刺激を受けるのもいいかなと思い参加しました。

小林さん
 きっかけは上司の薦めでした。当社の企画部門ではまだ女性が少ないので、周りの理解や意識をさらに高めるためにも、是非参加してほしいと言われたのです。
 私は、採用時に市外から引っ越してきて、地域のことをまだよく知らず、自分の周りにどんな企業があるのかもわからなかったので、そういったものを知る一端になるかもしれないと思い参加しました。

 実際に、今井さんともグループワークでご一緒したことが何回かあって親しくなりましたし、会合に参加された人から色々なお話も聞けるので、良い効果はありますね。

活動を始めて感じられたことの画像1

活動を始められてから、周囲の反応はどうでしたか?

島田さん
 もともと工業会の役員の方々から出た話でもあったので、「女性の会」の活動については、会員企業の経営者の皆さんからも好意的に受け止めてくださっていると感じています。
 「女性の会」の参加者も、「きっかけは上司の薦め」という方が多いなと感じます。一方で、参加者の中には、なかなか参加するのが大変だ、という声も聞かれます。

 また、「女性の会」の活動について他の業界の企業の方からも興味を持っていただき、実際に参加してもらったりしているので、様々な方面から注目され始めているように感じています。

 工業会の役員をはじめ周りの方々も、「女性活躍の進んだ取組や情報を得る機会が増える」と、そういった広がりを歓迎してくれています。

活動を始めて感じられたことの画像2

小林さん
 私は「女性の会」で知ったことや見聞きしたことをレポートにして、上司や同僚などに回覧しています。
 「こういうことをしてきました」と知らせることによって、「見直すきっかけになるね」とか、様々な声を聞くことができるようになってきたので、少しずつ受け止めてもらえるようになりつつあると感じています。

今井さん
 セクションのリーダー職は私の他は男性ですが、「女性の会」の会合などに参加するときも「頑張ってきてね」と言われたり、様々な声をかけてもらえるので、興味も持ってもらえているし、応援してもらっていると感じますね。

「女性の会」の活動概要、力を入れていることは?

島田さん
 いま実施している活動としては、講師をお呼びしてセミナーを開催したり、それを踏まえてメンバー同士でグループワークなども行っています。また、働き方の見直しや女性活躍などで先進的な取組をされている企業などへの見学も行っています。
 毎回、メンバーの要望や意見を踏まえてテーマなどを決めていますが、職場などでの健康管理も含めた健康と食事に関するもの、働き方改革やワーク・ライフ・バランスに関するもの、仕事と家庭の両立に向けたタイムマネジメントに関するものなど、様々なテーマで開催しています。

 「女性の会」では、リーダー的な役割として年度幹事を決めていて、年度幹事と工業会事務局が中心になって、メンバーの要望や意見を取り入れながら企画しています。

 どちらかというと参加者の意見交換そのものに主眼を置いていて、企業の垣根を越えて見識を広げてもらったりできるようにするため、一つの結論に集約したりせず、様々な意見を大事にしたいと考えています。

会合風景の画像

(一社)新潟県電子機械工業会提供

参加して良かったこと、課題と感じていることは、どんなことでしょうか?

今井さん
「女性の会」の活動内容は、非常に役立っています。
 例えば、第3回「家庭と職場の両立・タイムマネジメント」のセミナー内容は仕事でも家庭でも使えると思いました。
 ちょうど私の会社では、昨年「ママカフェ」という未就学児を持つ女性従業員を対象にした会を立ち上げたのですが、その時にも使える良い情報や発見があったので早速活用させてもらいました。非常に良かったなと感じています。

活動を始めて感じられたことの画像3

小林さん
 「女性の会」のレポートでは、労働環境に関する考えなどを女性目線で見て、「こうした方が良い」といった自分なりの考察も書いているので、そういった考えを上司が目にしてくれる機会ができたことは良かったと感じています。
 また、私は企画部門ですが、現状の「女性の会」は総務関係の方が多いので、様々な部門の方から参加していただけるようになっていくといいなと思います。
 例えば、全体の会合だけでなく、経理とか企画とか、少し対象を絞った形の選
択肢もつくることで、他社部門の方との情報共有や意見交換が一層しやすくなり、つながりも深まっていくと期待しています。

 「女性の会」に集まる人を増やし様々なセクションにいる人からも集まっても
らって多様性を高めていくことは、今後の課題の一つだと思います。

島田さん
 私の職場は職員が2人しかいなくて、業務に必要な様々な情報を得にくいと感じていましたが、「女性の会」を通じてみなさんと話し合うことで、多くの情報を得ることができるようになったことは良かったと思います。

 また、活動のテーマを企画する立場として、最初は何を企画すればいいのか手探りで、メンバーのニーズをどう引き出すかということに苦労しました。メンバーの皆さんから「良かった」という声が聞けることもうれしいですね。

今後「女性の会」をどのような会にしていきたい?

活動を始めて感じられたことの画像4

今井さん
 例えば、ミニセミナーがあってディスカッションなどもして、何か新しいものを得る、社外の方とお会いして刺激を受けるようなことを、今後も拡大していってほしいと思います。

島田さん
 活動も始まったばかりで会合もまだ頻繁にあるわけではないので、まずはメンバー同士がもっと密度の濃いつながりをつくれるようにしていきたいと考えています。
 例えばメールなど活用して、何か困ったときに、すぐに皆で聞き合えるような仕組みをつくっていけたらと考えています。

 もちろん、会合を開いて話し合うことも続けて、様々なツールを活用して、ざっくばらんに意見を出し合える、協力して様々なことを解決し合えるような場の提供をしていくことで、使い勝手を良くして、存在感を高めていきたいと考えています。

 また、初めは電子機械工業会の中で、会員企業の垣根を越えて集まりましょう、という活動からスタートしましたが、その輪を更に広げて、様々な業界・業種の方にも垣根を越えて参加していただいて、様々な情報を交換できる場にしていきたいと思っています。

「職場で働く女性の会」からメッセージをどうぞ

 「職場を元気にする女性の会」のサブタイトルは、「女性も男性も働きやすい職場に」としております。

 メンバーの意見・要望を取り入れながら困った事、育児の悩み、仕事を続ける事への不安など気軽に相談できる仲間作り、職場づくりに寄与できれば幸いです。


(一社)新潟県電子機械工業会のサイトはこちら(外部ページに移行します)<外部リンク>


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